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彼方のアストラ

【彼方のアストラ】物語を彩る伏線と真実※ネタバレあり

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彼方のアストラ 登場キャラ

彼方のアストラは、少年ジャンプ+で連載された完結済みの作品。秀逸な伏線を混ぜ込んだストーリーが評価されて人気に。「このマンガがすごい!2019」にて、「オトコ編」3位を獲得しました。物語は宇宙研修旅行へと向かった少年・少女の9人が謎の球体に飲み込まれて、見ず知らずの宇宙空間へと投げ出されるところから始まります。たまたま近くにあった宇宙船をアストラ号と名付け、自分たちの故郷へと戻るといったストーリー。今回はその伏線と真実を一挙公開させていただきます。ネタバレ要素が強いの、アニメで楽しみたいという方は、ご注意ください。

物語を彩る伏線と真実 生体反応のない惑星とアストラ

伏線①生体反応のない星

地球

物語の序盤に、謎の球体に飲み込まれて宇宙空間へと投げ出された9人。たまたま近くに浮いていた宇宙船に乗り込み、難を逃れます。そんな宇宙船から見える惑星。彼らは、それを研修でいった惑星マクパかと思いますが、生体反応もない星。ここは、5千12光年離れた宇宙と表現されています。この箇所を読んだ時、どこから5千12光年?って思ってしまいました。このどこからというのも、意図的に隠されていたのです。ちなみに1光年とは光が到達するのに1年かかる距離とされており、1光年は約9兆5000億kmになります。

伏線②アストラ

アストラ表紙

この宇宙船をアストラと名付けます。宇宙船にあった表札に、書かれている「PER ASPERA AD ASTRA」。ザックは困難を乗り越えて目的地へと格言として紹介しています。この言葉はラテン語で「困難を乗り越えて星のように輝く」というニュアンスの方が一般的に思えます。しかし、なぜか、ここではASTRA=星=目的地という風にザックが解釈しているのです。

真実

あれが地球

物語終盤に、驚愕の事実が判明します。彼らの目的地はなんと地球ではなくアストラという星。つまり彼らの故郷がアストラだったのです。そのために、ザックは、アストラを目的地と解釈したのでしょう。そして、なんと彼らがアストラ号から見た惑星こそが、地球だったのです。つまり、アストラ号は地球からアストラへと戻るための航海を行ったのでした。

物語を彩る伏線と真実 親との関係性

伏線 親の影響と片親の紹介

天才ザック

この作品で気になるのは、子供達が皆、親と似通って得意分野に精通していること。そして、アリエス以外は親に愛されていない事。なおかつ、母親の描写はあるが父親の描写がないなどの、片親しか描写されない部分が存在します。ザックは父親しか登場せず、記憶移植の研究を行っていた科学者で、ザック自身も天才です。カナタは、アスリートだった父親の描写しかなく、父親に特訓を受けて運動神経が抜群、キトリーは母親が医者で、彼女自身も医学を嗜んでいます。ユンファも母親に似て、歌がうまかったり。なぜか皆、片親で異常なほどに親と同じ得意分野を踏襲しているのでした。

真実

せいらのクローンアリエル

実は、彼ら9人は皆、自分たちの親や、養子に出した人間のクローンなのでした。記憶移植の研究をすでに終えた、ザックの父親。しかしその記憶移植には、自分たちと全く同じ遺伝子の人間が必要だったのです。そのために、有権者たちは自分たちのクローンを作り始めます。それを実際に行ったのが、キトリーの母親。フニシアは記憶移植ようではなく、臓器移植用のクローンでした。そのために、片親しか紹介されずに、彼らのオリジナルと同様の分野に精通しているのでした。

物語を彩る伏線と真実 西暦2063年と謎の球体

伏線①西暦

西暦2063

物語の舞台は西暦2063年。西暦という言葉を使用しています。西暦とはそもそも、キリストの誕生の年(実は生後四年め頃)を元年として数える、年代の数え方。SFなどでは、西暦を使用してしまうと、どうしてもこの世界の延長線上に物語がおかれてしまうために、特殊な呼称を使用して物語を作ることが多く感じます。しかし、この作品はあえて西暦を使用しています。しかも、西暦2063年で、かなりの高度な科学技術を使っているようですね。昭和の作品では、割と時代錯誤な将来予想が多くありましたが、この作品は2016年から連載が始まっており、違和感を感じていました。

伏線②間違った歴史

アストラの真実

いよいよ故郷へと近づいていく中で、それが地球ではなく、アストラだと判明した頃。アストラでもアメリカやロシアなどの国名は、歴史として一応は習うようです。しかし、歴史教育が甘く、1962年には第三次世界大戦が行われたことになっていました。(本当の歴史はキューバ危機。)そして、宗教という観念も存在していないようだったのです。そして、世界統一政府が誕生し、現在100周年となっています。世界統一政府による直接的な支配を受けていないのは、ヴィクシア王政地区だけなのでした。

伏線③地球の存在

 

地球での出来事

ポリーナがカナタたちに救出された際に、彼女は人類が2063年にも平穏に暮らしていることに、ホッと一息する場面があります。ポリーナのそもそもの宇宙探索の目的は、それは、2057年に地球に巨大な隕石が衝突するという研究発表があり、地球が隕石に衝突するまでに、地球からの移住が可能となる星を探すことでした。つまり2049年には、人類は地球で暮らしていたことになります。しかし、アストラに移住したとしても、すぐに彼らの都市のような高度な生活ができるものなのでしょうか?

伏線④謎の球体

謎の球体

謎の球体。触れたものを地球の近辺まで飛ばしていました。この球体って一体なんなのでしょうか?

真実

真実

全ての答えはシャルスによりもたらされます。シャルスはヴィクシアの王のクローン。そんな彼の語った真実は、ポリーナの言った通り、2057年に地球は隕石の衝突により、氷河期へと入ってしまいます。しかし、アストラを移住先として見つけた人類は、そこへの移住を決定します。その時に使用したのが、謎の球体であるワームホール。簡単にいうと、アストラと地球をワープさせることのできる球体でした。しかし、そんな中で、移住先での領土関係のために世界中戦いが起こってしまいます。そして、その戦いはワームホールを使用した悲惨なものでした。2052年からの戦いで、世界の人口は半分となってしまいます。この危機を脱するために宗教はなくなり、言葉は一つとなります。そして、ワームホールは封印され、2057年に移住が完了します。そして、2063年に世界政府が樹立されます。ここで、ワームホールを永久に封印するために、移住がなかったことにします。(移住はワームホールが無いと不可能だったため。)そして、嘘の歴史を捏造します。キューバ危機の時に第三次世界大戦があるとされたのはこれが原因です。そして、文明レベルを合わせるために100年間、統一政府により西暦が戻されたのでした。ですので、現在は2063年ではなく、2163年ということになります。

物語を彩る伏線と真実 最後に

地球滅亡

この作品、読めば読むほどに新しい発見もあり、初めて最後まで読んだ時には思わず1話から読み直しました。アニメも楽しみですね!

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