2019年春に待望のアニメ化が待っている、少女漫画「7SEEDS」をご存知でしょうか？少女漫画の枠を超えた、ファンタジーもあり、SFもあり、恋愛要素もあるかなり見ごたえのある漫画なんですよ。見てない方には必ずみていただきたい作品の一つです。もう見た方は復習がてらこの記事をみてみませんか？きっと人生のバイブルになる作品です。
【7SEEDS】とは？
約16年の軌跡
全巻で35巻（＋外伝1巻）の超大作で、2011年11月より「別冊少女コミック（小学館）」で連載がスタートしました。終了したのは2017年7月号（2002年6月号から「月刊フラワーズ」に移籍）のことで、約16年もの長期連載だったのです。最後は惜しまれつつ終了したのですが、最初から最後までハラハラドキドキ、心動かされる名作ですよ。
少女漫画の枠を超える
現代とはかけ離れた、まさに異世界のような世界観に初めは戸惑うかもしれません。【7SEEDS】の舞台は未来の地球です。本気のサバイバル、毎日生きるか死ぬかという危機感、夜もまともに寝れない常にある緊張感。現代ではあれえない話ですよね。しかし【7SEEDS】ではそれを味わうことが出来ます。かなりリアルで常に事件の連続なんです。それに向かっていくキャラ達を応援したくなりますよ。
このマンガがすごい！
2018年版「このマンガがすごい！」では、【7SEEDS】はなんと10位でした。ランクインした作品の中では一番古いの作品といえるでしょう。まず絵柄が違いすぎます(笑)もはや快挙ですよね。それだけ長く愛されている作品というのは大切なものです。そしてアニメ化の盛り上がりともうかがえますね。
【7SEEDS】あらすじ
生き残りをかけた計画
【7SEEDS】とは世界で極秘に計画された人間の種を後世に残すための壮大な案です。当時科学者たちは「近い将来巨大天体が降り、恐竜が滅亡した時のようになるだろう」と予言したのです。数々の対策の中あまり期待されてなかった計画が【7SEEDS】です。どの計画も上手くいかず、最終手段ではじまったものです。若く有能な遺伝子を持つ人間を冷凍して、災害が収まり人間が住めるとコンピュータが判断したら解凍し、種を残して災害後も人間を生かすというかなり無茶計画です。
選ばれた者
単純に誰でも冷凍されるかというとそうではありません。沢山の条件を満たした者だけが選ばれるのです。しかし例外として、中心となって【7SEEDS】計画にいた者、高額な援助金をしていた者の子供や孫が入っている場合もあります。ズルいと思うかもしれませんが、やはり一番に心配になるのは身内ではないでしょうか。コネで選ばれたということですが、それもまた運命なんでしょう。それが良いのか悪いのかは是非本編をみてくださいね。
チームの特色
チームによって人物が違うため勿論特色も変わってきます。それぞれの特徴が楽しくて、個性的でそれも【7SEEDS】の魅力でもあります。かなりの登場人物がおり、その誰もが何かを悩み抱えています。そのエピソードはどれも儚く辛いものや悔しいものまで様々です。性格もバラバラなため、チームの動きや活気なんかも違うんです。好きなチームが必ずあるので楽しみにして見てくださいね。
【7SEEDS】秋のチーム
秋のチームとは？
チーム名は季節の名前が入っている人物で選ばれています。今回ご紹介する秋チームは、単行本では5巻から登場しています。夏Bチームよりなんと3年も早く解凍され、初登場時にはかなり立派な村ができていました。秋チームは夏Bチームの早乙女牡丹（さおとめ ぼたん）姐さんと真逆のガイドで、かなり気弱な頼りにならないガイドでした。そのため蘭と秋ヲで恐怖政治のような生活をしていたのです。食料調達のノルマなどが達成されないとムチを使って痛めつけていたりしました。人間が集まると自然と上下関係ができてしまうものなんですね。本当にそれが本来の秋のチームの姿なのでしょうか！？
猪垣蘭
グラマラスでまさに大人の女性なこのキャラは猪垣蘭（ししがき らん）、秋チームのリーダーです。蘭を中心に村を作り、まさに恐怖政治を行っていたのです。元の世界では建築関係の仕事をしており、建築に関してはプロです。語学も堪能でまさに秀才。春チームの末黒野花（すぐろの はな）には、「族にでもはいってたんじゃないか」と疑われるレベルでした(笑)
