ある意味でターニャを死に最も近づけた男、シューゲルは幼女戦記の魅力的なキャラの一人です。天才とマッドは紙一重、彼は天才なのかそれとも狂った科学者なのか、そんなシューゲルを紹介していきます。
シューゲルって何者?
本名はアーデルハイト・フォン・シューゲルといい帝国軍技術開発部主任技師です。ターニャからはドクトルと呼ばれ、マッドサイエンティストだと思われています。おそらくその通りなのでしょう。
ターニャはシューゲルの危険な新型演算宝珠の開発を手伝うテスト要員で、で何度も死にかけているので一層シューゲルの狂気ぶりを理解しているのかもしれません。
あのターニャがシューゲルの安全性を考えない大胆な開発実験に耐えかねて実験の中止を訴えましたが、聞く耳を持ってもらえなかったため、最前線の方が安全だと思い技術局の本部に異動願いを出しました。ターニャが何もせずに逃亡を図った唯一の相手と言えるでしょう。自分の開発した新技術に絶対の自信を持っており、人を人と思わない徹底した素振りはターニャを超えた異常者なのかもしれません。
狂気的な実験
少尉、もっと高度はとれんのかね!
理論上はもっと高度を上げることができるとターニャに回線で指示を出しますがターニャは軍用品としての耐久性が足りてないのでこれ以上は無理だ、と言います。途中で宝珠が壊れたり、火を噴いたりしたら即死につながるのでこればかりはターニャも譲れなかったようです。
欠陥品!私の最高傑作に欠陥品だと!ただちに発言を取り消したまえ!
シューゲルの開発品を全く信用していないターニャは新型の演算宝珠を欠陥品だと罵ります。そんなことはないとシューゲルは言いますがターニャは空気中で振り回されて明らかにうまくいっていない様子を感じました。結果的に爆発してしまいターニャは憤慨しました。
君が集中力を欠くからだろう、それでも軍人かね!
シューゲルは自分の開発したものが不良品などとは微塵も思わず、ターニャの責任を追及します。自分に絶対の自信を持っており、ミスをするはずがない、理論上は完璧だ、という自己肯定の凄さを控えめな日本人は学んだ方がよいのかもしれません。シューゲルはマッドサイエンティストですが、帝国の主任技術者です。何か大きなことや研究を突き詰めるならこれくらいじゃないとやっていけないのかもしれませんね。
もちろん君だけではなく、私もここを動かない
失敗すれば研究所ごと吹き飛んでしまう実験で自信満々に構えています。何か裏があるにせよこの熱意や命をかけるという大胆さにはやはりマッドサイエンティストの称号がぴったりだと思います。
上官命令でとどまっているのでないとすればシューゲルの部下も避難していないので同じくマッドサイエンティストであると言えるかもしれません。
あれだけ爆発を繰り返しても今回は大丈夫だと思えるあたりが、普通ではありませんから。
発明の神が舞い降りたのだ
無神論者だったシューゲルは存在Xからの神の啓示を受けて研究を完成させました。もとがマッドサイエンティストだったために敬謙な神の信者というプラス要素も加わりより狂った存在とシューゲルはなりました。しかしもし啓示を受けずに今回の実験に挑んでいたかもしれないと思うと、ターニャはシューゲルの狂気的な開発実験から存在Xの干渉によって難を逃れ、命を救われたのかもしれません。
まとめ
シューゲルはマッドサイエンティストでもあり、天才でもあり、神の啓示を受けた存在でした。存在Xの干渉はあったにせよ、この時に開発された演算宝珠の力で幾多の危機を乗り越えることができているので、シューゲルには頭が上がらないかもしれませんね。