魔法少女まどか☆マギカのキャラクターの中でも人気が高いのが美樹さやかです。彼女は主人公である鹿目まどかの親友で、まどかよりも先に魔法少女になる女の子です。物語の中では新米魔法少女なので様々な悩みにぶつかったり、問題を起こしたりしますが、持ち前の明るさとパワーで乗り切る元気な女の子です。今回はそんな美樹さやかを紹介します。
さやかは元気いっぱいな女の子
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
活発な性格をしていて、自称美少女を名乗ったりとお調子者でもあります。気弱なまどかやお嬢様育ちでおっとりしている志筑仁美とは親友です。初め、まどかに対して不審な行動を取っていたほむらに対して不信感を持っていたり、考え方の隔たりから杏子と争いになったりと他の魔法少女とぶつかることが多いですが、さやか自身は正義感が強く魔法少女になった際も人の役に立つために日々魔女と戦っていました。
さやかの魔法少女の姿
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
青を基調とした服にマントを羽織り、武器は剣を持ち非常に素早い動きをします。近接戦闘が得意で、さやかの性格も相まって先陣を切って敵に突撃するタイプです。魔法で剣をたくさん作り出し投擲するなどトリッキーな攻撃もします。またさやかは怪我を治すという癒やしの願いで魔法少女になったため、人一倍回復力が高く、体が傷ついてもすぐに治ります。他人の怪我を素早く治すこともできます。ちなみに映画版では音楽記号”フォルテッシモ”の髪飾りがついています。
新米魔法少女として活躍するさやか
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
魔法少女との出会いは、ショッピングモールでまどかと二人で魔女に襲われていたところをマミに助けてもらったときです。マミの戦う姿や、人知れず平和のために戦っている姿にあこがれて魔法少女になったさやかはマミ同様、魔女に襲われたりしている人々を助けるために日々奮闘します。死と隣り合わせで、常に恐怖を感じていましたが、人々の平和のために戦うのだと意気込んでいました。
さやかの女の子らしい一面
恋する乙女
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
さやかは幼なじみの上条恭介のことが好きという恋する乙女です。事故の怪我で入院している恭介のお見舞いに行き、一緒に過ごすのが幸せなようです。バイオリニストでもある恭介の影響からクラシック音楽を聞いたりと影響されやすいようです。魔法少女になった理由も恭介の怪我を治しもう一度バイオリンを弾けるようにするためでした。
さやかの恋敵?
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恋するさやかには魔女の他にライバルもいます。それが親友である仁美です。さやかが魔法少女として活躍していたある日、仁美は自分も恭介のことを慕っていることを打ち明けます。さやかには告白のチャンスを与えるも、さやかは告白できませんでした。その後仁美が告白し恭介とつきあうことに、さやかの恋は破れてしましました。
恋に破れたさやかは…
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
仁美に告白のチャンスを与えられたのに想いを伝えることができなかったさやかですが、理由があります。このとき魔法少女の真実、自分の体が魂のない人形のような姿であることを知っていました。こんな体では恋できないと想いを伝えることを諦めていたのです。次第に魔法少女になったことを後悔するようになります。
闇に落ちていくさやか
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
魔法少女の真実を知り、恋にも破れたさやかは徐々に自暴自棄になっていきます。以前魔女に襲われていた仁美を助けなければ良かったと発言したり、無茶な戦い方をして体をぼろぼろに傷つけたりします。ソウルジェムの浄化もせずに魔力ばかり使うので穢れも溜まる一方です。そして、さやかをずっと心配していたまどかにも暴言を吐いてしまいます。親友になんてことを言ったのだと後悔し自分をさらに追い詰めてしまいます。
魔法少女の末路
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
さやかのソウルジェムはそれ自体が呪いを生み出し、浄化できないほど穢れきってしまいます。親友のことすらも傷つけることをしてしまったさやかは絶望の底に沈んでしまいます。「私ってほんと馬鹿…。」この言葉を最後にさやかのソウルジェムは魔女を生み出し、さやかは魔女になってしまったのです。希望を願い誕生するのが魔法少女なら、絶望から誕生するのが魔女なのです。
さやかの最期
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
さやかのことを認め仲良くなろうとしていた杏子は、目の前でさやかが魔女化するのを見てしまいます。その後親友の声を聞けば元に戻せるかもしれないと、まどかとともにさやかの魔女、「オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ」と戦います。しかしさやかに戻ることはなく、杏子の捨て身の攻撃によりオクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ、つまりさやかの魂は消滅してしまいます。
その後のさやか
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
物語の終盤で杏子とともに消滅してしまったさやかでしたが、最終回でまどかによって改変された世界では魔女になる前にまどか(円環の理)に導かれて絶望することなく安らかに消滅したことが語られます。劇場版では通常の魔法少女として登場しますが、本当の姿は円環の理に導かれた存在であり、魔法少女としての力と魔女としての力両方を持つという能力を持ちます。まどかとなぎさとともにソウルジェムが限界に達したほむらを迎えに来たりと、すでに普通の魔法少女とは違う存在となっていました。
さやかの壮絶な人生
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
さやかは新米で理想の魔法少女像を持っていました。しかしながら理想と現実の違いに翻弄され悩み、同じ魔法少女との争いに身を投じたり、恋の三角関係に悩み破れ、絶望に沈んでしまうという壮絶な人生をたどっています。最期には魔女となり消滅してしまうという悲しい終わりを迎えてしまいますが、さやかの存在、人生がこの物語の根幹にもつながっていますし、従来の魔法少女ものとはひと味違ったスパイスにもなっているのです。しかし、劇場版では恭介のことをきっぱり諦めていて気持ちを切り替えていたり、まどか(円環の理)に導かれて幸せにしているのを見ると少しほっとします。さやかが少しでも満足できる世界になることを願うばかりです。