音楽・アニメ・ゲーム・ライブなど、多彩なメディアミックス展開をしている『BanG Dream!(バンドリ)』。特にスマホゲームが絶好調で、関連CDはオリコン上位に入賞するだけでなく、リアルライブでも多くのファンを集めて大成功を収めています。今回は2020年1月から放送される『BanG Dream! 3rd Season』について、登場するバンドを一挙に紹介。過去作でも登場したバンドリにも触れていきますので、チェックしてみてください。
目次
キラキラドキドキを追いかける「Poppin'Party」
『バンドリ』におけるメインバンドが「Poppin’Party」。“ポピパ”の愛称で親しまれており、物語の主人公である戸山香澄が「キラキラドキドキ」を探し求めて結成されました。戸山香澄をリーダーに、花園たえ・牛込りみ・山吹沙綾・市ヶ谷有咲の5人で活動し、全員が花咲川女子学園高校の同級生。仲良く楽しくバンド活動をしている姿が描かれていて、素敵なガールズバンドライフを微笑ましく見守りたくなる存在でもあります。
バンド結成の道のりが描かれた第1期
アニメ第1期では、「Poppin’Party」が結成されてライブハウスのステージに立つまでの様子が描かれました。第2期では全員が2年生へと進級し、バンド活動が本格化していくことになります。ライブハウスのステージに立って経験値を積んでいく様子、また主催ライブ開催に向けてあらゆる準備に取り組む様子など、ひと回り大きく成長したポピパの姿が楽しめる内容に。問題やトラブルに見舞われますが、それらを乗り越えていく彼女たち5人の様子は必見です。
ガールズバンドらしい音楽が魅力
ポピパの音楽は、ガールズバンドらしいものとなっています。年頃の女の子の心情を歌う時があれば、戸山香澄の「キラキラドキドキ」とした感情が詰め込まれているなど、ガールズロックバンドとしての一面に触れることができるでしょう。アニメ主題歌や挿入歌で流れる楽曲はもちろん、オリジナル曲として配信されている音楽など、それぞれで異なる魅力や表情が垣間見えますので、全曲を聞いてほしいばかりです。
幼なじみ5人で結成された「Afterglow」
“アフロ”の愛称でファンから親しまれているのが、羽丘女子学園に通う幼なじみ5人組のバンド「Afterglow」です。美竹蘭・青葉モカ・上原ひまり・宇田川巴・羽沢つぐみは地元商店街の住人で、ほとんど同じ時間を過ごしてきました。しかし中学2年生の時、美竹蘭だけが違うクラスになり、全員で一緒にいる時間を作るために「Afterglow」を結成。放課後に活動していたため、夕焼け空を見たときにバンド名が付けられています。
互いを理解しあっている仲良しバンド
Afterglowのメンバーは全員が幼なじみの関係にあるため、それぞれがお互いをよく知っているのが特徴的。特に美竹蘭と青葉モカは小学生からの付き合いで、恥ずかしがり屋な蘭に代わって、モカが気持ちを代弁することが多くなっています。もちろん他の3人も、蘭が考えていることを理解しており、形にするために行動する様子も描かれています。
青春を感じさせるエモーショナルな音楽
Afterglowの音楽は、青葉モカの言葉を借りると「エモい」ものに。作詞作曲は美竹蘭が担当していますが、彼女が作る世界は見てきた景色が思い浮かぶようなメッセージ性のあるものとなっています。その中に感情的で熱のある詞が込められているなど、いずれの音楽も心に突き刺さ去るばかり。そんなエモい音楽をトコトン楽しみたい人は、Afterglowの音楽に触れてみることをオススメします。
現役アイドルによるバンド「Pastel*Palettes」
アイドルとバンドが融合した「Pastel*Palettes」は、アイドル色が強く出ている可愛らしさが特徴です。丸山彩・氷川日菜・白鷺千聖・大和麻耶・若宮イヴの5人で結成されており、商業として集められたメンバーながらも仲良く過ごしています。もちろん、全員が高校生であるため、平日は学校に通いながら、仕事がある人は芸能活動に勤しむ様子も。なかなか全員が集まれる時間がありませんが、それぞれが真剣にバンド活動をしています。
芸能活動とバンドを両立させながら活動
