週刊ヤングジャンプにて連載中の歴史大河作品『キングダム』。アニメの第3シリーズの放送が2020年4月5日に迫り、もともと高い注目度がますます高まっている作品となっています。
この記事では、作品の主人公の一人である“信”の人柄について解説していきたいと思います。これまでのアニメシリーズを見ていた方も、これから『キングダム』を見始める方も、この記事で“信”の人物像を掴んでいってください!
“下僕”から「天下の大将軍」を目指す少年!
信は戦争孤児であり、“下僕”と呼ばれる低い身分の少年でした。
そんな彼は「天下の大将軍になる」という目標に向けて、同じ下僕で親友の漂と共に切磋琢磨をしていましたが、嬴政の影武者として王宮に取り立てられた漂は、信の目の前で帰らぬ人となってしまうのです。
そして信は、漂の死のきっかけとなった嬴政との出会うことになります。その出会いをきっかけに、彼は「天下の大将軍」への道を歩み始めることになるのです。
逆境を物ともしない不屈の精神!
信の性格を一言で表すなら、「少年漫画の主人公」というのが一番近いでしょう。
短気で直情的で乱雑。元の身分もあって仕方ないところもありますが、礼儀作法もあまり知らず、端的に言ってバカだとも言えるタイプです。
しかしその一方で、義や友情に厚く、どんな状況でも決してあきらめずに進める強い心を持っています。普通なら怯むだろう窮地であっても、彼はその中に活路を見出し、突き進むことができる人物なのです。
「武の天稟」の持ち主!
作中で多くの強敵と戦っている信。そのほとんどは信以上の実力を持つ人物ですが、信はそのほとんどに何とか食らいつき、最終的には勝利を収めています。
彼のそうした番狂わせを起こしやすい性質は、作中では「武の天稟」と表現されています。
相手の格や実力に合わせて、自分の実力を本来以上に底上げする天性の才能。そうした才能に基づくジャイアント・キリングこそが、『キングダム』という作品の見どころにも繋がっています。
直感重視の“本能型の武将”!
信は練り上げた戦術を武器にして戦うタイプではなく、むしろ自分の直感で戦の流れを読んで戦う、本能型の武将です。
物語が進むごとに、彼を慕う部下や同僚が増えていく信ですが、彼は後方に収まることを良しとはせず、基本的に自ら前線に立ち、部下たちを鼓舞しながら戦うことが目立ちます。
指揮官としては微妙な行動かもしれませんが、そのような考えや姿こそが、信が慕われる理由なのかもしれません。
駆け上がる出世街道!!
様々な戦いを経て、“下僕”から“平民”へ。そして更に武勲を上げることで「百人将」「三百人将」「千人将」と、どんどん地位を高めていく信。こういった信のサクセスストーリーとしての面も、作品の魅力の一つです。
しかし信の人柄の良さは、どれだけ出世しても変わることはありません。その変わらない人柄こそが、信という人物が作中で慕われ、読者からは人気を集める理由なのだろうと思います。
史実に信は存在するの?
原作第一話の冒頭の描写からすると、信の史実上の正体は、秦の武将“李信”だと考えるのが妥当です。
李信は、若くして秦の統一事業に携わったメンバーであり、秦の王政から厚い信頼を受けていた人物だと記録されています。
しかし、人物像などはほとんど記録に残っておらず、信の性格などについては、原泰久先生によって創作された部分が多いようです。
まとめ
戦場と政争の両面から、古代中国の動乱を描いた歴史大河作品『キングダム』。
その中でも“戦場”の部分を象徴する主人公“信”は、熱さと優しさを兼ね備えた、今時中々いないタイプの魅力的な主人公であると思えます。
そんな彼が活躍する『キングダム』。待望の第3シーズンは、2020年4月5日より、いよいよ放送開始となります!