「物語」シリーズに登場する、臥煙ネットワークのまとめ役、臥煙伊豆湖。なんでも知っているとの言葉通り、恐ろしい程の事情通で頭の良い人物です。今回はそんな臥煙伊豆湖の謎に迫ってみます!
臥煙伊豆湖とは?
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
駿河の叔母。初登場は「つばさタイガー」。「こよみデッド」「しのぶメイル」「おうぎダーク」のメインキャラクター。年齢は30歳を超えているはずだが、10代にも見える女性。小さな身体にXLサイズという服装は着崩しているものの、うまく着こなしている。
THE!姉御
実年齢は30代ですが、10代の少女のような若い見た目をしており、小柄な体にだぼだぼのシャツを着用。キャップを被った姿が特徴的です。また、喋り方や威圧的な雰囲気から姉御、といった雰囲気を感じさせる人物でもあります。
圧倒的なスペック差
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「私は臥煙伊豆湖。なんでも知ってるおねーさんだ」はじめ臥煙さんの独特なノリについていけず苦労が絶えない阿良々木暦でした。圧倒的なスペックの差にただただ嬲られ続けます。
敵か味方か?
そしていつの間にか友達にされた阿良々木暦。全てはこの人の手のひらで踊らされているだけなんじゃないかと疑りたくなります。敵か味方かどちらになっても不幸な事態に巻き込まれることは必死です。
臥煙伊豆湖の正体と強さ
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
臥煙伊豆湖は本人は登場時には隠していたのですが、実は神原駿河の母・臥煙遠江の妹であり、駿河にとっては叔母に当たる人物です。また、学生時代に人をベースとした怪異、斧乃木余接製作の立案者であるなど、いろいろな顔を持っています。人造怪異を作り出すなど、かなり突飛ですがこれも臥煙という特殊な家系に育った人物ゆえなのでしょうか?
神原駿河と臥煙伊豆湖
「するがデビル」にて、やけにリアルな形で駿河の夢に繰り返し現れた。峻厳な性格で、立場や肩書きにこだわらず相手を一個人とみなす接し方をする。神原駿河と臥煙伊豆湖は見る限り容姿は似ていない。父親似なのかもしれませんね。だが臥煙家という特殊な家柄の血脈は間違いなく神原駿河に色濃く受け継がれているはずです。
怪異専門ネットワーク
「助け合いの精神が大切だろう?あはは、私はメメとは違って、人は一人で勝手に助かるだけだなんて冷めたことを思っちゃいないんだ。人は助け合うことで生きているのさ、生きていけるのさ」と臥煙伊豆湖が意図的ではないにしろ作り上げた強力な怪異専門ネットワーク。そこから抜け出すことはその道での活動の財政的・精神的困窮を意味していた
最強の一角
怪異の専門家の元締めとはいえ、戦闘には参加するシーンはあまり見られません。しかし、恐ろしい程の事情通であるということは時に最強と言えるほどの強さにもなります。性格もなかなか男前なこともあり、臥煙伊豆湖、なかなか怖い人物です。
本当になんでも知っているお姉さん
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
臥煙伊豆湖の名言といえは「私は何でも知っている」です。この台詞は羽川の「何でもは知らないわよ。私が知っていることだけ」と良く似ており、比較としてあげられることも多い言葉です。文字通り、驚くほどになんでも知っており、パラレルワールドのことまで知っているなど、恐ろしい程の物知りぶりです。
嘘とは?
