ターニャが転生した時には軍靴の足音が迫っていた幼女戦記の世界。
ここでは、アニメで主に描かれたライン戦線とノルデン戦線、ダキア戦線での戦況を紹介していきたいと思います。
ライン戦線の戦況とフランソワ共和国
拮抗するライン戦線
帝国の西に位置する、フワンソワ共和国は協商連合と軍事同盟を結んでいましたが、協商連合が帝国と戦争状態に移行しました。
その後フランソワ共和国も帝国と戦争状態に入りました。
フランソワ共和国は帝国との間に長い戦線を引きましたが、長い間拮抗していました。
我が祖国の敵を打ち滅ぼす力を与えたまえ。
拮抗を打開する帝国の「衝撃と畏怖作戦」
そのため、帝国はある作戦を立てます。
しかし、第8話で元共和国領のアレーヌ市が作戦の決行を早める事になります。
パルチザンがインフラを破壊し、前線への補給が滞る事になるからです。
パルチザンは鎮圧しましたが、帝国左翼の全面攻勢を難しくなりました。
けれどもゼートゥーア准将はパラダイムシフトによる「衝撃と畏怖作戦」で突破を可能にします。
「霧と太陽作戦」による欺瞞後退
9話の霧と太陽作戦で帝国右翼の欺瞞後退により敵を誘い出します。
この作戦は何年もほとんど動かなかった戦線を帝国軍の大規模後退により帝国軍側の前線を空白にし、共和国軍に戦争の勝利を確信させ、自国の領土まで共和国軍主力を前進させる意図がありました。
しかし、共和国軍も無能ではありません。
勝利を確信させるために、帝国軍の全面攻勢を匂わせるような攻撃を後退の直前に行っています。
共和国軍側からしたら、全面攻勢を仕掛けてくるのかと思ったら国力が遂に尽きて兵士が敵前逃亡でもしたのかと判断してしまうという訳です。
欺瞞後退が後の作戦を成功に繋げた
「霧と太陽作戦」は共和国軍の警戒を緩めさせると同時にターニャの部隊が共和国軍司令部を叩きやすくするためでもあります。
もう一つ重要な事があります。
10話の「回転ドア作戦」の作戦で背後から帝国軍が攻撃を仕掛ける事になっています。
前線が帝国の領土に近くなればなるほど、共和国軍の補給も連絡線も延びる事になり司令部破壊後の帝国軍の作戦が伝わりにくくなり、もしバレたとしても対応が取りにくくなる訳です。
ですが、この作戦は自国の領土の工業地帯を失いかねない作戦でした 。
失敗は許されなかったのです。
「開錠作戦」から「回転ドア作戦」で畳み掛ける帝国軍
10話の開錠作戦と回転ドア作戦で左翼が前線を突破し、共和国軍左翼を追い詰めます。
帝国軍側に戦車がありましたが、これは第2時世界大戦のドイツが電撃戦に使用していた戦車です。
幼女戦記では急速に技術が進歩しており、第1次世界大戦のような戦場で30年後に使われている兵器が出てくる場面があります。
初めて史実での実戦で使われた「マーク I 戦車」では開錠作戦後の歩兵について行くことはできません。
戦車の性能が格段に上がり速度、後続距離ともに上がる事で背後に回ることを可能にしました。
「回転ドア作戦」で戦車を助けた機械化歩兵
もう一つは機械化歩兵の存在です。
戦車の性能が上がっても、歩兵がついていけなくては、本末転倒です。
戦車だけでは敵軍に各個撃破されてしまいますし、修理が必要になったらそこで廃棄するほかありません。
しかし、歩兵部隊もトラックや装甲車に乗れば別です。
帝国の技術力によって共和国軍司令部の破壊による混乱が収まる前に共和国軍の背後に回る事が出来たのでした。
帝国軍は共和国本土の占領に成功
11話の段階で遅すぎるアルビオン連合王国の参戦がありましたが、フランソワ共和国本土は帝国に占領されます。
存在X!またキサマかぁ!?
しかし、共和国海軍が南方の植民地でド・ルーゴ将軍が「自由共和国」を樹立。
それにアルビオン連合王国と協商連合の残存軍、合衆国の義勇軍が合流した形で南方での戦闘は続きます。
ノルデン戦線の戦況とレガドニア協商連合
継戦能力の無いレガドニア協商連合
帝国の北に位置する協商連合は世界大戦の直接の引き金を引いた国家です。
2話のプロローグにおいてターニャは戦闘に巻き込まれましたが、この戦闘が世界大戦最初の戦闘でした。
たった一人で戦場の主役とは!なんたる光栄!
当時、協商連合国内では、ナショナリズムが台頭し、それに流されたように政府は帝国に宣戦布告します。
しかし、帝国と戦力差は圧倒的でありノルデンでの戦闘が長引けば協商連合の敗北は必至でした。
周辺国に助けられた協商連合
第6話で、描かれたのはプロローグの大分後ですが、協商連合はまだ戦力を保てています。
なぜでしょう?
帝国が勝利すれば、協商連合の領土は帝国に占領されます。
帝国の拡大を恐れた周辺国は協商連合を支援したのです。
フランソワ共和国と軍事同盟を結んでいたのも後押しします。
フィヨルド上陸を成功させた帝国
しかし、第7話で協商連合はとどめの一撃をさされます。
前線のかなり後方にあるフィヨルドの軍港に上陸する作戦を帝国は成功させたのです。
ですが、フィヨルドは天然の軍港です。
砲台も設置されています。
ターニャが率いる部隊が砲台を破壊して初めて成功する作戦でした。
帝国は陸軍国家なので、海軍力にはそこまで余裕が無いからです。
成功させたあとは上陸し、協商連合は敗北し占領されました。
ですが、協商連合の残存部隊は「フランソワ自由共和国」のド・ルーゴ将軍の部隊と合流し、南方で帝国との闘いを継続しました。
ダキア戦線の戦況とダキア大公国
帝国の南東に位置している小国、ダキアは数こそありましたが、装備や戦術は時代遅れそのものでした。
ライン戦線とノルデン戦線の二つを抱える帝国なら侵攻できるかもしれないと踏んだダキアは、一方的に帝国に宣戦布告。
帝国領土へと侵攻します。
しかし、ターニャの大隊によって完膚なきまでに敗北し、そのまま首都の兵器廠まで破壊されます。
その後、帝国の地上部隊によりダキアの領土のほとんどは占領されてしまいました。
まとめ
ライン戦線とノルデン戦線で勝利を収めた帝国でしたが、連合王国とは戦争状態ですし、西の大国、合衆国は帝国を仮想敵国としています。
フランソワ共和国は本国を失っても尚、降伏はしておりません。
東のルーシー連邦も気になります。
ターニャの前線任務は終わりそうにありません。