学業・芸能活動・バンドという三足のわらじを履いているPastelPalettes。特に白鷺千聖は売れっ子女優でもあるため、他のメンバーたちよりも活動時間が限られています。しかしPastelPalettesとして番組に出演する時もあり、もちろんバンドとして曲を披露する機会もあります。また、事務所の意向によって結成された商業バンドという側面もあることから、作中の全バンドで唯一のプロという見方ができます。
アイドルさながらの音楽性が人気
Pastel*Palettesはアイドルらしさを持ったバンドで、ボーカルの丸山彩は振り付けを踊りながら曲を歌っていきます。衣装に関してもアイドルらしいフリフリとしたデザインになっており、可愛らしさを感じずにはいられません。もちろん、曲に関しても擬音語を多用して恋する女の子の気持ちを歌うなど、全てにおいてアイドル要素を感じる特徴的なバンドとなっています。
音楽の頂点を目指す「Roselia」
「Roselia」は『バンドリ』に登場するどのバンドよりも、本気で音楽活動に取り組んでいるバンド。発起人となった湊友希那を中心に、氷川紗夜・今井リサ・宇田川あこ・白金燐子の4人が集められ、頂点を目指すべく活動を続けています。音楽一辺倒の日々を過ごしますが、バンドがバラバラになってしまったことを経験することに。やがて元通りになるだけでなく、一層の団結力を備えると、厳しい練習だけでなくメンバー同士の余暇を楽しむようになるなど、大きな変化を遂げるようにもなります。
ストイックな活動で実力はピカイチ
Roseliaは音楽の頂点を目指すべく活動しており、湊友希那と氷川紗夜を中心にハードな練習を続けています。しかし宇田川あこが中学生ということもあってか、厳しい練習に音を上げることがしばしば。また、白金燐子も疲れを見せずに頑張り続ける様子がありますが、バンドの関係を良好に保ち続けるのが今井リサの存在です。リサの気遣いがあってこそのRoseliaとも言えますが、それでも全員が本気で音楽に取り組んでいるため、作中でもトップクラスの実力があるバンドになります。
ダークかつハードな音楽で独自の世界を想像
バンドリの中でもハードでコアな世界観を創造しているのが、Roseliaの音楽になります。ギターをはじめとしたサウンドが重く響くだけでなく、ボーカルの歌声も力強くなっていて、パワフルさを感じずにはいられません。中にはオペラを彷彿とさせるような印象強い曲もあり、ピアノの優雅な音が耳に残ってしまうでしょう。聞いた人に大きなインパクトを与えるのがRoseliaの音楽で、思わず夢中になってしまうはずです。
世界中に笑顔を届ける「ハロー、ハッピーワールド!」
「世界を笑顔に!」を合言葉に活動を続けているバンドが「ハロー、ハッピーワールド!」です。大富豪の令嬢である弦巻こころが結成したバンドで、瀬田薫・北沢はぐみ・松原花音・ミッシェル(奥沢美咲)の4人が集められて活動をしています。ミッシェルというマスコットキャラクターのおかげもあってか、小さい子供たちからも人気を集めているのが特徴的。そんな“ハロハピ”の活動は、破天荒ながらも確かな成果をあげています。
メンバー同士の掛け合いが楽しい
松原花音と奥沢美咲は、ハロハピの中でも常識人の部類に入りますが、弦巻こころ・瀬田薫・北沢はぐみの3人は作中でも「3バカ」と呼ばれるほど、予想外の行動を多くとります。ミッシェルは奥沢美咲が中に入って動いていますが、暑さで3人の目の前で頭を脱いだところ、ミッシェル=奥沢美咲だということを認識しませんでした。ミッションがどこかに行ってしまったと捜索を始めてしまうほどで、常識が通用しないバンドと言えます。
オーケストラチックなウキウキする音楽
「世界を笑顔にする」ことを目標にしているハロハピは、聞いていて楽しくなるような音楽が持ち味となっています。オーケストラ調であり、さらにリズミカルで聞き心地の良い楽曲ばかりで、思わずリズムを刻んでしまうこともしばしば。随所にメンバーのコーラスや合いの手が入れられているため、単純に音楽を演奏するだけでなく、全員がハロハピの音楽を楽しんでいることが窺えるばかりです。
大ガールズバンド時代を終わらせる「RAISE A SUILEN」
