ストーリーもさることながらオープニングやエンディングも視聴者に高い人気を誇ったアニメ ”幼女戦記” です。
幼女の皮を被った化け物という説明がぴったりの主人公が織りなす戦記は一体幼女戦記とはどういう話なのか、解説したいと思います。
アニメ 幼女戦記 の 全体像をざっくり説明
エリートサラリーマンである主人公が、クビを宣告した部下に線路に復讐で突き落とされるというひどい逆恨みから主人公の人生は一変します。もう終わりかと思われた矢先に世界の時間は止まります。そして神が主人公の元に現れました。現実を受け止められない主人公は皮肉を込めて神を存在Xと呼びました。模範的人間である自分がこんな運命にあるなど本当に神がいるならあり得ないと思ったからです。
きっと朝こんなに走らされるのはあの忌々しい存在Xの仕業に違いない!
存在Xに災いあれ! pic.twitter.com/JUGym2jxDw
— シャマル小僧@銀輪部隊しれぇ〜Ураааа!!! (@PC4428) September 24, 2017
本来であれば人々を輪廻に戻し、転生させるのが仕事である神(存在X)は信仰心のない主人公のことを例外として転生させないと言います。信仰心のないものを転生させても徒労で終わるからなのでしょうか。そこで転生前の主人公は、現代人は科学が進んだ世の中で満ち足りていて、ほとんどの人間が社会的な強者かつ、生存するために追いつめられることがないから神に対する信仰心が希薄になっていると弁明します。
今度は天界だ天使を自称する者か…私は合理性に欠けるものは信仰などしない、かつて創造主だ神だを自称した存在Xもな、この世に天使も神も存在しはしないのだ!(貴女を天使とはかけらも信じず pic.twitter.com/dDHnqFKj25
— ターニャ・デグレチャフ@幼女戦記 (@Tanya_D203) November 2, 2017
神(存在X)は、その逆の立場になれば失われた信仰心を取り戻すのだなと言い放ち、主人公の信仰心を芽生えさせるために科学が満ち足りておらず、社会的弱者で、生きていくのもやっとの戦争時下の世界に転生させます。こうして、性格や能力や記憶はそのままにして金髪蒼眼の幼女となります。
そこは戦時下の科学が発達しきっていないものの魔法が発達している世界で、まさに転生前とは真逆の世界でした。主人公はターニャ・デグレチャフと名付けられ、ある日の健康診断において魔導適性があることがわかり、魔導士官として軍人の道を進むことにし、ターニャは齢9歳にして航空魔導士となりました。
ターニャが目指す道は安全な後方での悠悠自適な生活ですが、望みとは裏腹に危険な最前線へと幾度となく駆り出され、これまた望みとは裏腹にエース級の働きをします。
敵を殲滅し、時には接戦を繰り広げて軍人としての地位を上げ、能力を上げ、成長していきます。
時には神(存在X)の邪魔も入り試練が降りかかりますが、なんとか持ち前の判断力と魔導の力でターニャは日々を乗り越えていきます。
ただの転生系の萌えアニメでない幼女戦記
幼女戦記の面白さは、タイトルから想像される萌えの要素を一切感じさせないところに一つあると言えます。幼女の萌えモノと思ったら大間違い、これは幼女の皮を被った正統派戦記です。寝ずに見てしまうこと間違いなしの今作品、ぜひ視聴をおすすめします。