誰もが一度は見たことのある、巨大変身ヒーローが戦う特撮テレビ「ウルトラマン」シリーズ。
その迫力とかっこよさは、現代も子どもたちや特撮ファンの憧れの的ですよね。
今回は、2019年に公開された完全オリジナルのアニメ「ULTRAMAN」を、初代ウルトラマンとの違いに注目してご紹介します。
目次
「ULTRAMAN」とは? 「ウルトラマン」じゃないの?
2019年にNetflixにて放送されたアニメ「ULTRAMAN」は、漫画を原作としたオリジナル作品です。
本作の大きな特徴は「初代ウルトラマンと世界観が繋がっているアナザーストーリー」という点。
そして「等身大のパワードスーツを着て戦う、巨大化しないウルトラマン」という点の二点があります。
初代から40年後の世界を描いたアナザーストーリーが熱い
「ULTRAMAN」の舞台となるのは、1966年にテレビ放送された初代ウルトラマンと繋がった世界です。
地球を守る役目を終えたウルトラマンが故郷の星へと帰ってから40年後。
かつて初代ウルトラマンに同化し異星人と戦っていた早田進の息子、早田進次郎が本作の主人公になります。
進次郎は「ウルトラマン因子」という謎の力を父から受け継いでおり、生まれながらに人間離れした身体能力を持っていました。
そんな進次郎の元に、ウルトラマンに似た謎の男が現れます。
「その力は地球にあってはならない力だ」と言う男が進次郎に襲いかかり、物語が始まります。
巨大化しないウルトラマン!? パワードスーツを着て戦うULTRAMAN
最初に述べたとおり、本作でのウルトラマンとはカプセルで巨大化して戦うヒーローではありません。
本作では、初代ウルトラマンでも活躍したイデ隊員(井手光弘)が開発したパワードスーツ「ULTRAMAN SUITS」を着て、主人公の進次郎が戦います。
そのデザインは現代風にかなりアレンジされており、機械的でスタイリッシュな外見になっています。
メイン武器となるスペシウム光線も普段は「スペシウムブレード」として肘に取り付けられ、刃のようにして斬りつけたり滑空飛行を行ったりすることができます。
巨大化しないとはいえ、立体的な高速戦闘を繰り広げ、強力な兵器を使うシーンは新しい迫力があります。
初代ウルトラマンに登場したキャラクターたちも活躍!
また本作では、初代ウルトラマンに登場したキャラクターたちも多く登場します。
その中でも初代ウルトラマンそのものである早田進は、なんと白髪が生えている年齢にも関わらずパワードスーツを着て戦います。
物語の序盤、息子の進次郎を守るために自らスーツを着て戦う進の戦いぶりは、堂々たるものです。
また、過去のシリーズでウルトラセブンとして戦ったダン隊員(諸星弾)もスーツを着て進次郎と共に戦います。
何種類もの刀を使ったスタイルで戦うダンは進次郎とはまた異なったカッコよさがあり、忍者と侍をかけ合わせたかのようです。
「ULTRAMAN」に登場する異星人・怪獣は?
「ULTRAMAN」に登場する異星人や怪獣ですが、初代ウルトラマンに登場したキャラクターも登場します。
初代ウルトラマンの最終話でウルトラマンを倒したゼットン星人と思われる人物エドや、謎の存在ベムラーなど、序盤はシリーズで因縁のあるキャラクターが続々と出てきます。
また、ウルトラマンシリーズに詳しくなくても知っているであろう、バルタン星人も再び悪役として登場します。
初代ウルトラマンを知っていれば二倍楽しめるアニメ「ULTRAMAN」
初代ウルトラマンが去った後の未来を描いた本作では、街の人々は誰もが「昔の巨大化するウルトラマン」を知っています。
そんな中新しいウルトラマンとして現れた進次郎。
彼は地球のヒーローとして戦うことの厳しさや難しさを知りながら、少しずつ本当のウルトラマンとして成長していきます。
初代ウルトラマンを見ていたファンにとっては、ヒーローについて改めて考えさせられることかと思います。
ぜひ見てみて下さいね。