聖杯戦争とは、どんな望みも叶うという万能の器である聖杯をかけた儀式である。聖杯によって選ばれた7人の魔術師は7騎の使い魔(サーヴァント)を召喚し、己が望みを叶える為に聖杯を巡り殺し合う第五次聖杯戦争の幕は開く。今回は裏切る裏切られるキャスター陣営をご紹介します!
英霊キャスターの正体とは?
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
ギリシャ神話におけるコルキスの王女、「裏切りの魔女メディア」。 「裏切り」の名の通り、その本質は反英雄に近い。 元々は故郷のコルキスで家族と国民に愛され平和に暮らす箱入り王女であった。しかしイソアン率いるアルゴー船一行の上陸により彼女の運命は狂い始める。女神アフロディの呪いによってイアソンに妄信的な恋をさせられた彼女は、追っ手を退けるために弟をバラバラに殺害し、アルゴー船に乗り込み一味になる。
裏切りの結果、裏切られる
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
その後もイアソンに言われるがまま己の魔術で多くの非道を働き、英雄たちや人間たちから「裏切りの魔女」として非難・中傷を受けていく。そこまでしてイアソンに尽くすものの、彼はメディアを一度も労わることなく最終的に裏切られ捨てられてしまう。
彷徨う不老不死
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
呪いにより正気を失った状態で非道を働かされた末に、全てを失うことになった彼女は魔女へと堕ち、その後はイアソンに復讐を誓った。晩年は魔術で苦しめてきた人々の復讐に遭い死んだとも、不老不死となりギリシャの地を彷徨っているとも言われている。そう、彼女の愛した故郷の土をついぞ踏む事は無いまま――。
キャスターの性格
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
目的の為ならば手段を選ばない「魔術師らしい魔術師」。 冷酷・残忍、目的のためには手段を選ばず、奸計を得意とする正真正銘の悪女。しかし、この性格は彼女に課せられた運命の反動によって成り立ったもの。 裏切りに遭い続けた結果に、今度は自身が人を裏切る立場へ堕ちてしまった悲劇の女性。 必要とあらば非道な手段も辞さないものの、その一方で根は純真で不要ならばそうした手は控える。
箱入り王女
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
しばらく付き合えば誰でも分かる事だが、箱入り王女だったため、根はきちんとした良識と道徳を持つお嬢様。「この街の人間はすべて私の所有物」などと口では悪人ぶっているもの、命までは取れずにいるのがその証拠。本来は清純な女性で、惚れた相手にはとことんまで尽くす才女。 とはいえ、惚れた相手は甘えると逃げていったトラウマを持つために一歩引いた態度を貫く。 誠実な人間に弱い。 ライダー曰く「前向きな根暗」らしい。
キャスターとしての能力
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
魔法こそ習得していないものの、魔法に近いレベルの神代の超高等魔術を平然と扱い、魔術師としての能力は魔法使いと同等、もしくは上回るというレベル。神代の大魔術を用い、魔力弾による攻撃のほか、骨でできたゴーレム・竜牙兵の召喚など多彩な技を持つ。
最高位の技量
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
魔術師にとって必要なスキルはすべてAランク。神話においてなんの偉業も成し遂げていないが、魔術師としての技量は最高位と言える。しかし、冬木の聖杯戦争においては、スキル「対魔力(A)」を持つセイバーには傷一つ付ける事ができない。 最高位の魔術師の印である「世界の全てを見渡す千里眼」を保有していないため、最高位の魔術師に含まれてはいないと思われる。
魔力の糸
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
ルートによっては、基本的に侵入は不可能である衛宮邸の結界を感知されずに掻い潜って魔力の糸を通し、さらに士郎の行動を操って殺す寸前に至ったり、また結界自体を強引に断ち切ったりという芸当をやってのける。アーチャーと戦った際は、神殿内かつアーチャーが士郎を庇っている圧倒的有利な状況だったが、本職の戦闘者相手には分が悪かった。
作中でのキャスターの活躍
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
魔術師アトラム・ガリアスタによって、聖杯戦争開幕前の早い段階で召喚されるが、「自身を召喚したマスターが魔術師としてサーヴァントに嫉妬する」という異例の事態に陥る。また彼女自身もそのマスターの考え方に反感を抱いたため、マスターの意の反する行動をとり、下らぬ命令で令呪を消費させる。令呪を3つとも消費させ自由の身となると、直ぐさま殺害した。
戦いを始める前準備を怠らない
