2024年に完全オリジナルアニメーションとして放送が開始される本作『メタリックルージュ』ですが、皆さんは本作の総監督である出渕裕さんについてご存知でしょうか？原作作品が存在しないオリジナル作品である以上、本作の詳細は出渕さんにかかっていると言える、本作の超重要人物なのです。本作についての情報はまだまだ出尽くしていないと言える状況の中で、『メタリックルージュ』についてさらに知るには、この超重要人物である出渕裕さんについて知る必要があると言えます。そこで、今回は本作の総監督である出渕裕さんと、出渕さんの代表作で『宇宙戦艦ヤマト2199』について紹介をしていきたいと思います。出渕さんの代表作を見ればどのような作品を作る方なのかよくわかると思いますので、是非ともチェックしておきましょう。
出渕裕さんとは？
本作の総監督である出渕裕さんは、アニメーション作品に登場するメカのデザインを担当するメカニックデザイナーとして主に活躍をされている人物です。最近では『宇宙戦艦ヤマト2199』や『メタリックルージュ』のように総監督として活躍をされることもありますが、監督作品もメカが活躍するものが多いため、アニメ作品のメカに強いアニメーターであると覚えておくといいでしょう。
数々のメカデザインを担当
出渕さんはこれまで、機動戦士ガンダムシリーズではνガンダム、ジェガン、サザビー、ケンプファーなどの人気の高いMSをデザインしており、その他にもパトレイバーシリーズのレイバーのデザインなど、ロボットファンであれば知らない人がいないような数々の傑作ロボットたちをデザインしてきたという経歴を有しています。
『メタリックルージュ』の総監督を担当
今回は『メタリックルージュ』の総監督ということで、メカデザイナーとしての参加ではありませんが、元々はメカデザイナーであったということもあり、本作に登場するメカたちも出渕風の仕上がりになっていますね。メカデザイナーであったからこその視点で作品を構成されると思いますので、この辺りは是非とも注目をしたいですね。
代表作『宇宙戦艦ヤマト2199』
そんな数々のメカデザインを担当されてきた出渕さんの総監督としての代表作は『宇宙戦艦ヤマト2199』となっています。本作はかつてテレビアニメーションシリーズで展開されていた『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品となっており、１から作品を出渕さんが作り上げたわけではないのですが、出渕総監督のこだわりや趣向が大いに感じられる作品となっています。
新旧のファンを唸らせた名作
本作の大元が伝説のSFアニメーションである『宇宙戦艦ヤマト』であるため、新たに制作される『宇宙戦艦ヤマト2199』には不安の声も多かったのですが、上映と同時に新旧のファンから絶大な支持をされるようになりました。過去のヤマトの良いところを踏襲しながらも、メカデザインやキャラクターデザインが現代風にアレンジされており、新規ファンにも受け入れられたのです。
現在でもシリーズが続く人気作に
『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズは現在でも劇場版作品として継続しており、現在でも『ヤマトよ永遠に REBEL 3199』が制作をされているなど、長い年月を経て人気を保ち続けている長寿コンテンツに成長しています。
メカが活躍する『宇宙戦艦ヤマト2199』
そんな、『宇宙戦艦ヤマト2199』の最大の魅力といえば、本作で活躍をするメカたちでしょう。本作では2199年に地球外生命体であるガミラス人から侵略を受ける地球人を描くとともに、地球人が最後の頼みとして建造をした宇宙戦艦ヤマトを筆頭とする様々なメカが広大な宇宙で戦闘を繰り広げるという、宇宙船戦争を描いたアニメーション作品となっています。
洗練されたヤマトのデザイン
宇宙戦艦ヤマトのデザインは初代シリーズの放送当初から完成しきっており、現在でもなお人気を有していますが、2199ではこのヤマトのデザインを踏襲しながらも、先端がややシャープになるなど、より現代風にデザインが洗練されています。
主砲の弾道からみえる「こだわり」
では描かれていたものの、その後のシリーズでは描かれていなかったヤマトから発射される主砲の弾道の回転をしながら一つにまとまるという独特な弾頭も、2199で復活をしています。このような芸の細かさからも、出渕監督のヤマトに対するこだわりとリスペクトが感じられますよね。
