かつてテレビの中で活躍したウルトラヒーローたちがパワードスーツとして生まれ変わり活躍する本作『ULTRAMAN』ですが、皆さんは本作に登場するウルトラスーツたちのデザインについて詳しく観察したことはありますか?ウルトラマンたちがただメカニカルなデザインとなって生まれ変わっただけでなく、本作『ULTRAMAN』に登場するウルトラスーツたちには原作の設定やストーリーを詳しく知らないとわからないような小ネタが数多く含まれています。今回はそんなウルトラマンのファンだからこそわかるスーツに込められた数々の小ネタについて紹介をしていきたいと思います。ウルトラマンシリーズを楽しんだことがないというウルトラマンマニアならではの視点で楽しむことができるようになっていますので、ぜひともチェックしてみてくださいね。
ウルトラスーツとは??
まずは本作『ULTRAMAN』にて描かれるウルトラスーツがどのようなものであるかという点について紹介をしていきたいと思います。ウルトラスーツは本作で描かれる独自の設定で、かつてのウルトラマンの力を人類の手でもう一度制作することを目的として作られたパワードスーツです。本物のウルトラマンではなく、あくまでウルトラマンの力を再現する事に重点を置いている兵器である事は押さえておいてください。
井出隊員によって制作
主人公である早田進次郎が使用しているウルトラスーツは井出隊員によって制作されたものであると言われています。あまりにも人類の技術力を超越したものであるため、完全に井出隊員1人によって生み出されたものでない事は容易に想像できますが、これ以上の詳しい情報は一切語られていません。
異星人の技術も??
1つだけ確かに言える事は、ウルトラマンスーツには間違いなく異星人の技術が用いられているという点です。他にも科特隊には、異星人が所属していたりと異星人との評を匂わせる要素が数多くあります。何らかの利益の合致があって、ウルトラマンをもう一度蘇らせる、ウルトラマンスーツを制作することを人間と異星人側が示し合わせ制作されたものであるという点は間違いなさそうですね。
ウルトラマンなき後の人類のため
かつては、人類の守り神のようなポジションとして活躍をしていたウルトラマンが、ゼットンにより命を落としてから数10年経った後の世界。人類がウルトラマン亡き後、どのように自身の身を守っていくのかというテーマは、人々がウルトラマンを忘れかけている本作の世界でも、重要なテーマとして常に存在しているのです。
じっくりスーツを観察してみよう!!
さて、ここからは本作に登場するウルトラマンを模したスーツ、ウルトラマンスーツについて詳しく解説をしていきたいと思います。現代風に大きくアレンジされていますが、従来のウルトラマンの特徴や細かい設定などをしっかりと踏まえたデザインとなっていますので、ぜひとも細かく観察してみてくださいね。
色々な小ネタが!!
特にもともとのウルトラマンシリーズをかつて楽しんでいた世代からしてみると、通常の視点では気づくことができない細かい設定なども多く非常に楽しめるものであるといえます。長年ウルトラマンを楽しんできたファンだからこそ、わかるウルトラマンスーツの細かい小ネタにぜひとも注目をしてみてくださいね。
現代風にアレンジされたウルトラ美術
特に昭和の時代に完成されているウルトラマンの造形美を現代風にアレンジしている点にも注目をしておきたいですよね。かつてウルトラマンを見ていた視聴者層のみならず、新しく本作を通してウルトラマンに興味を持った若い世代でも楽しむことができるデザインとなっている点も、本作に登場するウルトラマンスーツの1つの魅力であると言えるでしょう。
ウルトラマンスーツ
まずは本作の主人公である早田進次郎が着用するウルトラマンスーツから見てみましょう。主人公が着用するスーツですので、ウルトラマンスーツには作者のなみなみならぬ工夫が多く詰まっています。王道の主人公としてのシンプルなデザインにプラスしてウルトラマンならではの温かみのある配色になっている点が特徴ですよね。
丸みのあるデザイン
特にウルトラマンならではの丸みのあるデザインを金属色で描きながらもうまく表現をしています。ウルトラマンといえばなんといってもスチールチックだけれども、丸みのある暖かいデザインが特徴の人ですよね。本作ではこのようなウルトラマンの近未来的なデザインを現代風にうまく落とし込みながらも、大元の設定思想を崩すことなく、忠実に再現しています。
ウルトラマンのアイデンティティ、カラータイマーも継承