『バンドリ』は5つのバンドを中心に物語が展開されましたが、アニメ第2期からは新バンド「RAISE A SUILEN」も加わります。プロデューサー兼DJのチュチュを筆頭に、レイヤ・ロック・マスキング・パレオの5人で活動をし、「大ガールズバンド時代を終わらせる」べく、結成されました。『バンドリ』の歴史を見てもまだ新興のバンドではあるものの、すでに多くのファンから支持を集めている存在でもあります。
精鋭ばかりが集まった本気の集団
“RAS”の愛称で親しまれているRAISE A SUILENは、チュチュによってメンバーが集められます。すでにDTMで音楽プロデューサーとして活躍するチュチュ、バンドのサポートメンバーとしてプロの世界で活躍するレイヤ・マスキングが加わるなど、目的を達成するために本気の人選がされています。アニメ第2期ではまだメンバーが集まっていませんが、『BanG Dream! 3rd Season』では結成~活動開始が描かれると見られています。
他のバンドにはない力強い音楽
RASの音楽は「大ガールズバンド時代を終わらせる」という宣言通り、既存の5バンドとは一線を画す音楽になっています。本格的なロックだけでなく、演奏もパワフルかつ正確であり、高校生年代であるポピパたちよりもずっと本気の音楽を聞くことができるでしょう。物語上では精鋭ばかりが集められていますが、リアルライブにおいても音楽業界で実績を持つメンバーが集められているため、多くのファンを獲得しているのも頷けます。
ポピパのお姉さんバンド「Glitter*Green」
Poppin’Partyのギターボーカルである戸山香澄が、バンドを始めるきっかけとなったのが“グリグリ”こと「Glitter*Green」です。『バンドリ』において彼女たちの存在を語らないことはできず、先輩バンドとしても親身になっている様子がアニメ第1期でも描かれました。実際にギターボーカルの牛込ゆりは、ポピパのベース・牛込りみの姉であり、学校の先輩でもあるため、公私ともに仲の良さが描かれています。
ガールズバンドブームをけん引した人気バンド
アニメ第1期ではGlitterGreenの活躍は大きく描かれており、すでにライブハウス「SPACE」の看板バンドとして歓声を浴びるほど。彼女たちの演奏みたさに駆けつけるファンが多く、GlitterGreenも声援に応えるように熱のこもった演奏を披露しています。戸山香澄は出会ったばかりの市ヶ谷有咲を連れてライブを観覧し、牛込りみは姉の活躍を見て、花園たえはスタッフとして働いていました。山吹沙綾は会場近くにきており、ポピパの出会いを予感させるバンドとしても重要な存在です。
沙綾の元バンド仲間が結成した「CHiSPA」
ポピパが山吹沙綾を除く4人で文化祭ライブに出演しますが、戸山香澄は山吹沙綾に声をかけていました。しかし沙綾は過去のできごとからバンドを辞めており、かつて所属していた「CHiSPA」とも顔を合わせづらくして過ごしています。CHiSPAのギターボーカルで沙綾と仲が良い海野夏希や沙綾の母親の後押しがあり、最終的にポピパのドラム担当になる沙綾が描かれますが、CHiSPAの存在失くしては加入がなかったと言えるでしょう。
「SPACE」ラストライブや第2期でも登場
CHiSPAは山吹沙綾がポピパに加入するにあたり、欠かせない存在と言えます。文化祭ライブはもちろん、「SPACE」のラストライブやアニメ第2期でも彼女たちの演奏が描かれています。アニメ第2期ではゲームで活躍する5バンドとRASの様子がメインですが、CHiSPAたちも日常シーンでしっかりと登場。山吹沙綾と仲良く話しているだけでなく、戸山香澄らとも親しくするなど、文化祭の日から親交を深めていることが分かります。
まとめ
『バンドリ』はコンテンツがスタートしてから右肩上がりに成長しており、その要因が異なる特徴を持つバンドが多く登場している点でしょう。ガールズロックやエモーショナル系など、多彩な音楽がファンの心に突き刺さっています。『BanG Dream! 3rd Season』でもさらに成長した彼女たちの音楽が見られることは必至。現在進行形で進化を続けている『バンドリ』の音楽を、ぜひアニメやゲームと一緒に追いかけてみてください。