2018年の夏アニメの中でも、話題を呼んでいる「はたらく細胞」。体内に存在数37兆個もの細胞たちが日々どんな仕事をしているのかを垣間見ることができる、今までにない世界観が魅力です。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
今回取り上げるのは、この作品の主人公的なポジションでもある赤血球。日々栄養や酸素を一生懸命運ぶ女性キャラですが、本作では毎回のように登場しますね。
それでは、「はたらく細胞」の赤血球の魅力や特徴を、本作のエピソードから見ていきましょう。
1.赤血球のお仕事は?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
ヘモグロビンを多く含む赤血球の体内でのお仕事としては、血液循環によって、体内の細胞たちに酸素や栄養を運搬し、肺へ二酸化炭素を届けることです。主人公的なポジションにいる赤血球は「AE3803」という名前の新米赤血球です。
制服は赤いジャケットに、短パンといういで立ちです。
よく道に迷ってしまう
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
新米の赤血球は、まだ仕事に慣れていない上に、子供のころから道を覚えるのが大の苦手でした。そのため、血液循環をするために、酸素や栄養素を運ぶときにもよく道に迷っており、そのたびに白血球などの助けを借りています。
たまには一人で循環してみる
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
普段は、道に迷ってばかりの赤血球。先輩の赤血球や白血球に助けてもらってばかりの中で、一人前になろうと、1人で迷わずに循環するという目標を立てていました。
その時の、赤血球の熱意はものすごく、白血球や先輩の赤血球の声も届かないほどで、いくつかのトラブルに見舞われましたが、何とか一人で循環することに成功しました。
赤血球の循環は2種類
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球のお仕事は血液循環による、酸素、栄養、二酸化炭素の運搬ですが、体内の血液循環には「肺循環」と「体循環」の2種類があります。
「肺循環」は、右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房の順で循環します。
「体循環」は、左心室→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→右心房の順で循環します。
制服はリバーシブル
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球の制服は、赤いジャケットに、短パン、赤い帽子となっていますが、実はこの制服はリバーシブルになっています。
動脈を通るときには、明るい色になっており、素早く酸素を届けるために、少し急いでいます。
静脈を通るときには、濃い色になっており、不要になった二酸化炭素を肺に届けるだけなので、のんびりしています。
細菌たちに狙われる
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
日々、酸素や栄養素を運ぶ赤血球ですが、その栄養素を狙った細菌に命を狙われることがあります。赤血球が破壊されると「溶血」という現象が起きます。
赤血球の数はとても多い
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内に存在する赤血球の数は、成人男性で1μLあたり約430万~570万個、成人女性で約390万~520万個といわれています。体内の中でも赤血球は数が多いといわれています。これだけの赤血球たちが全身に酸素を運んでいると考えると、スケールが大きいですね。
新人教育もします
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
ある程度仕事に慣れてきた赤血球でしたが、ある日新人の教育を任されます。しかし、自分自身がまた半人前なうえに、新人がとても優秀なために教えるようなことがなく落ち込んでしまいました。
仕事は最後まで全うする
出血性ショックによって、体内がピンチに陥ったとき、赤血球は最後まであきらめずに仕事を全うしようと体内に栄養を運んでいました。
不吉のシグナルがある
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内にがん細胞が発生した時、不吉な予感を察知した赤血球の身の回りに不吉のシグナルが起きました。不吉なシグナルとしては、①靴ひもが切れる②ハシゴの下を歩く③食器が割れる④アホ毛がざわつく、といった現象が起き、嫌な予感を感じ取っていました。
2.他の細胞との関係は?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球は主人公ということもあり、その他の細胞たちと交流するシーンが数多く描かれています。ここでは、赤血球とその他の細胞との関係を紹介していきます。
赤血球と白血球は?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球と白血球の最初の出会いは、赤血球が肺炎球菌に襲われている所を、白血球に救われた時でした。その時から、何かと出会う機会が多く、細菌から守ってもらったり、道を教えてもらったりしています。
赤血球と血小板は?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内の癒し系としてみんなから愛されている血小板ですが、体内で働く赤血球と出会っては、赤血球を癒してくれています。時には、血小板の仕事を手伝ったり、遊んであげたりするなど交流も活発に行っています。
また、血小板が二次血栓を作るときには、赤血球を中心に協力させることもあり、巻き込まれた赤血球は大変な目に遭います。うっかりしていると血小板の二次血栓に巻き込まれてしまいそうになります。
赤血球とマクロファージ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
マクロファージは、赤血球が子供の赤芽球だったころに発育に関わったという過去があります。マクロファージが先生で、赤芽球が生徒という関係でした。
3.赤血球の幼少期は?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球は骨髄で生まれ赤芽球として、一人前の赤血球になるために育って行きます。赤芽球の成熟には、マクロファージが大きくかかわり、色々なお勉強を通じて成長していきます。
子供のころから道に迷う
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤芽球だったころの赤血球は、この頃から道に迷いやすく、体内循環の練習で行った迷路でも、道に迷って目を回してしまいました。
子供の頃の白血球に会ってる?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
道に迷った赤芽球が緑膿菌に出くわしてしまったときに、守ってくれたのが、白血球の幼い姿でもある骨髄球でした。当初は、初対面という感じでしたが、実は幼少期に一度であっているということになります。
赤血球になるときに脱核する
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤芽球が赤血球になるときには、細胞分裂の必要がなくなるので、細胞内の核がなくなります。これを脱核というのですが、作中では、マクロファージが赤芽球の帽子についているポンポンを引きちぎることで、一人前の赤血球になりました。
まとめ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
「はたらく細胞」の主人公でもある赤血球は今日も元気に体内で働いていますね。物語の主人公でもある彼女が今後どのような活躍を見せてくれるのか期待されますね。皆さんも、「はたらく細胞」の赤血球に注目してみてください。