『Fate/stay night』のメインヒロインの一人である間桐桜は、衛宮士郎の家に毎日お邪魔して朝食と夕食を作っている心優しい少女です。
しかしながら、間桐桜は物語開始の1年前は人間らしい感情が失われていたという過去があり、さらに幼少期から壮絶な人生を歩んでいました。
そんな間桐桜の魅力とは一体どんなものなのかを紹介していきますので、気になる方は最後までチェックしてみてください。
目次
心優しい美少女ヒロイン・間桐桜の魅力と本当の姿とは?
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
主人公である衛宮士郎を恋い慕っている美少女ヒロイン・間桐桜は、その優しい表情などから魅力的に映っていることでしょう。
セイバー・凛ルートではサブキャラの立ち位置で登場しており、物語にも深くまで関与することはありませんが、メインヒロインに昇格する『Heaven's Feel』のシナリオでは、彼女にまとわりつく思惑などからショックを受けてしまうはずです。
今回は『Fate/stay night』のメインヒロインの1人である間桐桜について焦点を当てていきますので、彼女の過去のできごとなどから、魅力などを感じ取ってみてください。
衛宮家に朝食と夕食を作りに行く少女
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
間桐桜は衛宮士郎の1年後輩の少女で弓道部に所属しており、物語が始まる1年前から毎日、彼の家に朝食と夕食を作りに来ています。
その料理の腕前は衛宮士郎を上回っており、特に洋食においては敵わないほど。
作中では明るく優しい笑顔を振りまいている間桐桜ですが、人間らしい仕草や感情を持てるようになったのは最近のことで、藤村大河のおかげでもありました。
主人公・衛宮士郎を恋い慕っている
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
それまでは人間らしい表情を見せていなかった間桐桜でしたが、両親のいない衛宮士郎の保護者である藤村大河に影響を与えたことで表情を取り戻し、優しく接してくれていた衛宮士郎に恋心を抱くようになります。
衛宮士郎本人は全く気付くことはありませんが、『Heaven’s Feel』のシナリオでは最終的に二人は両想いとなっていくことになります。
しかし両想いになったことで、間桐桜は「本当の自分」を知られたくないという思いを抱えるようになり、その結果間桐桜は歪んでいくことになるのでした。
複雑な環境で育ってきた間桐桜
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
『Heaven’s Feel』のシナリオで間桐桜の過去や秘密などが明かされていますが、それまで歩んできた人生は決して幸せと呼べるものではありませんでした。
それでも、衛宮士郎との出会いによって明るい表情や心優しい一面を見せている間桐桜。
彼女の過去には一体どんなものがあるのか、その内容に迫っていきましょう。
幼い頃に間桐家の養女として迎えられる
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
間桐桜は幼い頃に間桐家に養子に出されていたことが『Fate/Zero』の物語で描かれており、旧姓は「遠坂」で、メインヒロインである遠坂凛とは血が繋がった姉妹であることが判明します。
遠坂家では一子相伝を魔術一家であるため、魔術師としては希少な才能を持っていた桜でしたが、次女であることを理由に家から離れさせられるのでした。
また、遠坂家と間桐家は表向きの同盟関係にあり、間桐家の魔術が絶滅寸前だったという背景もあったことから、桜が養子に出されることになったという事情もあります。
父親である遠坂時臣も苦しい選択を迫られることになりますが、その方が双方にとってよき未来が待っているだろうという判断のもとで決断を下します。
間桐家の魔術に馴染むために調整を受けることに
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
間桐家に引き取られた桜でしたが、それからは辛い日々を送り続けることに。
間桐家の魔術に手起動するため、桜は長年にわたって「蟲」による調整を受けることになり、もとは遠坂凛と同じ色の髪と瞳だったのが一変するほど体質が変化してしまいます。
また、義兄である間桐慎二からも虐待を受けており、過酷な境遇に長年身を置く生活を送っていましたが、生来の我慢強さで発狂するには至っておらず、精神が追い詰められた状態にとどまっていました。
間桐桜が人間らしい感情を失ってしまうのも無理はない状況であり、そんな時に衛宮士郎と出会ったことが転機となって、彼女は再び明るい笑顔や優しい一面を見せるようになります。
遠坂凛との関係はあまり良くない?