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その後、魔力を提供してくれる依り代を失ったことで現界を保てず消滅しそうになったが、偶然出会った葛木宗一郎に拾われ、冬木市最大の霊脈である柳洞寺に連れ込まれたことにより、その身を保つ。 その後葛木がマスターを引き継いだが、彼に内密で柳洞寺を自分の神殿として魔術的に改装したり、街中の人々から生命力を吸い上げて自分の魔力にしたり、ルール違反で召喚したアサシンに唯一の進入経路である山門を守らせたりと、バーサーカーを目下最大の敵として、対決の準備を進めている。
一途な想い
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
現在のマスターである葛木に対し、単なるマスターとサーヴァントの関係以上の想いを寄せており、聖杯獲得に向けて準備を進めつつもそれらを内密にしているのは、彼に嫌われたくない一心からである。
キャスターの反則級の宝具
破戒すべき全ての府(ルールブレイカー)
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
歪な形をした短剣。攻撃力は普通のナイフと同程度しかないが、「あらゆる魔術を初期化する」という特性を持つ最強の対魔術宝具である。令呪の契約を打ち消すほどの能力を持つ。 剣先を対象に突き立てることが発動条件で、キャスター本人が魔術師なため正攻法ではそうそう使えるものではないが、その類を見ない効果から作中では何度も出番がある宝具であり、物語に多大な影響を与えている。
イレギュラー召喚されたアサシン
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
日本において最も名の知れた剣士のひとり「佐々木小次郎」―――その本人ではない。真名を“佐々木小次郎”と名乗っているものの、作中では架空の人物(「佐々木小次郎」という名前の剣士はいただろうがその剣士が伝承に影響を与えたのは名前だけで、佐々木小次郎伝説は当時の複数の剣豪の逸話が混ざって生まれたとされている)とされ、概要の項目にある通り「佐々木小次郎という英霊を形作る上で、最も条件の当て嵌まる無名の剣士の亡霊が選ばれた」という特異な存在である。
クラスの特性なし
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
キャスターの「サーヴァントによるサーヴァント召喚」という前代未聞のルール違反の上に成り立っている召喚のため「暗殺者」クラスとして現界しているが、イレギュラーによって召喚された不正規のサーヴァントである為に、アサシンのクラス特性をほとんど失っている。
サーヴァントとしての能力
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
第五次聖杯戦争に招かれたサーヴァントたちの中でも、随一の剣技「純粋な剣技のみで言えば、今回の聖杯戦争中最高のサーヴァント」。剣士のクラスであるセイバーの強さは剣技のみではない、その他も含めた総合力による)を持ち、相手の攻撃を受け流しつつ「全てが首を落とすための攻撃」と評されるほど鋭い一撃必殺の斬撃を駆使する。守りの構えさえ、相打ち狙いの一撃必殺による牽制である。
トップステータス
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
また、最高の俊敏性を誇るランサー、機動力に優れるライダーのクラスを差し置いて、第五次中「敏捷」のステータスはトップである。 ただ行動範囲に制約がある上に、戦いの場も階段という段差のある環境から、これらの長所を活かしきれずにいる。それでも、この特異な環境やキャスターの魔術の援護も相まってギルガメッシュとアサシン以外のサーヴァントを一度は退けており、山門の守り手として優秀なサーヴァントだったと言える。
宝具の代わりに最強の秘剣「燕返し」
出典: Fate Zero ©Nitroplus TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
正式なサーヴァントではない彼は宝具を持っておらず、代わりに生前に彼が編み出した剣技の中でも屈指とされる最高の技、秘剣「燕返し」が最大の武器。 無形を旨とする彼が唯一決まった構えを取る技であり、円弧を描く3つの軌跡と、愛用する太刀の長さが生み出す不可避の剣技。
その秘剣は限定的ながら多重次元屈折現象すら引き起こし、並列世界から呼び込まれる3つの異なる剣筋が同時に相手を襲う。宝具ではなく技である為に、「対人宝具」ではなく「対人魔剣」と呼ばれる。
まとめ
Fateルートでは葛木を殺され、自暴自棄になったのかセイバー陣営に襲いかかるも突如現れたギルガメッシュに串刺しにされ殺される。UBWルートでは破戒すべき全ての符によって契約を解除させたセイバーを手に入れる。 更に凛を裏切ったアーチャーも味方に引き込む事でサーヴァント3体(自身を含むと4体)を有する圧倒的な戦力を手にするも、 士郎と凛の奮闘、アーチャーの裏切りによって彼に串刺しにされ敗れる。悲惨な最後を迎えるも聖杯戦争をかき回すなど作中でも敵役らしい行動を見せた。