2020年4月より放送開始が決定した『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』通称『はめふら』。異世界転生ブームの中で生まれた本作品の気になる転生先は、タイトルの通り乙女ゲームの世界!乙女ゲームの世界で悪役令嬢のカタリナに生まれ変わった主人公は、なんとかゲームと同じ破滅の結末を回避するために右往左往しながら来る日に備えます。いったいどのようにして未来を変えていくのか。今回は物語のあらすじをネタバレを含みつつザックリと紹介していきます!
目次
物語の始まりはカタリナが8歳になった頃……
クラエス侯爵家の一人娘で甘やかされて育てられたカタリナは8歳になったある日、父に付き添いお城へとやってきました。そこで第三皇子のジオルドに一目ぼれしたカタリナはべったりとくっついていたのですが、その際に引っ付きすぎて転倒し額から流血してしまいます。この怪我はそれほど大したものでは無かったのですが、この瞬間をきっかけにカタリナは過去の記憶を思い出す事に。見た目は子供、中身は大人……と、どこかで聞いたフレーズが思い浮かぶように、8歳のカタリナの中には17歳だった前世の人格が生まれるのでした。
蘇る乙女ゲームの記憶
前世の記憶が蘇ったカタリナは、手鏡でぼーっと自分の姿を眺めていました。前世に比べれば美人とは言え、吊り上がった目はまさに悪役令嬢。そんなことを考えていると、ふと頭に前世の世界でプレイしていた乙女ゲームの事を思い出します。腹黒王子のジオルド、悪役令嬢のカタリナ……そしてこれまでに起こった物事の数々。半信半疑ではあるもののカタリナはこの世界が生前にプレイしていた乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の世界ではないかと考え、前世の記憶をたどりながら合致している点を探っていきます。その結果、全てがピッタリ乙女ゲームの世界に当てはまり、さらにそのすべてが破滅に繋がっている事に気づき……
第二の破滅フラグ到来
第一の破滅フラグであるジオルドの事で頭を悩ますカタリナでしたが、第二の破滅フラグは時を待たずしてカタリナの元へやってきました。カタリナとジオルドの婚約が決まり、跡取りを必要と考えた父は分家からキースという少年を容姿に迎え入れます。このキースも乙女ゲームではヒロインに恋をし、その結果カタリナには追放か殺害される未来が待ち構えています。それを回避するためにカタリナが取った行動は「キースを孤独にさせない」という作戦でした。
アランとメアリと理不尽な現実
カタリナは初めてのお茶会に行った際、庭の手入れをきっかけにメアリーという少女と仲良くなり行動を共にしていました。するとある日、第四皇子のアランが不機嫌そうな顔でカタリナを訪ねてきます。アランの言い分は「メアリを誘惑するな!」というもので、どうやらアランは婚約したメアリがカタリナの事ばかり話すのが気に入らない様子でした。しかしカタリナも気の強い性格。結局2人は言い合いをきっかけに木登りで勝負をする事になります。
同じ境遇なのにメアリは破滅しない?
乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の筋書き通り物語が進むと、アランもヒロインに恋をする事になります。実はゲーム内ではアランとヒロインが恋に落ちた際、カタリナはほとんどかかわりを持っていません。その代わり婚約者のメアリが主人公のライバルとなるのですが……アランルートのハッピーエンドは主人公と結ばれメアリは涙ながらに身を引き、バッドエンドはそのままアランとメアリが結ばれる(主人公はフラれる)というものでした。毎回国外追放か死亡の二択を迫られる境遇のカタリナはこの扱いの違いに激怒します。
ソフィアとニコル
ある日ロマンス小説にどっぷりハマっていたカタリナは、ジオルドとアランが主催するお茶会へとやってきます。その目的はロマンス小説仲間を増やすため!そこで出会ったのがソフィアという少女でした。ロマンス小説仲間を見つけたカタリナはさっそく家へソフィアを招待し、再会出来る日を心待ちにしていました。そして約束の日、ソフィアと共にやってきたのが兄のニコル。このニコルもゲームでは主人公の攻略対象となっていたのです。一瞬警戒するカタリナ。しかしニコルルートにはカタリナは関わっていなかったため、カタリナは気にせずソフィアと友好を深めていく事にします。
カタリナついに15歳!乙女ゲームが始まる!?
