真島ヒロ作の『FAIRY TAIL』では、数多くのキャラクターだけでなく、ギルド間の戦いが描かれていて、熱い戦いが繰り広げられています。「妖精の尻尾」たちの固い絆や支え合う仲間たちの様子は必見で、いずれも見逃せない名場面と言えるでしょう。その中から、今回は「妖精の尻尾」に所属するナツ・ドラグニルの相棒ハッピーをピックアップ!ナツといつも一緒にいるハッピーにはどんな魅力があるのか、物語中のエピソードに触れながら紹介していきます。
目次
ハッピーの魅力1:『FAIRY TAIL』のマスコットキャラクター
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ハッピーはナツといつも一緒に行動する青い猫で、『FAIRY TAIL』のマスコットキャラクターとも言える存在。二足歩行をするだけでなく人語を話すなど、まるで人間のように生活をしており、その愛くるしい姿は誰もが可愛いと感じるでしょう。相棒であるナツはもちろんのこと、「妖精の尻尾」のメンバーからも愛されており、大切な仲間として扱われている様子が描かれています。
真島ヒロの他作品にも登場
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『FAIRY TAIL』のキャラクターであるハッピーですが、作者である真島ヒロの手がける他作品にも登場しています。『プルーの犬日記』や『EDENS ZERO』では同様の姿で登場するだけでなく、前作『RAVE』に登場するプルーも『FAIRY TAIL』に星霊として登場。他にも人気の高かったジークフリートと似た容貌を持ったジェラールなど、真島ヒロはファンサービスとして粋な計らいを見せています。
ハッピーの魅力2:口癖がとにかく可愛い!
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ハッピーは「あい」「あいさー」と元気よく受け答えをしており、その可愛らしい姿も相まって、存在に夢中になることは間違いありません。しかし喋り方にも可愛らしさが含まれている一方で、毒舌気味の発言をすることもしばしばあります。ただそういった部分も含めて魅力的なのがハッピーであり、特にアニメ版で彼の姿を見れば、やはり可愛らしさに釘付けになってしまうことでしょう。
担当声優・釘宮理恵の演技も魅力的
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
アニメでは人気声優の釘宮理恵がハッピー役を担当していて、可愛らしさに拍車がかかった演技を披露しています。独特の幼さを感じられる声質とハッピーのキャラクターが絶妙にマッチしており、時おり見せる毒舌じみた部分も、多少の意地悪さを感じるでしょう。釘宮理恵以外に適した声優はいないのではないかと思うほどで、日常から戦闘に至るまで、メリハリの効いた演技から目を話すことができません。
ハッピーの魅力3:男女のペアリングを恋愛関係で見る
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
『FAIRY TAIL』では男女問わず非常に多くのキャラクターが登場しており、男女が一緒に行動しているシーンは珍しくありません。そこでハッピーは男女一緒にいるところを目撃すると、「でぇきてぇる~」と恋愛関係で見る癖があり、その度にからかわれているキャラクターたちは即座に否定します。ただハッピーもシャルルに一目惚れをすると、同様にからかわれるようになり、そこでも彼の可愛い様子が描かれていて見どころとなっています。
ルーシィをよくからかっている様子も
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ハッピーがよくからかう相手は同じチームで行動するルーシィで、何かと恋に憧れを持っている彼女は赤面するばかり。それが街中だけでなく、戦闘終了後の介抱のシーンでも描かれていて、ハッピーの男女の恋愛関係で見る癖は所かまわず発動しています。『FAIRY TAIL』における数少ないツッコミ担当のルーシィですが、どうしてもハッピーだけは御しきれていない部分があり、振り回されている様子が顕著です。
ハッピーの魅力4:卵から生まれたハッピー
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
二足歩行をし、背中から翼を生やして空を飛ぶ青い猫のハッピーですが、その出自どうしても気になるという方がいるでしょう。ハッピーは幼いころのナツが見つけた卵から生まれた生物で、それからずっと2人一緒に過ごしている様子が描かれています。当時のナツはどうすればいいのか分かりませんでしたが、マカロフやリサーナからアドバイス貰いつつ、大切に育てていくことを決意します。
ナツとリサーナの世話で無事に孵化
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツと親しかったリサーナは、彼が間違って割ってしまったり目玉焼きにしたりするのではないかと考え、一緒に温めて育てることにします。彼女の知識もあって、2人で卵をあたためるために家を作り、そこでじっくりと温めて生まれる瞬間を待ち望むのでした。その時のエピソードではナツの純真さが描かれていて、リサーナとの日々が仲睦まじく微笑ましい様子であることから、誰もが心温まったエピソードになることは間違いないでしょう。
ハッピーの名前は生まれた瞬間に付けられた
