<![CDATA[原作は芥見下々(あくたみげげ)さんによるバトル漫画で、2018年より『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始され、2020年10月にはテレビアニメも放送予定となっています。ギャグ要素も多い熱血バトルもので、少年マンガらしい内容ですが、題材が「呪い」ということもあり、「殺す」や「死ぬ」といったネガティブな言葉やグロテスクなシーンも結構出てきます。高校に入学した主人公の虎杖悠二(いたどりゆうじ)は、ある事件をきっかけに呪いである「両面宿儺」を食べてしまいます。通常、呪いを取り込んだ人は呪いに飲み込まれてしまいますが、奇跡的に呪いの器となり一命を取り止めた虎杖は、その後呪いと戦っていくことになります。実はこの『呪術廻戦』には、本編より2年前の話を描いた0巻なるものが存在します。ここでは本編で海外に行っていることになっている乙骨憂太や、折本里香の過去が明らかになります。乙骨の最愛の人であり、最悪の呪霊である折本里香。彼女はなぜ呪霊になってしまったのか?なぜ普通の女の子が強大な力を持つことになったのか?今回はそんな彼女の謎に迫っていきたいと思います。
目次
呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校
本編の2年前を描いた作品で、主人公は乙骨憂太。完全秘匿での死刑執行を言い渡された憂太は、五条悟の独断により東京都立呪術高等専門学校に編入することになります。里香の呪いによって自分の周りに被害が出ることを恐れた憂太は人と深く関わることを避けていましたが、真希や狗巻、パンダと出会うことで徐々に変わっていきます。呪術実習で真希とペアになった憂太は、ピンチの際に、自ら里香を呼び出し真希と子供を救います。新たな一歩を踏み出した憂太は、自分が強くなり、里香の呪いを解くと決意するのでした。『呪術廻戦』はこの短編が元となっていて、最初は連載の予定はなかったそうです。しかし、この短編が好評だったことから『呪術廻戦』の連載がスタートしたそうですよ!
どこかで見たような・・・
秘匿死刑・・・これと同じ描写どこかで見た事ありますよね?そうです!単行本1巻で虎杖悠仁が宿儺を喰い五条悟に捕まったときですね!どちらも五条悟のおかげで死刑が保留となっている点も同じなんですよね。「呪いの女王」を宿す憂太と「呪いの王」を喰らった虎杖、似たような境遇の二人が出会う日はくるのだろうか?!
容赦のない折本里香
憂太に危害を加えるものを許さない里香は、憂太に執拗な嫌がらせをする4人の男子生徒を教室のロッカーに詰め込みます。死人は出ておらず重症だったそうですが、この狭いロッカーに4人詰められたら確実に折りたたまった状態でしょうし、絶対死ぬと思うのですが・・・。とにかく、憂太に危害を加えるのは止めましょう(笑)
折本里香は不慮の事故が原因で呪いになってしまう
憂太のことが好きだった里香は、憂太の誕生日に婚約指輪を渡し、将来結婚する約束をします。しかし、交通事故で頭を潰され死んでしまった里香は、憂太への愛が強すぎて憂太に呪いとして宿ってしまうのでした。それにしても、里香ちゃん怖すぎます・・・。
折本里香の全容
特級過呪怨霊とされる里香は憂太の初の呼びかけによってその全容を明らかにします。422秒の完全顕現は、町一つ消えていたかもしれないとされるほど危険なもので、その力の絶大さは「呪いの女王」と呼ばれるのも納得のものでした。術師の家系でもないごく普通の女の子だった里香がなぜこんなにも強大な力を持った呪霊になったのかは不明であり、現状対策のしようがないとされています。
特級呪詛師 夏油傑の切り札
非術師を皆殺しにして術師の世界を築こうとしている夏油は、呪術高専に宣戦布告をします。戦力差で劣っていることを自覚している夏油は勝率3割、もしくは2割だと自分で言っています。しかし、それでも宣戦布告したのは、夏油が勝率を9割9分まで引き上げる切り札を持っていたからでした。それは、憂太を殺して里香を手に入れること。特級過呪怨霊である里香が夏油の手に渡れば状況は一変し、呪術高専は敗北してしまうでしょう。それほど里香の力は強大なものなのです。
折本里香、二度目の完全顕現
夏油の策略により憂太は孤立させられます。そばにいた真希は夏油を発見しますが、無残にやられ、助けに来たパンダ、狗巻も返り討ちに合ってしまいます。自分を変えてくれた大切な仲間を失い、怒り狂う憂太は自分の意志で里香を呼び出し、里香もその呼びかけに応じます。
憂太が好き過ぎる折本里香
酷い怪我を負っている真希、狗巻、パンダを死なせまいと手当てする憂太。その様子を見ていた里香は、真希を手に取り嫉妬を炸裂させます。強敵がいるこの状況でも嫉妬全開の里香は余程憂太のことが好きなのでしょう。というよりも、里香にとっては強敵がいるとかあまり関係ないのかもしれませんが。ちなみにこの後、憂太に怒られて里香はめっちゃ謝ってます。ちょっと可哀そうな里香でした(笑)
折本里香、本領発揮!!
