2018年7月から放送開始された「はたらく細胞」。人間の体内で活動する細胞たちを擬人化して、その奮闘ぶりをユニークに描いた内容が話題となっています。このアニメを見ると、自分の体にもこんなことが日常的に起きているのかなと想像してしまいますよね。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
また、小さな体で懸命に働いている細胞たちを考えると、何となく健康に気を付けようと思ってしましますよね。今回はそんな「はたらく細胞」の中で、激闘する細胞たちが言い放った名言トップ10を紹介していきます。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
小さな細胞たちが紡ぎ出す壮大なストーリーを名言集から感じ取ってください。
目次
- 「はたらく細胞」の簡単なおさらい
- 細胞の目線から生まれる名言たち
- 10位 「ムダに見える努力でも…一人コツコツ続けるのが お前の取り柄だろ?」 未熟胸腺細胞
- 9位 「俺やお前にだって苦手なことの一つや二つあるだろ アイツはたまたま「道を間違えないこと」が苦手だったってだけさ」 白血球
- 8位 「この体はまだ生きている!!俺が仕事を投げ出す理由にはならん!!」 白血球
- 7位 「乙女にはヒミツの1つや2つあるものよ」 マクロファージ
- 6位 「行け好酸球 その敵はお前じゃなきゃ無理だ」 白血球
- 5位 「どれほど影響が小さかろうと 雑菌がこの体にはびこる以上見過ごすわけにはいかなり それが俺たちの仕事なんでな…」 白血球
- 4位 「私は最後まで酸素を運ぶよ! それが私の仕事なんだから」 赤血球
- 3位「過去の弱い自分を克服し…活性化して帰ってきました…!」 ナイーブT細胞
- 2位 「白血球は自分の命を犠牲にしても他の細胞を守るんだ」 骨髄球
- 1位 「なんで殺されなきゃならないんだ…!!何も悪いことなんてしていないのに…ただ生まれてきただけなのに!」 がん細胞
- まとめ
「はたらく細胞」の簡単なおさらい
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
「はたらく細胞」は、人間の体内に存在する何十兆もの細胞たちが、日々自分たちの仕事を全うする姿をコミカルに描いた漫画です。全身に酸素を供給する赤血球や、体外から忍び込んだ雑菌を排除する白血球など、おなじみの血球から、キラーT細胞や、血小板、マクロファージなど様々な細胞が登場します。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
人間にとっては、些細なことでも、体内の細胞たちにとっては、日々必死になって仕事を全うしています。そんな小さくてけなげな細胞たちの姿を見ることができます。
細胞の目線から生まれる名言たち
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
ヒトの体内で日々奮闘する細胞たちですが、そんな細胞たちだからこそ生まれてくる名言がこの作品ではあります。ヒトにとっての良い悪いなどの価値観とは、また異なった考え方や思考など、もちろん細胞たちが本当にそんなこと考えているわけではないのですが、そんな細胞目線から生まれる名言たちは、どこか考えさせられるものも少なくありません。
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与えられた仕事を日々全うしている細胞だからこそ、言える名言を皆さんも楽しんでみてください。
10位 「ムダに見える努力でも…一人コツコツ続けるのが お前の取り柄だろ?」 未熟胸腺細胞
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
キラーT細胞やヘルパーT細胞が、まだ胸腺の中で未熟胸腺細胞だったころの話です。
後にキラーT細胞になる細胞と、後にヘルパーT細胞になる細胞は、同じ胸腺学校の動機でもありました。成績優秀な後のヘルパーT細胞に対して、伸び悩んでいる後のキラーT細胞。
何とか「正の選択・負の選択テスト」に合格した後のキラーT細胞ですが、自信がないことを後のヘルパーT細胞に打ち明けます。
そんなキラーT細胞に対して、厳しく突き放しながらもヘルパーT細胞が言った言葉がこちらです。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
いつもは出来の悪いキラーT細胞に不関心を装っていたヘルパーT細胞ですが、陰で努力をしている姿を見ており、弱気になっているキラーT細胞を励ましたシーンでもあります。
後に、この2人は、細菌を排除するキラーT細胞として、そのキラーT細胞に指令を出すヘルパーT細胞として活躍します。
正の選択・負の選択テストとは
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
作中の胸腺学校で登場した「正の選択・負の選択テスト」は、有用なT細胞を生存させる正の選択と、自己を破壊する有害なT細胞を排除する負の選択を行うためのテストです。
これにより、自分の体と病原体などの異物を厳密に区別できるリンパ球が選別されます。最終的にT細胞になれるのは全体の数%程度といわれています。