初めての安堵
実は未来で目覚めてからずっと気を張ってをり、本当はチームをなんとかしようという強い責任感と正義感で押しつぶされそうになっていたのです。夏のBチームのガイドである牡丹姐さんという年上の女性に優しくされ、糸が切れたように安心していたのが印象的です。そこから丸くなり、元の性格に戻っていったのです。本来はサバイバルとは無縁のお嬢さんなんですよ。因みにみんなには「お蘭さん」と呼ばれています。声優はベテランの浅野まゆみ（あさの まゆみ）さんです！蘭にピッタリの少し低くて、女性らしく、息使いも素敵な声優さんですよ！
稲架秋ヲ
パイポを片手に感情の波をあまり見せないのが、秋チームのもう一人のリーダーである稲架秋ヲ（はざ あきお）です。もとの世界ではベンチャー企業の社長をしていました。リーダーシップをとったり、物の管理や計画をたてることに長けています。蘭とは当初恋仲のようでしたが、蘭の不安をぬぐっていたにすぎませんでした。なにかあると「お蘭は？」と意見を聞いたり、気遣ったりと信頼関係は抜群です。村でも意見は合い、お互いいいビジネスパートナーといった関係に思います。大人の渋さがあってかっこいいんです。
ワイルド
アニメ版ではかなりワイルドに見えますね。なにせ3年間必死に頑張ってきましたもんね。そして渋いというか、野生化してるようにも見えます。ムキムキですね。そしてなんと声優は三宅健太（みやけ けんた）さんです。ワイルドな外見に三宅さんの渋さが加わって、イケメン度が増しますね！
鹿野くるみ
くるくる髪に柔らかそうな雰囲気の彼女は、鹿野くるみ（しかの くるみ）です。大人しく優しいが、自分をちゃんと持っています。後に同じチームの流星との間に子供を授かります。それがキッカケで秋チームは二分するのですが、また子供がキッカケで強い絆が生まれるのです。ずっと出産で不安になっており、夫の流星の逃げ癖を泣きながらも正直に話合い、出産の覚悟が出来るのです。この生きるのも困難な世界で初めて出産を経験した女性として、肝っ玉母ちゃんになりそうです(笑)
アニメでは？
アニメ版ではかなり弱々しく描かれているなという印象です。ソバカスがチャームポイントなので、ちゃんと描かれていて安心しました(笑)女性らしいところと、強いところを併せ持ったくるみらしい女性として活躍してほしいです。声優は大人しい役からやんちゃな役まで、自在に声を操るクマこと加隈亜依（かくま あい）さんです！
荻原流星
見た目がナルシストっぽい彼は荻原流星（おぎわら りゅうせい）、先程紹介したくるみの夫にあたります。運動神経が良く、スポーツは卒なくこなせます。自分に自信が無いのか、不安なことがあればすぐ逃げてしまいます。さらにそんな自分は嫌いなので、他人には隠そうと上手く対応するのですが、くるみとの間に子供が生まれることでそれすらも逃げようとするのです。しかしくるみと話し、逃げてしまう自分や弱い自分を受け入れ夫としても父親としても人としても成長していくのです！くるみと子供のためならなんでもするかっこいい父ちゃんなんですよ！
子供の名は？
こちらも少し幼くなりましたが、イケメンですね。因みにくるみとの子供の名前は「新（あらた）」です。女の子なんですよ。生まれた瞬間から全てのチームの癒しになりました！声優は主役から脇役まで名演技を魅せてくれる大人気の石川界人（いしかわ かいと）さんです！
梨本茜
髪の毛が特徴的な彼女は梨本茜（なしもと あかね）、三重県出身の関西弁が可愛い子ですよ。元の世界では海女として生活をしており、水に潜るとなると彼女は無敵です。息使いや潜り方など、【7SEEDS】の世界ではかなり適任と言えるでしょう。また、霊感があるらしく茜が不穏に思うところには関らずなにかあることが多いです。動物が好きで後に出会う源五郎が気になる存在になります。素直で友達思いの優しい女性です。
仲間意識