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
遠坂凛は遠坂家の当主を引き継ぎ、一方で間桐桜は幼い頃に養子に出されてからは壮絶な人生を歩んでいますが、2人の関係はどうなっているのでしょうか?
作中では直接接する場面も少なくなっているため、疎遠になっているのかと思われていますが、これは両家の間で交わされている暗黙の了解によるもの。
過剰な接触が許されていないことから遠坂凛は遠くから間桐桜を見守っており、間桐桜もまた学校では「遠坂先輩」と呼んで一定の距離を保っています。
しかし、原作ゲームの『Heaven's Feel』ラストでは、2人が姉妹のように会話をしているシーンが用意されており、プレイヤーの涙腺を刺激する内容となっています。
ライダーのマスターである間桐桜だが…
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
間桐桜もまた聖杯戦争に参加するマスターとしての資質を持っており、召喚したサーヴァントはライダーでした。
第五次聖杯戦争で召喚されたライダーの真名はゴルゴン三姉妹の末妹・メデューサで、相手の能力を封じる宝具「自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)」や「他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)」などを使用。
しかし、間桐桜はマスターとして聖杯戦争の戦いに参加することを拒否しており、その意思を間桐臓硯も汲み取って、権利を義兄である間桐慎二に譲っています。
マスターの権利を兄・間桐慎二に預けている
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
間桐桜が戦闘拒否したことにより、ライダーのマスターは間桐慎二となります。
偽臣の書を使用したことで間桐慎二を代理マスターとして仮契約したライダーでしたが、それでも間桐桜に対して、かつての自分の姿を見るかのように接しており、常に彼女を気遣っていました。
そのため、ライダーは本来のマスターである間桐桜のために行動する部分があり、誰であろうと彼女に危害を加えるようであれば容赦はしません。
『Heaven's Feel』のシナリオでは、間桐桜が好意を寄せている衛宮士郎と協力して、アンリマユと契約してしまった彼女を救う様子が描かれており、ライダーが間桐桜のために奮闘している様子も窺えます。
Heaven's Feelではマスターとして参戦
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
桜ルートとも呼ばれている『Heaven's Feel』の物語では、ライダーとの契約を間桐慎二に委ねることなく、ライダーのマスターとして登場する間桐桜。
しかしながら、士郎と両想いになって結ばれてから「彼を失いたくない」という恐怖と間桐臓硯の策略によって、アヴェンジャーとの契約を果たすことになってしまいます。
その姿は溜まっていたネガティブな感情が一気に噴出しており、性格も根底から一変している禍々しい様子となっていることから、「黒桜」と呼ばれることも。
それまで優しい表情などを見せており、衛宮士郎にとっての「日常」そのものであった間桐桜の姿はそこになく、彼女は冬木市で大量虐殺を行ってしまうのでした。
TVアニメ第1作目で描かれた間桐桜
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
TVアニメ第1作目(ディーン版)では、オリジナルエピソードとして、間桐桜がキャスターに拉致されて聖杯の依り代にされてしまう場面があります。
これは原作シナリオを手掛けた奈須きのこ氏が「空気の読めない桜らしい格好」を発案したことにより誕生した姿で、映像を見たファンたちの間で物議を醸しだすことになります。
原作にはない姿の間桐桜がそこにはありますが、デザインを担当した武内崇氏は気に入っている一方で、奈須きのこ氏は「空気が読めなかったのは私だった」と反省している様子を窺わせています。
セイバー・凛ルートとの違いを見ればショックを受けてしまうかも?
出典: Fate/stay night ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
セイバー・凛ルートにおける間桐桜の姿は、まさに美少女と形容するに相応しい立ち振る舞いをしていますが、メインヒロインとなる桜ルートではその言葉を打ち砕いてしまう衝撃があります。
それまで明るい笑顔と優しい表情で魅了し、衛宮士郎にとっても彼女の存在は「日常」そのものでしたが、過去のできごとなどが相まってしまうことで、悲劇のヒロインと化します。
また、召喚したサーヴァント・ライダーについても、ライダーは常に間桐桜を案じていることから、そこには衛宮士郎とセイバー以上の絆が存在しているかもしれません。
『Heaven's Feel』の物語では、それまでの間桐桜とは全く異なる姿が描かれているため、彼女がメインヒロインとして描かれている姿は、ファンならずとも涙を流せないのではないでしょうか。