9位 「俺やお前にだって苦手なことの一つや二つあるだろ アイツはたまたま「道を間違えないこと」が苦手だったってだけさ」 白血球
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
普段は酸素や二酸化炭素を運ぶのが仕事の赤血球ですが、「AE3803」はいつも道を間違えて迷ってしまいます。そのたびに、赤血球の先輩や白血球に助けられているのですが、ある日の彼女は一味違っていました。
この日の赤血球は、1人で迷わずに循環するという目標を立てており、その熱意は白血球や先輩赤血球の声もとどかないほどでした。
いくつものトラブルが起きながらも、最終的に一人で循環することができた赤血球。そんな姿を見た白血球が言った言葉がこちらです。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
この赤血球は体内を循環するという役目を担っていながらも、道に迷うという致命的な弱点があり、いつも周りに迷惑をかけていますが、誰しもに苦手なものはあり、たとえ迷惑をかけたとしても、本人の努力を認め、助け合う精神を感じる言葉です。
細胞の一つ一つは、自分に備わった役割を日々遂行しています。そして、その役割は他の細胞は担うことができません。それぞれの役割を理解し、助け合っている健気な細胞たちに思いを馳せさせる言葉ですね。
赤血球の循環は2種類
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球の主な役割でもある循環には2種類があります。
それは「肺循環」と「体循環」です。
「肺循環」は、右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房の順で循環します。
「体循環」は、左心室→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→右心房の順で循環します。
8位 「この体はまだ生きている!!俺が仕事を投げ出す理由にはならん!!」 白血球
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
細胞たちが住んでいるヒトが熱中症になってしまいます。
体内の水分が不足し、体温調節システムもダメになってしまった中で、体内にセレウス菌が侵入してきます。
体内の細胞が弱っていく中で、体を支配しようとするセレウス菌。一方で、弱っていく中でも、最後まで仕事を投げ出さない白血球。
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体が生きている限り仕事を全うし続ける細胞たちの、仕事人ぶりが伺える名言ですね。どんなときでも、細胞たちは最後まであきらめずに、体を守り続けているのだと考えると、とても健気ですね。
熱中症予防には大きな血管が通る部分を冷やす
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
暑い日は熱中症にかかってしまう危険があります。
体温を下げたり、水分補給をすることで防ぐことができますが、効果的なのは、首の周りや、わきの下、足の付け根など、大きな血管が通る部分を冷やすのが効果的だそうです。
もしかしたら細胞たちもその部分で涼と取っているかもしれませんね。
7位 「乙女にはヒミツの1つや2つあるものよ」 マクロファージ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内に突如として現れた黄色ブドウ球菌に苦戦する白血球たち。そんな中現れたのがついさっきまで単球として働いていたマクロファージでした。見た目のギャップに驚く赤血球たちですが、そんな姿をよそに力業で雑菌たちを排除していきます。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
普段は優雅で優しいマクロファージですが、いざ雑菌との戦いになるとものすごい力を発揮します。
いくつもの顔を持つマクロファージ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
免疫細胞として高い殺傷能力を持つマクロファージですが、その他にも、血液中では、単球として雑菌を排除する掃除屋、赤芽球を育てる保育士の一面を併せ持ちます。
6位 「行け好酸球 その敵はお前じゃなきゃ無理だ」 白血球
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免疫細胞なのに、細菌に対しては全く歯が立たず周囲から頼りない存在として扱われている好酸球。しかし、彼女が菌に対して弱いのは、決して出来損ないだからではありません。白血球は、細菌を駆除するのが仕事の免疫細胞ですが、好酸球の本来の仕事は体内に侵入した寄生虫を駆除することにあります。
寄生虫に対しては、普段最近をことごとく駆除している好中球でも歯が立ちませんが、好酸球なら倒すことができます。作中では、「アニサキス」を倒し、体内を危機から救いましたね。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
適材適所というか、細胞にはそれぞれ得意分野や決められた役割があって、体内を危険から守るためにあらゆる働きを持った細胞が存在していると驚かされますね。
好酸球は褒められると弱い!?