乙女ゲームの世界に転生されてからはや7年。カタリナはついに乙女ゲームの舞台となっている魔法学園へと入学する事になります。この7年で打てる手は打ってきたカタリナは来るべき時に備えて農作業にも精を出していたのですが……周りとの関係はゲームと違いかなり良好なものでした。というよりも、男女問わず全員がカタリナに明らかに特別な好意を抱いている状態。しかしカタリナはそんな事に全く気が付くことなく、これから現れるであろう主人公へ危機感を募らせていました。
ついに登場!最大の敵?主人公マリア・キャンベル
学園に通うようになり、カタリナはついに乙女ゲームの主人公であるマリア・キャンベルと出会います。光の魔力を持つ平民の娘という事で話題になっていた事もありジオルドの興味を引き、さらにキースがマリアの落としたハンカチを拾うというゲームのイベントと同様のシチュエーションを聞かされたカタリナは、破滅エンドへ一直線に向かっている事に危機感を覚え、来るべき時(追放された時)に備え畑仕事に精を出すのでした。
実際のカタリナがマリアに抱く印象は?
乙女ゲームで2人の関係は主人公とそれをイジメる悪役令嬢。しかしこの世界での二人の関係は非常に良好なものでした。というのもカタリナのマリアに対する印象が「優しくてすごくいい子!」であり「なんでカタリナはこんな良い子をいじめていたのかしら」と思ってしまうほど。この世界でカタリナがイジメていなくても他の生徒にいじめられるマリアでしたが、それを見つけるたびにカタリナは助けに現れイジメる相手を追い払い、そんなカタリナにマリアも特別な感情を抱き始めます。
突如訪れるカタリナ断罪イベント!
破滅フラグを回避するために様々な手を使い何とか周りの人間と良好な関係を築き上げてきたカタリナでしたが、ある日「カタリナ断罪イベント」突然やってきました。食堂でカタリナの悪事を全て公にすると公言する女子生徒たち。その手には大量の書類、そして現場を目撃した証人が用意されており、そのすべてがマリア・キャンベルに対して嫌がらせをしていた証拠と言い張ります。乙女ゲームでは確かに似たシチュエーションで国外追放へと追い込まれるこのシーンなのですが……カタリナはある違和感を覚えます。
乙女ゲームと現実世界の違い
まず大前提となっている「カタリナがマリアに嫌がらせをしている」という話なのですが、もちろんこの世界でカタリナはそんなことをしていません。ただ、それでも乙女ゲームと同じく引き寄せられるように食堂へ集まるマリアやジオルド達を前にして「乙女ゲームと同じ結末になるのでは?」と危機感は抱いていました。しかし結末は乙女ゲームの世界とは全く真逆の結果に。カタリナは現れたマリア達に助けられ断罪イベントを乗り切ります。(「単純な人だから緻密な嫌がらせは出来ない」というちょっとバカにされたような理由でしたが……)
断罪イベントの首謀者?その黒幕は意外なあの人……
カタリナを断罪しようとした女子生徒たちに違和感を抱いたマリアはその日を境に忽然と姿を消してしまいました。生徒会の仲間たちと必死に探し回るも見つからないマリア。そしてカタリナたちは女子生徒たちが起こした「断罪イベント」に記憶を操る闇の魔力が使われていたのではないかと考えます。そんな時カタリナが思い出したのは乙女ゲームの隠しキャラの存在……それが生徒会長のシリウスでした。ゲーム内で闇魔法を使っていたシリウスの事を思い出したカタリナは直接本人に真意を聞き、そのまま闇の魔力で深い眠りに落とされてしまいます。
目覚めたカタリナはマリアを助けに向かう
目を覚ます気配もなく二日間眠り続けてたカタリナでしたが、ソフィアの不思議な力もあり無事目を覚まします。夢の中で前世の友人だったあっちゃんからマリアの監禁場所を教えてもらったカタリナは一目散にマリアの救出へ。そしてマリアを無事救出した後、いよいよ最後の闇である会長と対峙します。
破滅フラグを無事回避して卒業記念パーティーへ。しかし物語は……
乙女ゲームの最終イベント。それがニコル達の卒業記念パーティーであり、このパーティーでマリアは意中の男性と結ばれカタリナは破滅エンドを迎えるのでした。この日の為に8年間シミュレーションを重ねてきたカタリナ。いつ破滅エンドが来ても良いように身構えていたのですがその時は来ず、最終的にまさかの友情エンドで物語は終了!と思われたのですが……乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」には続編が登場したようでカタリナの物語はまだまだ続きそうです。
『はめふら』あらすじまとめ
ここまでかなり飛ばし飛ばしにザックリと物語を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?全て細かく書いてしまうとかなり長くなってしまうのでかいつまんでの紹介となってしまいましたが、今回紹介した物語の合間にも様々なイベントが用意されているので是非アニメでチェックしてみてください!