ロボも活躍
さらに初代シリーズでは登場をしなかった、作中に登場するロボットのアナライザーのオプション装着形態や、ガミラス艦隊のバリエーション増など、ロボットを筆頭とするメカデザインのグレードアップにも注目です。とりわけ、ロボの活躍は出渕総監督らしいグレードアップとなっているので注目をしましょう。
日本のメカデザインに大きな影響を与えたヤマト
本作『宇宙戦艦ヤマト2199』が『メタリックルージュ』を楽しむ上で重要であるということは間違いないのですが、実はその大元の作品である、『宇宙戦艦ヤマト』そのものが『メタリックルージュ』を初めとした日本のロボットアニメーション作品において重要であるということもここで紹介をしていきたいと思います。
元祖宇宙戦争アニメ
『宇宙戦艦ヤマト』は1974年にアニメ放送が開始されたSFアニメーションで、監督を『銀河鉄道999』や『キャプテンハーロック』で知られる松本零士が務めたことでも知られている作品です。
SFアニメを日本に広めた
本作が日本のアニメーションに与えた影響は絶大で、本作の大ヒットがきっかけとなり後の宇宙戦争もののアニメーション作品が制作されるようになったとも言われています。それまでは宇宙を舞台にメカが活躍するというSF作品が脚光を浴びていなかったのですが、本作はそのような土壌の中で、SFアニメを日本に広めるきっかけとなったのです。
受け継がれるヤマトDNA
その後は1979年に『機動戦士ガンダム』、1982年に『超時空要塞マクロス』が放送を開始されるなど、宇宙戦艦ヤマト作品を意識した作品が制作されました。現材でも2024年放送の『メタリックルージュ』を筆頭として、『宇宙戦艦ヤマト』のSFアニメDNAは続いています。
メカ×美少女
特に『宇宙戦艦ヤマト』の得意だった点は、かっこいいメカデザインと可愛らしい美少女クルーの両立であった点です。当時は劇画作品の全盛期だった時代で、可愛らしい美少女ヒロインをメインに描くということは少なかったのですが、本作は元少女漫画作家である松本零士先生のデザインした魅力的な美少女が多く登場しており、作中でもスポットライトが当たるなど、他のアニメ作品にはないメカの美少女の両立が図られていました。
この作品なしで日本のSFアニメは語れない
現代ではメカと美少女はロボットアニメーションの基礎とも言えるべき要素で、特に1990年代に登場した『新世紀エヴァンゲリオン』からその流れは強くなりました。『メタリックルージュ』でも二人の美少女が主人公として活躍をしますが、この辺りの設定にも『宇宙戦艦ヤマト』の影響があるのですね。
『宇宙戦艦ヤマト2199』を観ればヤマトの全てがわかる！
そんな『メタリックルージュ』を筆頭として数多くのロボットアニメーションに影響を与えた『宇宙戦艦ヤマト』ですが、リメイク作品の『宇宙戦艦ヤマト2199』を観れば、『宇宙戦艦ヤマト』の全てがわかるようになっています。
原作に忠実
それほどまでに原作に忠実な作品となっていますので、リメイク作品ならではの「新しすぎて、何が何かわからない」という悩みはない作品となっていますので、安心して『宇宙戦艦ヤマト2199』を視聴しましょう。
美少女がさらに魅力的に！
特に『宇宙戦艦ヤマト』では松本零士デザインのヒロインたちが魅力の一つとはなっているのですが、現代のアニメファンには少しクセの強いデザインであることは事実です。現代のアニメ作品が好きだというファンの方からしてみれば『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場するヒロインの方が魅力的に映ると思いますので、是非ともチェックしましょう。
『メタリックルージュ』がさらに面白くなる！
『宇宙戦艦ヤマト』は先ほど紹介したように日本のSFアニメーションに大きな影響を与えた作品となっており、『メタリックルージュ』を視聴する前に観ておくと、さらに『メタリックルージュ』が面白くなる作品となっています。『メタリックルージュ』の放送までまだ時間がありますので、それまでに視聴しておくのはどうでしょうか？
まとめ
いかがでしたか？今回は『メタリックルージュ』の総監督である出渕裕さんの総監督作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』について紹介をしていきました。『メタリックルージュ』を楽しむためには是非とも視聴をしておきたい作品となっていますので、しっかりチェックしておきましょう。
