HUNTER×HUNTERの主人公ゴン・フリークスの父親であるジン・フリークス。詳細の設定が明るみに出ることが少なく、今日まで数多くの考察を読んできました。最近では、本編に正式に登場し、ある程度の情報が開示されたわけですが、それでも長年の謎ということもあり、いまだにその存在について詳しくわからない人も多いと思います。今回はそんなHUNTER×HUNTERの中でも指折りの「謎多き人物」であり「キーパーソン」である、ゴンの父親ジン・フリークスについて解説していきたいと思います。
そもそもジン・フリークスって誰?
ジン・フリークスについて細かく解説をする前に、ここでそもそも「ジン・フリークスって誰?」と思っている方々に向けて、まずジンフリークスの基礎情報をまとめていきたいと思います。
ゴンの冒険の目的
ジンはゴンの父親でありながら、ハンターの世界を夢見て1人ゴンを置いて旅立ってしまいました。そのことからゴンは、父が息子を置いて行ってでもなりたかった「ハンター」という職業に興味を持ち、ジンの足跡を求めてハンターとして冒険をすることとなります。
指折りのハンター
初期の段階でジンについてわかっていた事は、「指折りのハンターである」という事だけでした。行く先々で出会う実力派のハンター達からも非常に評価が高く、ジンがいかにゴンから離れている人物かわかるようになっています。
これまでは多くの謎に包まれていた
ゴンの冒険の目的という「究極のキーパーソン」であるため、会長選挙編で初登場するまで、ほとんどの情報が伏せられていました。多くの憶測や考察が飛び交い、まさにジンはHUNTER×HUNTERの中でも最も活発に議論された人物であるといえるでしょう。
数少ない手がかり
会長選挙戦で初登場する以前も、ジンの作ったグリードアイランドをゴンとキルアが冒険する「グリードアイランド編」でも、録音音声が登場するなど、細かいながらもちょくちょくと手がかりが登場していました。
探し当てる事自体が最終試験!?
ジンの特定できない設定はとことん徹底されており、幼少期のゴンを救った優秀なハンターであるカイトの話では「ジンに辿り着く事自体が彼に認められる最終試験である」と説明されています。
ゴンの冒険とジン
それでは具体的にジンはゴンの冒険にどのように関わっているのでしょうか?簡単に解説していきたいと思います。
父親を知らないゴン
ゴンが冒険で数々の難局を乗り越えてきた大きな理由の1つとして「どうにか自分の力で、ジンの元にたどり着きたい」という強い思いがあるでしょう。
グリードアイランド
そして何よりも、自らの作った「グリードアイランド」を息子ゴンに経験させることで、ゴンの成長を促した点も、ジンが息子ゴンの冒険の一助として大きく関わった点であると言えるでしょう。
ジンと仲間たち
数多くの謎を抱える人ですが、全く手がかりがないわけでもなく、作中では多くのジンの仲間がゴン達の前に登場する事となります。
カイト
ジンの弟子であり、「ジンを探し当てる最終試験」の一環として、くじら島を訪れた際に、キツネグマに襲われていた幼少期のゴンを偶然通りかかっていたことで助け、一瞬にしてゴンがジンの息子である事に気づき、ゴンに父親の存在を教えた人物です。作中でもそこそこの「キーパーソン」として扱われており、ゴンに多大な影響与えた人物と言えるでしょう。
レイザー
ジンが仲間達と作ったゲーム「グリードアイランド」のゲームマスターの1人です。ゲーム内で「カード」を賭けた敵役としてゴンの前に立ちはだかりました。
ドゥーン
ジンが仲間達と作ったゲーム「グリードアイランド」のゲームマスターの1人です。グリードアイランドのクリア後ゴン達をG・I城で待っていました。ぼさぼさのヒゲと髪が特徴でゴンとはジンとの話で盛り上がりました。
エレナ
ジンが仲間達と作ったゲーム「グリードアイランド」のゲームマスターの1人です。グリードアイランド内にいるプレイヤーを島の外に送る役割を担っています。イータとは双子の姉妹です。
イータ
ジンが仲間達と作ったゲーム「グリードアイランド」のゲームマスターの1人です。グリードアイランド内に入る人を把握する役割を担っています。エレナとは双子の姉妹です。
会長選挙編で初登場!!
長く登場することがなく、多くの謎に包まれていた彼ですが、ようやく「会長選挙編」でハンター協会幹部「一二支ん」の1人として登場することとなります。
高次元の駆け引き
会長選挙編ではキメラアントとの戦闘で命を落とした、前会長のネテロに代わる次期会長の候補を争う候補者の1人として活躍します。本人は当選する気は微塵もなかったようですが、有力候補の1人であるパリストン・ヒルとの高次元の駆け引きを繰り広げ、ゴンとの頭の違いを読者に見せつけていました。
まさかの嫌われ者
本編でようやく初登場した人ですが、立候補を表明するなりぼろくそに叩かれるなど、かなりの嫌われ者振りを見せつけます。息子を1人旅に出ている時点で、ある程度予想がつきましたが、どうやら性格に難があるようで周りからは「不動のバカ」と称されるほどの変人であるようです。
レオリオ に殴られる
嫌われ者であると言うこともあり、ゴンが瀕死の状態でも会おうとしないジンに対して腹を立てたレオリオに殴られることとなります、そのインパクトはかなり強かったようで、ジンが殴られた際は会長選挙の場でありながら、スタンディングオベーションが沸き上がった程です。
世界樹でゴンを待つ!!
キルアとアルカの協力もあって奇跡的に瀕死の状態から復活したゴンは、会長選挙編でジンと対面することとなります。その際に、一悶着がありその場でゆっくりと話し合うことができなかった2人ですが、ジンは改めてゴンを世界樹の頂上に呼び出し、2人は語り合うこととなります。
感動の再会
長らくゴンの目標だったということもあり、ジンと世界樹の頂上で語り合うシーンは非常に感動的に描かれています。特にゴンの前でジンが言った「俺が欲しいものは今も昔も変わらない、目の前にない何かだ」はHUNTER×HUNTERの中でも屈指の名言であると言えるでしょう。
暗黒大陸へ
世界樹の頂上でゴンに宣言した通り、目の前にいない何かを求めて暗黒大陸へ乗り込むこととなります。
ここでも吐出した交渉力が光る
会長選挙戦でもずば抜けた考察力の元、有力候補たちと渡り合っていたジンですが、暗黒大陸編でも全く面識のなかったビヨンド隊から信頼を勝ち取るなど、吐出した交渉力を発揮しています。
未だに謎の多い能力
今までと違い、多くのことがわかってきたジンですが、それでもまだまだわかっていない所が多くあります。その中でも最大の謎といるのがジンの能力でしょう。いまだに能力を特定できるだけの情報は出ておらず、ジンの使う能力の系統すら断定できない状態が続いています。
強化系の能力であればコピーできる?
ただ1つだけ手がかりがあるとすれば、レオリオに殴られた後、すぐに彼の能力を再現することができていた点でしょう。これだけではどのような能力か断定するには至りませんが、今後ジンの能力を特定する上で重要なヒントになる事は間違いないと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は作中でも指折りの謎多き人物であるジンについて解説しました。まだまだジンについてはわかっていないことも多く、まさにこれから出てくる設定に期待ですね。ぜひとも、冨樫先生には早く続きを書いていただきたいものです。