もちろん、ウルトラマンのアイデンティティーであるカラータイマーもしっかり継承されています。本作ではカラータイマーは活動限界時間を示すものではなく、ウルトラスーツの極限までの力を出し切っているときのサインとして点灯するようになっています。そのためここぞという時に赤く点滅すると言う点は共通していますが、その他はやや異なっています。
セブンスーツ
続いてウルトラマンよりもデザインが良いと評価されがちなセブンスーツを見てみましょう。ウルトラマンシリーズの第2作として放送されたウルトラセブンのデザインをベースに制作されているウルトラスーツで、他のウルトラスーツと比べて特徴のあるデザインが人気を集めているスーツそうなっています。
西洋の甲冑のようなデザイン
特に西洋の甲冑のようなデザインを採用した点は、非常によくウルトラセブンの特徴をされているといえます。ウルトラセブンは実際に西洋の甲冑をイメージしたと言われており、本作で描かれているようなカクカクしたデザインのイメージがぴったりのウルトラマンなのです。
あえて日本刀というセンスが素晴らしい
その中でも特に注目をして欲しいのか、あえて日本刀を採用しているという点です。西洋の甲冑をベースにしたデザインのスーツで武器を日本刀にするというのは、かなりナイスなアイディアです。西洋風の剣ではなく、日本刀にすることで、西洋風のデザインと和風のデザインのコントラストを生み出すことに成功しています。
まさに和洋折衷
このようにセブンスーツは、西洋風の甲冑に和風の日本刀をくっつけることで、和洋折衷のデザインを実現した数値となっています。本来のウルトラセブンもかなり西洋テストでありながら、日本独自の考え方や設定を多く採用しているシリーズですので、このセブンスーツのデザインはかなり原作を意識して作られたものであると言えるでしょう。
ジャックスーツ
ウルトラマンスーツやセブンスーツと全く異なる筋肉隆々のデザインをしたウルトラスーツがこのジャックスーツです。ジャックという名前からも分かるようにアメリカ人であるキャラクターが着用するスーツとなっており、かなりアメリカ人の体型を意識したデザインとなっています。日本人である進次郎が着用するウルトラマンスーツよりも二回りほど身長があるのも特徴ですね。
力技ベースのウルトラマンに
体型を見てわかるように、かなり力技を駆使するウルトラスーツとなっています。他のウルトラスーツでは見ることのできないダイナミックな戦闘描写や、男らしい正々堂々とした勝負を楽しむことができるのも、このジャックスーツの特徴であると言えるでしょう。
オリジナル要素が目立つスーツ
ジャックスーツにも『帰ってきたウルトラマン』に登場したウルトラマン、別名ウルトラマンジャックという元ネタがあります。しかし、このジャックスーツには、ウルトラマンジャックの要素があまり引き継がれておらず、極めてオリジナル要素が多いスーツであるといえるでしょう。
エーススーツ
Netflixでのアニメのシーズンワンにて物語の後半に登場したスーツがこのエーススーツです。ウルトラマンエースをモチーフにしたウルトラスーツで、もともとウルトラマンエースが男性と女性の2人が変身するウルトラマンがコンセプトだったこともあり、かなり中性的なデザインが目立つスーツとなっています。
両手の拳を合わせる変身スタイルは健在
ウルトラマンエースといえば、後半から男性のみの変身となったときに、両手にはめた指輪を勢いよくかち合わせ変身するのが有名ですよね。本作でも、しっかりとこの変身フォームは受け継がれていますので、この辺が原作ファンからすると嬉しい点ですよね。
タロウスーツ
最後に紹介するのは、これからNetflixのアニメ2シーズンに登場するタロウスーツです。ウルトラの父の息子であるウルトラマンタロウをモチーフとしたスーツで、 制作された背景こそ他のウルトラスーツと異なりますが、作中ではれっきとしたウルトラスーツとして扱われています。
炎の戦士
ウルトラマンタロウも炎をまとって的に体当たりする技で有名ですが、本作のタロウスーツも炎を身にまとって、戦う炎の戦士として活躍します。設定によると、タロウスーツそのものの能力ではないとされていますが、炎を身にまとって戦うイメージの強いウルトラマンタロウにぴったりの設定となっていますね。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『ULTRAMAN』に登場するウルトラスーツについて紹介をしていきました。イメージ元のウルトラマンについて知っていると発見できる要素がありますので、ぜひとも原作のウルトラマンシリーズを視聴してみてくださいね。