また「嘘」という言葉に対する台詞が多く「世の中にはいい嘘と悪い嘘がある、それは認める、私は知っている。 だけどねこよみん。許される嘘なんてものはないんだよ」と発言しています。この発言は真宵が消えてしまうことを信じられない疑問を覚える暦に発したものです。
意味深で深い
このシリーズでは怪異という生き物に対して、偽りの存在であることが良くテーマに上げられますが、彼女の台詞もそのテーマにそぐった奥深いものを感じさせます。
臥煙ネットワークのメンバー
詐欺師・貝木泥舟
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「臥煙先輩が俺が思っているほど、器が大きく懐の深い人間でないことくらいは知っているさ。なにせ、最悪町がひとつ無くなる程度のことで、可愛い後輩との縁を切ろうとするような冷たい奴だぜ」と語る。その言い分を側で聞いていた戦場ヶ原ひたぎは不快な表情を隠そうともしなかった。稀代の詐欺師・貝木泥舟は自分の利益となることにしか興味がない。その信条は一貫してブレることはない。
暴力陰陽師・影縫余弦
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「例えば私にとってはそうではない。いや本当を言えばメメか泥舟のどちらかがいてくれたらと思うよ。ただあの二人は、どうにも風来坊だからね。ちなみに余弦にはいてほしくない。ちっともだ」と語る。臥煙さんに毛嫌いされる暴力陰陽師・影縫余弦。お互い面と向かえばそんな素振りを見せず、腹の中は複雑に入り乱れてドロドロに渦巻いていることでしょう。
風来坊・忍野メメ
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「臥煙先輩のネットワークの幹部クラスでありながら、ネットワークの外にいる私に接触を取ってくるのは、相変わらず自由自在な男だと思ったよ。まあ、あの男ほどに、幹部という言葉が似合わない奴もいない。そうかつてのオカルト研究部の仲間、人形使い・手折正弦が語る。
人形使い・手折正弦
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「大学やめて、この道に入った私だが、なにせ臥煙先輩に睨まれている身だからね、なかなか思うようにはいかない。商売が軌道に乗らない。そこで私が短絡的に発想したのは」と己自身を怪異化させる禁呪に手を染めた手折正弦。その結果、この世とあの世の狭間を漂う半人半妖となってしまう。
オカルト研究部
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
怪異関係の元締め的存在、臥煙伊豆湖の出発点は大学のオカルト研究部から始まります。特異な臥煙家という出自が彼女の生き方に影響を及ぼし、オカルト研究部のメンバー影縫余弦・貝木泥舟・忍野メメ・手折正弦と出会いで決定づける。今現在の人間関係がここで構築され、そして自らの才覚で臥煙ネットワークという強大な組織を構築する。
呪いを受けている?
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
臥煙の学生時代、忍野メメをはじめとするオカルト研究会メンバーは人間の死体をベースにして斧乃木余接という怪異を作り出しています。そしてその立案者が臥煙伊豆湖である、というのも周知の事実。実は、この斧乃木余接を作り出した時、反魂法によって死者を生き返らせたため、そのしっぺ返しとしてその身に呪いを受けています。
結局は謎のまま
これは扇の発言によって明らかとなっている事実です。しかし、扇はここで「当事者全員」と言っているのですが、臥煙は呪いにかかっている節がありません。あくまでも立案者という立場であり、加わっていないから、ということなのか。これについては謎となっています。
暦を地獄に落とした目的
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「こよみデッド」の物語で臥煙は心渡という刀を使い、暦を殺害しています。これは実は、完全に吸血鬼化しようとしていた暦を地獄へと落とし、再びこの世に人として蘇らせようという目的があったからこそ、だったのです。それにしても1度地獄へ落とすとは恐ろしい手段に出るものです。
担当声優
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
何でも知っているお姉さん、臥煙伊豆湖を担当したのは声優のゆきのさつきです。1992年にNHK教育テレビの洋画『素晴らしき日々』の少女役で声優としてデビュー。アニメデビューは1996年『きこちゃんすまいる』の二の宮きこ役です。代表作は『犬夜叉』の日暮かごめ、『境界のRINNE』の魂子、『銀魂』の志村妙などとなっています。
余談
声優の仕事をする時は、その役に入り込んでしまうということで『犬夜叉』に関してこんなエピソードがあります。彼女が演じていたのはヒロインであり、主人公の犬夜叉とは恋仲となるキャラクター。そのため、犬夜叉役の山口勝平が、ほかの女性キャラを演じた日高のり子と仲良くしていた光景を見て睨みつけたのだとか。相当な入り込みぶりですね。
まとめ
臥煙伊豆湖は破格で異例な存在。その無機質な笑顔に皆、恐怖し身震いする。臥煙家とは一体何者なのか。神原駿河の母遠江はなぜ家を出なければいけなかったのか!臥煙伊豆湖と神原駿河、二人が再び交わる時、その謎が解き明かされるのでしょうか?今後に注目です。