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツとリサーナによって、卵からハッピーが無事に孵化しますが、当時のギルド内の空気は殺伐とした雰囲気がありました。喧嘩ごともしょっちゅうであり、そんな空気を感じ取ったナツは悲しみますが、ハッピーの誕生と同時にギルドメンバー全員が笑顔になります。「全員を幸せにした」ということから、ナツは卵から生まれた青い猫に「ハッピー」と名付けて、それからも楽しく過ごしていきます。
ハッピーの魅力5:魚が大好物
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
青い猫の姿をしているハッピーは、その外見通りに「魚」が大好物で、会話の中でも魚好きであることを窺うことができます。ナツと一緒に旅をしている時は、ハッピーが料理を担当していることもあって、食事前は一緒に釣りをして魚を手に入れようとする姿があります。一方で犬が苦手ですが、『RAVE』で犬として扱われていたプルーは問題がない様子です。
風呂敷には魚が詰められている
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
魚好きであるハッピーは、料亭や旅でも魚を食べていて、随所にその姿が描かれています。またいつも背負っている緑色の風呂敷には、魚が詰められていることが明らかになっており、いつでも大好物を食べられるようにしていることが分かります。ただ全ての魚を好んでいるわけではなく、ルーシィが釣った魚は最初こそ美味しいと喜ぶものの、最終的に「マズい」と叫んだため、しっかりと味覚を持っています。
ハッピーの魅力6:ナツたちと一緒に戦う様子も
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
愛くるしい姿で可愛らしいハッピーですが、非戦闘要員ではなく、彼もまた「妖精の尻尾」のメンバーとして果敢に戦っていきます。皆無といっても過言ではない戦闘力ですが、武器を持って相手に殴りかかるなど、ピンチの時は何もせず立ちすくむことがない勇気を持っています。しかし相手には全く通用することがなくやられてしまいますが、逆にそれがナツたち「妖精の尻尾」の闘志に火をつけるきっかけとなることも珍しくありません。
飛行能力を活かして敵をかく乱する
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ハッピーは背中に羽を生やして空を飛ぶことができ、これによって相手をかく乱することを得意としています。自由自在に飛び回るだけでなく、吹き飛ばされた仲間をキャッチして助けるといった様子もあり、サポート役として欠かせない活躍を見せているのは間違いありません。時としてスピードを活かして突っ込むこともあり、ハッピーの活躍があっての勝利もあるため、決して侮れない存在と言えるでしょう。
ハッピーの魅力7:扱える魔法は「翼(エーラ)」のみ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」に所属するメンバーに数えられているハッピーは、魔導士として戦闘に参加している様子があります。唯一扱える魔法として背中に羽を生やす魔法「翼(エーラ)」があり、これによって自由自在に空を飛び回ることができます。移動だけでなく仲間の救出など汎用性が高いため、ハッピーにピッタリの魔法と言えるでしょう。
敵の銃弾をかいくぐれる高い機動性
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
空を飛び回るハッピーは高い機動性を持っており、これによって相手をかく乱できるなどの活躍が見られます。それだけでなく、敵が放つ銃弾を簡単にかいくぐることもでき、相当な運動スピードを持っていることが分かるでしょう。ナツやルーシィを抱えながら飛び回っている様子があり、特に乗り物に弱いナツにとっては、その弱点を克服・回避できる唯一の手段ともなっています。
ナツを掴みながら空を飛んで戦う
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツは時として、ハッピーに抱えられながら空を飛んで戦っている様子があります。これは弱点である乗り物酔いをケアするものでもあり、他にも空を飛ぶ相手に対抗するための手段として用いられます。ルーシィも抱えている様子がありますが、ナツに比べて重いと発言したことがあり、ナツ以外の人間を抱えて飛ぶことを苦手にしていることが分かります。
ハッピーの魅力8:ウェンディと一緒にいるシャルルに一目惚れ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
特にルーシィを恋愛関係で見てからかっている様子が多いハッピーですが、自身以外の「しゃべる猫」のシャルルに出会うと、彼女に一目惚れしてしまいます。それから積極的なアプローチを試みるも、いつもそっぽを向かれては、想いが実ることはありません。さらに見下されている節もありますが、それでもハッピーはめげずに接近し続けており、そういった積極性も可愛らしい部分と感じるはずです。
「オスネコ」から名前で呼ばれるように
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
シャルルからは「オスネコ」と呼ばれて距離を置かれていましたが、ウェンディが「妖精の尻尾」に加入して同じ時間を共有するようになると、ふれあう時間が増えていきます。そうやってハッピーに対する態度も次第に軟化していき、「オスネコ」から名前で呼ばれるようになるのでした。魚をプレゼントするといった果敢なアプローチも実り、段々と仲良くなっていく様子は微笑ましく感じるのではないでしょうか?