憂太は狗巻家の呪印を使い、見様見真似で呪言をやってのけます。呪言は狗巻家相伝の高等術式であり、本来は一朝一夕で出来るようなものではありません。これを見た夏油は、里香の正体を「変幻自在、底なしの呪力の塊」と表現しています。無限の呪力があるため、憂太の呪力が尽きることは無く、また変幻自在なので術式の模倣が容易に出来るということです。簡単に言うと、最強だということです。
純愛による制限解除
里香を使いこなす前に憂太を殺しに来て良かったという夏油に対し、憂太は自らを生贄にして里香の制限解除を行います。里香と口づけを交わし、全てを里香に捧げることを条件として夏油を倒すために力を貸してくれと言う憂太。里香は憂太の愛を受け、圧倒的な力で夏油を倒してしまいました。キスした後の里香は暴走してだいぶ狂気じみているので、是非ご自身の目で見て見てください(笑)
解呪された折本里香、呪いを掛けていたのは・・・
夏油との戦いに勝利した憂太。死闘の末、気絶していた憂太は起きた時に仲間が生きていたことに安堵し、里香の元へと向かいます。夏油を倒した圧倒的なパワーは自分の全てを里香に捧げることが代償だったので、里香と共に死ぬことを決意していました。しかし、その途端、呪いは解け、里香は醜悪な姿から一変して、可愛らしい普通の女の子の姿に戻るのでした。実は、里香が憂太に呪いを掛けていたのではなく、憂太が里香に呪いを掛けていたのです。呪いを掛けた側の憂太が里香に全て捧げたことで主従契約は破棄され、掛けられた側の里香が罰を望んでいなかったので、呪いは解け里香は元の姿に戻ることが出来たのでした。
なぜ憂太が呪いを掛けてしまったのか?
憂太は以前に「自分が呪いを掛けたのかも」という仮説を五条悟に話していました。その話に興味を持った五条は里香と憂太の家系調査を行っていたのです。里香はやはり術師の家系ではなくいたって普通の女の子でしたが、憂太は超遠縁ながらも超大物呪術師である菅原道真の子孫だったのです!!そんな憂太は里香が交通事故に遭ったとき、どうすればいいかわからず、只々里香が死ぬことを拒みます。術師の血を引く憂太の感情が呪いとなり里香を束縛していたのでした。里香の底知れぬ呪力は憂太の血筋によるものだったということですね。
全てを受け入れる折本里香
呪いを掛けていたのが自分だと分かり自身を責める憂太。里香はそんな憂太を優しく抱擁し、ずっとそばに置いてくれたことを感謝します。「生きている時より幸せだった」という言葉で憂太は救われ、里香は憂太に別れを告げ成仏していくのでした。
「呪いの女王」と呼ばれる折本里香は敵なのか?味方なのか?まとめ
いかがだったでしょうか?
憂太と里香の愛、不慮の事故での突然死、菅原道真の末裔という憂太の血筋、これらが重なったことで生み出された特級過呪怨霊の折本里香。彼女は他の呪霊とは異なり、無差別に人を襲ったりはしていません。憂太に危害が及ぶ場合はありえないぐらいの暴走を見せますが・・・。解呪された折本里香は死んでいるため、本編に出てくることはないと思いますが、ひょっとしたらどこかで現れるかもしれませんね。