『幻日のヨハネ-SUNSHINE in the MIRROR-』は『ラブライブ!サンシャイン!!』の公式スピンオフとして発表された作品で、現在マンガが連載中です。津島善子をモデルにした主人公が活躍する物語で、7月にはアニメ版が放送予定で話題になっています。雰囲気としては異世界転生のような感じでしょうか。Aquorsのメンバー全員が作中に登場しますが、スクールアイドルという概念は無く全く別の物語として存在しています。公式スピンオフ初のアニメ化ということで、そんな作品に関わっている制作スタッフはどのような人たちなのか気になるところですよね。今回は、製作スタッフの面々を紹介していきたいと思います!
矢立 肇(原案担当)
原案を担当するのは、矢立肇さんです。矢立さんがどういう人物かというと、一言で表現するのは結構難しい部分があります。矢立さん、と敬称で呼ぶのも実は少し違和感があります。というのも、矢立肇という名前は特定の個人を指す名前ではなく、制作会社のサンライズのアニメーション作品企画部が用いている「共同ペンネーム」だからです。つまり、複数の人物がこのペンネームに該当するという訳です。矢立肇名義で作品に登場したのは、1978年のアニメ『無敵鋼人ダイターン3』以降です。サンライズのオリジナル作品に原作者や原案者として名前が登場するようになります。1980年代前半までは、当時同社の社長を務めていた山浦栄二さんのペンネームとしても使われていました。
ペンネームの由来は何?
ペンネームの由来は、松尾芭蕉の『奥の細道』の一節にある「矢立ての初め」にあります。これからアニメ界を戦っていくという大変な旅が始まる、という意味を込めて「矢立ての初め」から「やったぜ、初めて!」という風に発想を飛ばすことで考案された名前です。全てのサンライズオリジナル作品で矢立肇名義が使われる訳ではありません。例えば、機動戦士ガンダムシリーズにおいては、矢立肇と富野由悠季さんが連名で原作者となっており、『装甲騎兵ボトムズ』では高橋良輔さんが原作者となっています。
大野 敏哉 (シリーズ構成担当)
シリーズ構成を担当するのは、大野敏哉さんです。大野さんは名古屋に住んでいた頃、東京ヴォールドヴィルショーの新人作家を募集するオーディションで自身の作品が入賞します。東京ヴォールドヴィルショーは佐藤B作さんが主宰する劇団です。B作さんが熱心に勧めてくれたこともあり、上京し脚本家としてデビューを果たします。『世にも奇妙な物語』を担当したのが初仕事となりました。ドラマだけでなく、2011年には『スイートプリキュア♪』のシリーズ構成も担当しました。アニメの脚本家というと、昔からアニメを専門的に担当しているというイメージがあるかも知れませんが、他のジャンルを担当した経験を持つ人も多くいます。更に、ノイタミナ枠のアニメ『つり球』のノベライズ版を執筆したことで小説家としてもデビューしました。
加藤 達也 (音楽担当)
音楽を担当するのは、加藤達也さんです。愛称は「カトタツ」で、浦の星交響楽団のメンバーです。浦の星交響楽団とは『ラブライブ!サンシャイン!!』の音楽に携わっているオーケストラで、加藤さんは指揮者を務めています。指揮者はオーケストラに欠かせない核となる人物です。音楽が欠かせないラブライブシリーズにおいて、多大な貢献をしている人物だということが分かります。そんな人物がスピンオフ作品でも音楽を担当してくれるのは、とても嬉しいことですね。父親がレコード会社に勤めており姉は音楽をしていたため、音楽が身近にある生活を送っていました。高校卒業後はエスカレーター式で大学に進学する予定でしたが、音楽の道に進むため、東京音楽大学音楽部作曲指揮専攻映画放送音楽コースを卒業しました。コース名に指揮と入っていることから、この頃から指揮者としての活動をしたいと考えていたのかも知れません。卒業後は様々な作曲家に師事し、音楽の腕を磨いていきます。
制作スタッフの紹介まとめ
制作スタッフは声優キャスト同様、アニメを作るために欠かせない存在です。どのような人たちが関わっているかを知ると、その作品を観るのがもっと楽しくなりますよ!アニメが放送されたら、制作に関わったスタッフの皆さんに思いをはせながら観てみてはいかがでしょうか。それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。