1999年に初代が放送され、子どもたちのハートを掴んだ『デジモンアドベンチャー』!主人公の八神太一たちとパートナーデジモンとの絆とバトルが胸を熱くする本作は、20年以上が経った現在も、当時のファンをはじめ幅広い年齢層から支持される作品です。この記事では2020年から放送がはじまった完全新作『デジモンアドベンチャー:』と初代『デジモンアドベンチャー』との違いを解説していきます。
目次
『デジモンアドベンチャー:』とは?
『デジモンアドベンチャー:』は、1999年に放送された初代『デジモンアドベンチャー』の完全新作として発表されました。しかし、“完全新作”と発表されたのに、主人公の八神太一をはじめ“選ばれし子どもたち”やパートナーデジモンも初代と同じなのです。このことから、ファンから「これはリメイクなの?完全新作なの?」という声も多く上がりました。基本的にメインキャラクターとパートナーデジモンをはじめ、登場キャラクターは初代とかぶるところが多いですが、ストーリーや設定も初代と異なります。
太一たちは東京を救うために戦っている?
そもそも『デジモンアドベンチャー:』では、初代と旅の目的すら異なります。初代のときは、太一たちは元の世界に帰るためにデジタルワールドの危機を救うという目的でした。正義感の強い太一たちは、デジタルワールドのために必死に戦っていましたが根本はそこでした。しかし、『デジモンアドベンチャー:』では、デジタルワールドの危機がネットワークを介して現実世界と連動しているため、太一たちは東京を救うためにデジタルワールドで戦っていきます。
“選ばれし子どもたち”が知り合いではない!
『デジモンアドベンチャー:』では、登場人物は初代と同じなのですが、キャラの設定が異なります。太一は武ノ内天とは、腐れ縁で同じクラスという設定ですが、ほかの“選ばれし子どもたち”とは知り合いではありません。第1話で、泉光子郎が同じマンションに住む男の子として登場しますが、名前と顔しか知らないレベルの知り合いなのです。石田ヤマトや城戸丈、太刀川ミミとは、まったく面識がなくデジタルワールドで仲間になっていきます。
ヤマトは謎のイケメンキャラとして登場!
初代では太一の友人だったヤマトが第1話でネットワーク空間に転移させられた太一の前に突然ガルルモンにまたがって登場します。その後、ヤマトは太一がデジタルワールドにいってしばらく経ってから再びガブモンとともに現れます。太一よりも前からデジモンたちと関わっているようで、謎のイケメンキャラの雰囲気を漂わせています。徐々にほかの“選ばれし子どもたち”とも打ち解けていきますが、最初は自分のことはあまり話さず弟のタケルのことも話しません。
舞台は現代の東京!
『デジモンアドベンチャー:』の舞台は現代の東京です。初代のときから20年経過しているので、本作の世界もそれに合わせて進歩しています。また「デジタルワールドの影響が現実世界に及ぶ」という設定は、初代と大きく異なるポイントになっています。デジタルワールドはネットワークを介して、現実世界とリンクしているため、デジタルワールドや悪いデジモンの影響で停電が起きたり、電車が暴走したりするシーンが数多くあります。現実世界に妹・ヒカリを残してきた太一とタケルを残してきたヤマトは、2人の身を案じているシーンも多く見られます。
“黒い歯車”も登場せずストーリーも違う!
『デジモンアドベンチャー:』は、完全新作ということなので、ストーリーも全く異なります。初代のとき最初に印象に残った“黒い歯車”も登場せず、“黒い瘴気(しょうき)”が登場します。しかし、要所要所で初代を思わせる部分があります。たとえば、太一たちはサマーキャンプに行きデジタルワールドにいくというところや、ミミが遺跡でアンドロモンと出会うというところなどが挙げられます。初代のファンが見ると懐かしい気持ちになるシーンですね!
主題歌も名曲「Butter-Fly」ではない!
「初代『デジモンアドベンチャー』が好きだった」という方は、和田光司さんの「Butter-Fly」に思い入れがある方も多いかと思います。しかし、残念ながら『デジモンアドベンチャー:』の主題歌は「Butter-Fly」ではなく、谷本貴義さんの「未確認飛行船」です。和田さんが2016年に若くしてご病気で亡くなられたこともあって、「主題歌だけは変えてほしくなかった」というファンの声もあるようですが、「未確認飛行船」も作風とマッチした爽快で元気の出る曲になっています。
初代との違いまとめ!
『デジモンアドベンチャー:』は、“完全新作”とうたっているだけあり、登場キャラクターとデジモン以外はほぼ異なると思っていただいた方がよいと思います。要所要所に初代を感じるポイントがあり、ストーリーも面白いので初代のファンという方も存分に楽しめると思います。『デジモンアドベンチャー:』を見てから、初代をもう1度見るのも面白いかもしれませんね!