2011年に放映された魔法少女もののアニメで、蒼樹うめ氏の可愛らしいキャラデザで注目を集めたアニメ、「魔法少女まどか☆マギカ」。しかしその実態は絵柄とはほど遠い、悲劇的かつダークなストーリーで視聴者の心をつかみ大人気アニメとなりました。今回は一つの金字塔を建てたまどマギの主人公「鹿目まどか」を紹介します。
まどかはごくごく普通の中学生
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
小柄で気が弱そうに見えますが、芯の強い面も持っています。学校では保険員を務めクラスの友達と仲良く過ごし、家庭ではキャリアウーマンの母と専業主婦の父、幼い弟と幸せに過ごすごく普通のありふれた生活をしている中学2年生の女の子です。
まどかは自分に自信が無い
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
特に目立った取り柄もなく特技もないまどかはあまり自分に自信を持っていません。しかし誰かの役に立ちたいというあこがれを強く持っています。キュゥべえから魔法少女のことを聞いたときも誰かの役に立てるようになれるという理想の姿を思い浮かべました。
まどかの魔法少女の姿
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
ピンクと白を基調とし、フリルやリボンをあしらったいかにも魔法少女らしい姿です。武器は弓矢で、後ろから味方を支援するのが得意です。雨のように矢を降らせて攻撃するなど攻撃方法も様々です。
まどかへの試練
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
魔法少女になるかならないか 悩むまどかの前に様々な試練が襲いかかります。それらに涙を流しながらも立ち向かっていくまどかは一つ一つ成長していき最後には自分の本当の願いを見つけ、魔法少女ななる決意を固めます。
巴マミの死
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
魔女に襲われていたところを間一髪助けてくれたのが先輩のマミでした。その後マミの活動について行き魔法少女とはなにかを勉強していましたが、魔女との戦いの中でマミが殺害されるのを目の当たりにします。自分が何もできなかった、しなかったせいでマミが死んでしまった、まどかは呆然と涙を流すことしかできませんでした。
決断した親友と決断できない自分
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
マミの死後、魔法少女になることが怖くなりふさぎ込むまどかの前に再び魔女が現れ、まどかを殺そうとします。魔法少女にあこがれ、その実態を見るととたんに逃げ出そうとする自分への罰だと死を覚悟したまどかの元に今度は親友である美樹さやかが助けに来ます。マミの死を一緒に目の当たりにして、魔法少女を諦めていた親友が恐怖を乗り越えて魔法少女になったことにまどかは喜び半分と不安半分で見ていることしかできませんでした。
魔法少女の本当の姿
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
魔法少女になり活躍するさやかの前にベテラン魔法少女の佐倉杏子が立ちはだかります。杏子との争いの中、まどかとさやかは魔法少女の真相を知ります。それは魔法少女はすでに魂のない抜け殻の存在だと言うことです。魂はソウルジェムと呼ばれる魔力の源となる宝石に収められていて、体自体はソウルジェムの魔力で動く抜け殻になっていたのです。人ならざるものになってしまったという事実にまどかもさやか本人も、杏子ですらも驚きを隠せませんでした。
壊れゆく親友と魔法少女の末路
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
好きな人のために魔法少女になったさやかでしたが、自分がゾンビになったと絶望してしまいます。こんな体では恋なんてできないとだんだん壊れて行きます。まどかはなんとか励まそうとしますが逆効果になり、さやかを怒らせてしまいます。必死でさやかを探しましたが次に見たさやかは魔女という変わり果てた姿になっていました。ソウルジェムを浄化できなくなった魔法少女は魔女になってしまうのです。さやかと新しく友達になった杏子のどちらも失ったまどかはどうしていいのかわからなくなってしまいます。
まどかは最強の魔法少女
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
まどかはキュゥべえが目を付けるほど魔法少女の潜在能力が高い女の子でした。実際に魔法少女になったまどかは後述の普通の魔法少女では太刀打ちできない強力な魔女”ワルプルギスの夜”をいとも簡単に撃破するほどです。壮絶な人生を歩んでいる少女ほど強くなると言う魔法少女の中で、ごく普通に生活していたまどかがなぜこれほどまでに強いのか…キュゥべえにもわからない謎でした。
なぜまどかが最強なのか
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
まどかが最強の魔法少女なのは、暁美ほむらに理由があります。まどかとほむらが初めて出会ったときほむらはまどかの優しさに惹かれます。すでに魔法少女になっていたまどかに助けられたことからまどかへのあこがれを次第に強くしていきました。が、ワルプルギスの夜との戦いでまどかが戦死、まどかに何もできなかったほむらはもう一度やり直すために魔法少女となり過去へ戻ります。ほむらがまどかを救うために何度も何度も出会いをやり直すたびにまどかの魔力が強くなり、ワルプルギスの夜を一撃で倒せるほどに強くなったのです。
ついにみつけるまどかの願い
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
物語の終盤、巨大な魔女”ワルプルギスの夜”の襲来によりまどかの住む見滝原が崩壊します。まどかは避難するもたった一人で魔女に立ち向かう友達の一人、ほむらを心配をします。町のみんなも助けたいし、もう友達を失いたくないまどかはほむらのためについに自分の願いを見つけ魔法少女になる決意をします。しかし、「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来全ての魔女を、この手で」という願いは世界の因果律、いわばルールに逆らうものであるために宇宙そのものを改変してしまうものでした。
神となったまどか
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
まどかは自身の願いにより魔法少女が絶望し呪いを生み魔女になってしまう前に浄化され魔女になる前に安らか眠りにつくという世界を作り出します。それらの魔法少女を浄化するぞんざいこそがまどかでありまどか自身は、「魔女が生まれる前に消し去る」という願い通り自分自身も魔女とともに消滅しました。見えない存在となったまどかは「円環の理」という概念と呼ばれます。まどかという存在が消えたために人々の記憶からまどかは消え、誰も覚えていませんでした。唯一ほむらや弟であったタツヤは覚えていたようです。この神々しい姿のまどかを「アルティメットまどか」といいます。
普通の女の子が神に…まどかの軌跡
出典: 魔法少女まどか☆マギカ ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners
どこにでもいるような幸せな生活をするまどかは非常に優しい性格で様々な悩みを抱える友達の側に常に寄り添っていました。どこにでもいる女の子なのに魔法少女の潜在能力はずば抜けて高く、最終的には神になってしまうほどです。神になっても全ての魔法少女が絶望に沈む前に救いの手を差し伸べるなど、まどかの優しさに変わりはありません。今も広がり続けるまどマギの世界で、まどかは今後どのように関わってくるのか、楽しみですね。