約束のネバーランドは、伏線の多い作品。孤児院だと思い込んで育ってきた子供達は実は、鬼の高級な餌だったのです。そんな真実を知ったエマとノーマンはこの農園からの脱走を企てます。しかし、自分たちの行動がママに知られている様子。そう、実は相談していたなかまのん1人、例はママのスパイだったのです。今回は、そんなレイについて詳しく紹介させて頂きます。
レイの概要
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
毎日行われるテストで満点を叩き出す秀才の１人。レイ、首筋には、81194のナンバーが刻まれています。そんなレイはみんなの遊びに混ざらずに、常に読書を木陰で読書をしている様子。しかし、みんなと仲が悪いわけではなく、ハウスの子供達の事はちゃんと面倒を見ながら、仲良くおしゃべりしています。子供っぽいエマのことを茶化したり、ノーマンに勝つためのアドバイスをしてやったりと、意外と面倒見のいい様子。物語が始まった当初は11才でした。天才のノーマンと唯一渡り合える、博識で知恵者のレイは、エマの良き相談相手でもあります。
レイとママの関係とスパイになった経緯
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
人間は知らない間に赤ん坊の頃の記憶をなくしています。それが幼児期健忘といわれるものです。しかし、レイは自分の赤ん坊の記憶を覚えていたのです。本部で生まれ、この農園にやってきたこと、眼前にいる鬼達。文字が読めるようになったレイはこの農園のことを全て理解した上で、自分が12才になるまでに脱獄することを企て始めます。そこで、当時からママであったイザベラに交渉するようになります。自分が全てを知っている上で、ママの制御のお手伝いをすると。もちろん、ママには自分が絶対服従であるかのように示して。その報酬として、外部から、希望した商品を取り寄せてもらうようになるのです。常に本を読んでいたのは、本が好きなのではなく、出荷されないように賢くなるため、外の世界の現状を知るため、脱走をするためだったのでう。そして、実はレイの実際の母親がママであるイザベラなのです。子守唄で歌ってくれていたイザベラの歌を覚えていたレイなのでした。こうして、スパイをしつつ、脱走を企てるレイは、12才が近づき、脱走計画を練り始めるのでした。
レイと脱獄計画
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
レイはまず、脱獄計画を進めるにあたり、出荷されるコニーのぬいぐるみを隠します。それをエマとノーマンが届けることまで計算して、２人に真実を知ってもらおうとするのです。策略通り、真実を知ったエマとノーマンは脱獄を企てようとするのですが、思わぬ誤算が。コニーのぬいぐるみを置いてきてしまい、誰かに真実がバレてしまったとママが知ることになるのです。そしてなおかつ、エマが全員を助けようと動き始めるのです。脱走計画自体が駄目になり、早期出荷や他強硬策をままに取られないようにするために、ママのスパイとして暗躍し、調整を図っていたレイ。おそらくノーマンがレイがスパイだと知ることも計算に入れていたことでしょう。脱走するにあたり、発信機を無効化する方法をシリ、ママに信頼されている様子のレイは、必要不可欠なキーパーソンとなっています。本当に11才なのかというぐらいの秀才ぞろいですね。
レイの言葉の真意
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
レイはなぜスパイをしていたのでしょうか。それは、お前ら二人を殺させないためだよと言っています。脱走するにあたり、エマとノーマンの命に重きをおいているのです。事実、ノーマンとレイは、ある程度の人数は見捨てようという秘密の約束をエマに内緒でしていたのです。この言葉の真意に気づいていたのがノーマン。その後、レイの部屋で油を発見し確信します。脱走するにあたり、レイは自分を犠牲にして自分たちを脱走させる計画を立てていると。ノーマンは残念なことに脱走前に出荷されてしまいますが、ノーマンの言葉に従って、脱走の際にレイを救ったエマ。自分たちの耳を切り落とすことで、ママを見事に騙し、無事脱走するのでした。耳を切り落として、敵を騙すなんていうのは、カイジ以来で衝撃でしたね。
レイの心境の変化
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
元々、全員での脱走は無理であり、ノーマンとエマを助けるために計画を練っていたレイ。自分を犠牲にしてまでもです。しかし、レイとともに5才以上の子供達を引き連れて、全員で脱走している最中。一生懸命に訓練をしてきて、不可能と思っていたことをどんどん可能にしていく施設の子供達を見て考えを改めます。みんなで一緒に生き抜こうと。ここからレイは、本当の意味で優しいお兄ちゃん的な役割をしていきます。さすがは特上といわれるうちの一人のレイ。崖をロープで渡る際には、見て覚えたと、怯えるジェミマを抱きかかえて脱走していきました。
レイとエマとノーマンの関係性
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
レイとエマの関係についてですが、非常に大切に思っているようです。しかし、それが恋愛なのかどうなのかは全くわかりません。レイもエマもお互いを絶対に守り抜いてやるという気持ちでいっぱい。シークレット・ガーデンでも捕まってしまったエマを自分の危険を顧みず、助けに行っていました。今後のこの二人の関係性がどうなっていくのでしょう。そしてレイとエマは死んでしまったと思い込んでいますが、新しい農園で何やらさせられているノーマン。ノーマンも絶対に物語に絡んできますよね。この三人が一体どのように物語に絡んで食うのか非常に楽しみですね。
ママのスパイだったレイ 最後に
出典: 約束のネバーランド ©白井カイウ／出水ぽすか／集英社／CloverWorks
ママの実の子供であり、最後はママを裏切って見事脱走したレイ。レイならその後にママがどうなってしまうかもおおよその検討はついていたでしょう。物語当初は、非常に優秀ですが、少し冷たい印象のあったレイも、ひたすらに仲間全員のことを想っている人間へと変化、成長しています。そんな彼の今後の成長も見逃せませんね。