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
アニサキスを倒して、周囲から拍手喝さいを受ける好酸球。
普段、弱い姿しか見せておらず、褒められ慣れていない好酸球は、周囲のこの反応に対して、普段のクールな顔からは考えられないぐらい、ニヤけてしまいます。
案外、褒められると弱い好酸球の可愛い姿を見ることができます。
5位 「どれほど影響が小さかろうと 雑菌がこの体にはびこる以上見過ごすわけにはいかなり それが俺たちの仕事なんでな…」 白血球
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
毛根がアクネ菌に支配されてしまい髪の毛の周りではたらく細胞たちがピンチに陥ってしまいます。そんな中現れたのが白血球です。雑菌を排除すべき必死に戦うのですが、毛母細胞たちは諦めムードです。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
しかし、白血球はこの言葉を言い放ち、自らの役割を全うします。そんな姿に感化された結果、毛母細胞たちも戦意を取り戻し、何とか雑菌を倒すことに成功します。
1本の髪の毛で起きるドラマ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
はたらく細胞は、もともと体内で起きる小さな細胞たちのストーリーですが、髪の毛1本1本にもこのようなドラマがあるのですね。
4位 「私は最後まで酸素を運ぶよ! それが私の仕事なんだから」 赤血球
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新人の教育を任された赤血球。新人に対して先輩らしい姿を全く見せることができない中、大量出血というピンチを迎えてしまいます。体内が窮地に陥っている中、新人の赤血球は諦めてしまいそうになってしまうのですが、そこで、先輩として赤血球が行ったのがこの言葉です。
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細胞たちがそれぞれの役割を全うしており、どんな時でも必死に頑張る姿に心打たれますね。
輸血でやってきたのは訛りのある赤血球
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出血死のピンチを救ったのは、輸血でした。その中でやってきたのが、どこか雪国っぽい訛りでしゃべる赤血球たちでした。赤血球にも地域性があるのでしょうか。
3位「過去の弱い自分を克服し…活性化して帰ってきました…!」 ナイーブT細胞
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内にインフルエンザウイルスが侵入した時の話です。
抗原と一度も装具したことがないT細胞の「ナイーブT細胞」は、まだまだ未熟なため、ウイルスに遭遇しても、恐れて逃げ惑うばかりでした。
自分の周りにいるキラーT細胞たちは、屈強で凶暴な同僚ばかりで、自分の臆病な姿に引け目を感じていたナイーブT細胞でしたが、樹状細胞に、はげまされ活性化した結果「エフェクターT細胞」となり、舞い戻ってきました。
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作中では、キラーT細胞は、誰もがナイーブT細胞を経験して、活性化していくという内容でしたが、これは、私たちにも通じる話でもありますね。一つの細胞が苦難を乗り越えて、成長を遂げるという胸アツな展開が最高ですね。
先輩キラーT細胞も昔はナイーブだった!?
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「はたらく細胞」のキラーT細胞といえば、血の気が多く、雑菌たちと戦う筋骨隆々な姿が印象的でしたが、そんな彼らでさえ、最初はナイーブT細胞であり、弱弱しい姿であったことが触れられています。
キラーT細胞にとっては、過去の黒歴史でもあるので、できれば触れて欲しくないことでもあるのですが、その秘密を握っている樹状細胞によって、時々ばらされてしまいます。
2位 「白血球は自分の命を犠牲にしても他の細胞を守るんだ」 骨髄球
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
赤血球や白血球が生まれ育った骨髄での話です。
赤芽球として立派な赤血球を目指している中で、骨髄の中に侵入してきた緑膿菌に襲われてしまいます。太刀打ちする手段のない赤芽球は窮地に陥りますが、そこに現れたのが白血球になる前の骨髄球です。
まだまだ弱い骨髄球ですが、立派な白血球になるためにも勇気を持って最近に立ち向かいます。白血球はこのころから、白血球としてのマインドを持っています。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
結果的に、助けに来た白血球によって細菌は始末されてしまいます。白血球としての覚悟や勇気が表れている名言です。
赤血球はマクロファージが育てる
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
骨髄から生まれた赤芽球は、骨髄内においてマクロファージが中心となり、赤芽球の発育に大きくかかわります。いわば、赤芽球の先生みたいな立場ですね。
普段は雑菌を排除する免疫細胞でもあるマクロファージですが、血球を育てる役割をになっているなど、様々な役をこなしている働き者でもあります。
1位 「なんで殺されなきゃならないんだ…!!何も悪いことなんてしていないのに…ただ生まれてきただけなのに!」 がん細胞
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
体内でひそかに増殖していたがん細胞を倒すために、好中球、キラーT細胞、NK細胞などの免疫細胞たちが激しく戦いました。
がん細胞はもともと細胞の遺伝子に異常が起きて、無軌道に増殖するようになった細胞で、周囲の細胞にどんどん転移して増殖していきます。そんな最終的には、人を死に至らしめるがんは、免疫細胞たちからは、「バグり野郎」と呼ばれています。
確かに、ヒトや免疫細胞にとっては忌むべき存在でもあるがん細胞でありますが、この言葉にも表れているように、がん細胞も生まれてきたばかりに殺されてしまう運命を背負っているという悲しい細胞でもあります。
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
このシーンを見てがん細胞に対する見方が変わった人もいるのではないでしょうか。人を死に至らしめるがん細胞ではありますが、元々はヒトの体に存在する細胞の一つでもあります。
そんながん細胞たちに感情移入してこのシーンを見てみると、悲しい運命を背負ったがん細胞に同情してしまうかもしれません。
がん細胞の最後の言葉は…
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
免疫細胞たちを苦しめたがん細胞ですが、最終的には、援護に来たマクロファージやB細胞の助けもあり、あえなく撃沈します。
そんながん細胞が死に際、最後に放った言葉それは…
「がーん」
でしたとさ。
まとめ
出典: はたらく細胞 ©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
「はたらく細胞」の名言を紹介していきました。これを見ると、いかに細胞たちが日々奮闘しているかがわかりますね。この名言を見て、普段見えないところで活躍している細胞たちに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。