吸血鬼すぐ死ぬは週刊少年チャンピオンで連載中のギャグマンガで、2021年にアニメ化し、2023年1月に2期の放送が決まっています。2期が決まった吸血鬼すぐ死ぬのアニメの第1期はどうだったか?原作とはどんな差があるのかを感想を交えて解説していきたいと思います!
目次
吸血鬼すぐ死ぬって、どんな作品?
吸血鬼すぐ死ぬは週刊少年チャンピオンで連載されているギャグマンガで、あまりにも弱すぎてすぐ死ぬけどすぐ復活クソザコ吸血鬼ドラルクと吸血鬼退治人として活躍するロナルドとのコンビが、変態イロモノ吸血鬼が蔓延る街、新横浜で様々なトラブルを解決したり巻き込まれたりするという内容です、1話にとてつもないネタ量を突っ込み、ハイテンポで濃すぎる使い捨てキャラクターが矢継ぎ早に登場するというのが特徴的な作品です。
ズバリ、吸血鬼すぐ死ぬのアニメはどうだった!?
第1期の吸血鬼すぐ死ぬはズバリ、面白かったです!!原作のハイテンポなギャグは勿論ありますが、原作では1ページの中に詰め込んだ情報をアニメで表現する分、丁寧で質が高くなっていました。原作は読者を置いていくような怒涛のネタ量と展開ですごく笑えて面白いのですが、アニメでは怒涛のネタ量を丁寧に表現せざるをえないのですが、それはそれで面白くてむしろアニメ向きの作品じゃないかと思いました!
1コマで落とせる原作と、1コマでは落とせないアニメ!
例えば、アニメ第2話、原作1巻で登場したゼンラニウムの登場シーンは、原作では登場前の前振りが2コマくらいで、登場に一コマ。超ハイテンポですが、ゼンラニウムというキャラの濃さのおかげでオチとして成り立っているシーンです。アニメでは登場する前振りにも結構時間をかけて恐ろしい吸血鬼っぽい演出をしています。そんな丁寧な前振りをして出てきたのがこれ、というシーンで、アニメでも笑えるシーンでした。
マンガでしかできないこと、アニメでしかできないことをやっている!
マンガで丁寧な演出をして出てきたのがこれ!という展開でも面白いかもしれません、実際アニメは面白いのですが、1話の中に怒涛のネタを詰め込むという強味を潰してしまいかねませんし、テンポも悪くなってしまいます。しかし、アニメでは時間の経過を表現するという問題があり、矢継ぎ早にネタを詰め込んでしまっては完全に視聴者を置いていくので、ある程度の前振り演出は必要で作画のコストも掛かりそうなものです。しかし、アニメ特有の丁寧な演出は原作にはない面白さがあります。そうせざるをえないという作り手側の都合がそうさせた偶然かも知れませんが、アニメでしかできないことをやって面白くなっていると思います。
豪華な声優陣に何をやらせているんだー!!
吸血鬼すぐ死ぬでは主人公ドラルクを福山潤さん、ロナルドを古川慎さんといった売れっ子の声優さんたちを起用していますが、そのほかにも大塚明夫さん、千葉繁さん、井上和彦さんと言った一度聞けば忘れられないような大大大ベテランの声優さんも参加しています。そんな大ベテランの声優さんがどんな役を演じられているかと言えば…
大塚明夫さん『ゼンラニウム』
全裸にマント姿、股間をゼラニウムの花で隠し、股間のゼラニウムから作られた種を飲ませることで眷属を増やそうとする吸血鬼。
千葉繁さん『野球拳大好き』
野球拳が大好きなあまり、強力な結界術と催眠術によって無理矢理野球拳を強要させて着ているものをはぎとった挙句、はぎとった後はクソ恥ずかしい特製のTシャツを着させるという吸血鬼。
井上和彦さん『Y談おじさん』
強力な催眠術で喋る内容を全て猥談に変えてしまう吸血鬼。一度掛かってしまうと意思疎通が困難になるうえ、自分の性癖を洗いざらい暴露してしまうという悲惨な結果となってしまう。
といった酷い面々を大御所声優たちが演じています
というように吸血鬼すぐ死ぬでは変態性癖のネタ吸血鬼がたくさん登場します。ただ、この吸血鬼は確かに変態イロモノな吸血鬼たちではありますが、実は非常に強力な高等吸血鬼で能力も使い方が性癖に傾倒しているだけで、使い方次第ではとんでもないことが起きるポテンシャルを持ち合わせています。だから声優陣も豪華……といいたいところですが、売れっ子の声優を惜しげもなく使い捨てに近いキャラに投入する傾向も見られるのでそんな深い考えがあるのやら……。予算は大丈夫なのでしょうか?
吸血鬼すぐ死ぬのアニメは原作でいうとどのくらい?
吸血鬼すぐ死ぬの原作は現在21巻まで発売しています。アニメでは原作のエピソードから3つで構成されています。初回だけは2つですが、1クールが12話だったので35話をアニメで放送されています。35話は原作で言えば三巻分の内容で、1期の内容も1~3巻が中心になっています。しかし、4巻から5巻のエピソードやそれ以降のエピソードが先んじてアニメになっていたり、1巻から3巻のエピソードであってもアニメになっていないエピソードもありました。
大人の事情発動か?
アニメの内容は原作で1巻から3巻くらいが中心となっていましたが、中には4巻や5巻、もっと先の巻のエピソードが放送されていましたが、それはおそらくキャストの編成上の問題だと思います。吸血鬼すぐ死ぬは無駄にキャラクターが多く、レギュラーじゃないちょっとしたキャラでさえ豪華です。特に3巻までに登場したY談おじさんや御真祖様のようなインパクトが強いけど登場機会は多くない(そのうえ豪華声優陣)キャラが登場するエピソードは、ある程度先にやってしまおうということかもしれません。また、三巻で登場したサンズ等のキャラクターは1期では登場せず、2期からの登場になっているのもそういった編成上の都合があるのかもしれません。
【吸血鬼すぐ死ぬ2】原作とアニメについてまとめ
吸血鬼すぐ死ぬが原作とアニメと比べてどうなっているかをまとめてみました!原作には原作のよさがありましたが、アニメでは原作にはないよさが出ている感じがありました。テンポのよいギャグアニメで第1期が面白かったので、何かの間違いがなければ2期でつまらなくなる要素はない作品なので、期待の第2期となりそうです!