弥生時代感が出てますが、美脚の持ち主なんです(笑)茜は春チームの花と鯛網ちさ（たいあみ ちさ）との仲がいいです。気が合うというのもありますが、秋チームが災害にあった時にたまたま再会し、同じ困難を乗り越えた仲間だからと思います。声優は元アイドルの小松未可子（こまつ みかこ）さんが担当されます。可愛らしい声が茜にピッタリですね。
八巻朔矢
アヒル口が特徴の彼は八巻朔矢（やまき さくや）で、日本人ですよ(笑)外国人のように色素が薄く、色白で細く、カールの髪の毛に初めはハーフかと思いましたがバリバリの日本人です。元の世界では検事を目指しており、元の世界での法にかなり詳しいです。見た目によらず正義感もあって頼りになるんです！瞬間的記憶力に長けており、地図や文章を瞬時に記憶するんです。地下シェルターでみんながバラバラになった時はかなり活躍したんですよ。
繊細
いつも明るくお茶らけていますが、実はかなり繊細で未来にきてから不安でしょうがなかったみたいなんです。お陰で十円ハゲが何個も出来てしまい陰で泣いているほどです。隠すために帽子は必須アイテムですが、春チームの花に見つかって共感してもらい少し気が楽になったみたいです。そういう存在って大切ですよね。アニメでの活躍も楽しみの一人です。声優はよしりんでお馴染みの坂口大助（さかぐち だいすけ）さんです！
刈田葉月
オリンピック級の柔道家の彼は、刈田葉月（かりた はづき）です。当初は蘭にこき使われている気の弱い人なのかと思っていましたが、本来は誰よりも力持ちで正義感のある真面目な人なんです。もっと突き詰めると単純に蘭が好きなんですよね(笑)しかし、くるみと流星に子供が出来た時には蘭側にいたにも関わらず、くるみと流星のために食べ物を取ったり薪を上げたりと優しいんです。争いを好まない大人しい性格でもあるんですよ。因みに高所恐怖症です(笑)
積極的
大人しく消極的でもあった刈田ですが、秋チームが分裂し蘭が丸くなったり他チームと接することで積極的になっていきます。そこまでグイグイくるわけではないですが、蘭と夏のAチームの虹子（にじこ）が住居に関して言い争っていると助言をするほどにもなりました。声優はみんなのアイドル、ミッキーでお馴染みの星野貴紀（ほしの たかのり）さんです。
十六夜良夜
秋チームのガイドである、十六夜良夜（いざよい りょうや）です。他のガイドと明らかに違うのが、自信の無さからくる気の弱さです。過酷な世界で生きていくにはあまりにも消極的で、リーダーとしては頼りになりませんでした。そして、仕方なく蘭と秋ヲがリーダーとなりなんとか生きていた、というのが秋チームの始まりでした。元の世界では消防士をしていたんです。
変わりたい
アニメ版ではイケメン感が消えました(笑)サングラスは周りを見たくない表れで日焼けの跡があるくらいずっと付けていたんですね。春チームに会って変わろうとしてた際に夏のAチームの安吾（あんご）に銃で殺されてしまいます。最後はあんなに激突していた蘭を庇って死んでしまったのです。これからだったのに悔しかったと思います。声優は俳優でも大活躍の津田健次郎（つだ けんじろう）さんです！
【7SEEDS】本当の秋チームとは？
秋チームは当初蘭、秋ヲを中心に恐怖政治をしていました。止めたくなるほど痛めつけていたのです。春チームや他のチームと出会い、みんなが成長して変わろうとしていました。しかし、元々は全員が正義感の塊で仲間意識が強く、悪い人なんていないんです。みんながみんなを守ろうとする力はどのチームよりも強いかもしれません。安吾が銃を見せた時には流星がくるみの前に出、その前に蘭と秋ヲが、その前に茜、朔矢、刈田が、最後に十六夜が守る形で瞬時に立ったのです。それが本来の秋チームの姿なんです。とてもいいチームなんですよ！
【7SEEDS】優しい秋チーム
秋チームには実は可愛いマスコットがいます！ぐりとぐらです。茜が主に世話をしていて、アルパカに似た可愛いもふもふした生き物です。いかがでしたでしょうか。【7SEEDS】本当の秋のチームを知っている？をご紹介しました。とても興味深いチームでは無かったですか？解凍されてからの3年間が記されてませんが、きっと不安の中懸命に生きてきたのが想像できます。人間味ある温かいチームになることを願いますね！アニメでの活躍にも期待です！