ハッピーの魅力9:滅竜魔導士を抹殺するエクシード
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「しゃべる猫」という何とも不思議な生物であるハッピーですが、その正体は平行世界「エドラス」からやってきたエクシードと呼ばれる存在でした。エクシードはナツたちが暮らす世界(アースランド)にいる滅竜魔導士を抹殺するという目的をもってやってきており、ナツやウェンディといった人物たちが対象となっています。しかしハッピーはナツとの楽しい時間を過ごしたことで、何より使命を覚えていなかったということもあって、その使命が果たされることはありませんでした。
後に命令は書き換えられることに
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
当初は「滅竜魔導士を抹殺する」という使命が与えられたハッピーたちエクシードでしたが、やがてその使命は書き換えられることになります。その内容は「滅竜魔導士をエドラスに連れて帰ること」となり、彼らが操る滅竜魔法が永遠の魔力の鍵であるため、これを必要とするのでした。ナツたちはエドラスにたどり着くことになりますが、そこでは自分たちの知る人間関係やギルドが異なる立場になっていて、大きく困惑することになります。
ハッピーの魅力10:ナツは最高のパートナー
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
最後に紹介するハッピーの魅力は、ナツにとっての最高のパートナーであるということ。生まれた瞬間からずっと一緒に過ごしており、育ての親であるイグニールがこつ然と消えた時から一人だったナツにとって、ハッピーは大切な家族でもあります。冒険する時も眠る時もつねに一緒であり、たとえ喧嘩をしたとしてもすぐに仲直りができるなど、見ていても気持ちがいい関係が作られています。
家の表札には「ナツ&ハッピー」の文字が
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
普段はルーシィの家に上がり込んでいるナツとハッピーですが、彼らもしっかりと家があり、その表札には「ナツ&ハッピー」の名前が刻まれています。ナツにとってハッピーは唯一無二の存在であり、ハッピーにとっても同様の気持ちでいることでしょう。その気持ちがよく表れているシーンで、2人の関係の良さが改めて分かる瞬間でもあります。
ギルドの大切な仲間の一人
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツにとっての大切な家族であるハッピーは、「妖精の尻尾」にとっても大切な仲間として認識されています。ギルド本部で生まれた瞬間のハッピーを見た者は多く、彼の誕生とともに空気が一変しては、誰もがハッピーという生物の誕生に喜んでいました。仲間の存在を何よりも重んじている「妖精の尻尾」ですから、空を飛ぶしゃべる猫であったとしても、丁重に扱われていることが分かります。
まとめ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」のギルドメンバーであるハッピーの魅力を紹介しましたが、いかがでしょうか。人語を話す猫として描かれており、ファンタジーの世界では何ら違和感がありませんが、とはいえその正体などは気になるばかり。何より愛くるしい外見をしているため、誰もがハッピーという存在に夢中になっていることでしょう。その魅力は漫画だけでなく、アニメでより鮮明に描かれているため、ぜひ視聴して魅力を感じ取ってみてください。