いよいよ2021年春より放送スタートされる「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」の原作はライトノベルで15巻まで既刊。コミックスはガンガンONLINEでにて連載中で7巻までコミカライズされています。ジャンルはファンタジーの「なろう系」で、「がんばりすぎないアットホームコメディ」が本作の見どころ!今回はそんな「スライム倒して300年」のアニメ公開より一足先に、コミックスよりあらすじを紹介していきます!
目次
前世は社畜で悲惨な最後を迎えたアズサ
「高原の魔女」として悠々自適な生活を送っているアズサですが、前世では相沢梓として悲惨な最後を遂げていました。年齢は27歳で恋も遊びもせずひたすら働き続ける毎日。50連勤という労働基準法無視の過酷なブラック企業で働き続け、最後は職場で意識を失いそのまま帰らぬ人となってしまいます。ただ、最後に倒れた時同僚たちは大慌てで名前を呼び掛けたり、救急車を呼んだりしていたので、社内で嫌われていたという訳では無かったようです。これだけのブラック企業なら転職を考えなかったのか?とも思いましたが、前世のアズサは仕事の為だけに生きている責任感の強い人間だったのでしょう。
永遠の17歳として新たな世界に誕生
死んでしまった相沢梓はそのままメガーメガ神という名の神の元へ魂が送られます。そこであまりにも前世で悲惨な目にあったアズサに対し、神は来世の要望を叶えると言い出します。その話を聞いたアズサは「不老不死」を要望。それはあっさり認められ、他にも何か願いは無いかと聞かれるのですが、アズサは悠々自適なスローライフを送れればそれで満足なので、他には何も願いませんでした。
何故アズサは永遠の17歳なのか
基本的に転移モノではなく転生モノの作品は赤ちゃんや幼少期からスタートする事がほとんどなのですが、アズサの場合は17歳の姿からスタートしています。理由はアズサをこの世界に転生させたメガーメガ神が「どうせなら若い女の子が良い」「個人的に17歳くらいが好きだから」という適当な理由でした。これによりアズサは高原で目を覚まし、いきなり17歳の身体から第二の人生をスタートしています。アイドルがよく言う「永遠の17歳」には幼少期がありますが、アズサは「生まれた時から17歳」なので文字通り「永遠の17歳」と言えるでしょう。
物語は300年間続くスローライフ後のお話
本作のタイトルは「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」ですが、原作通りいくとスライムを倒し続ける300年間やレベルMXAまでの過程はほとんど描かれず、アニメ第1話の時点で転生して300年後の世界から始まると思われます。それまで好きなだけ寝て、必要最低限のスライムを狩って、畑を耕す。まさにアズサが願っていた悠々自適なスローライフを300年間も満喫していました。
大きな起点となる300年後
そんなアズサの第二の人生で起点となったのがギルドでステータスの計測。アズサは転生直後、スライムを倒して得た魔石を換金するために冒険者登録をしています。その時は転生したばかりという事もあり、レベルは1で「不老不死」というスキル以外はごく平凡なものでした。しかし300年後、新人の受付嬢が興味本位で300年生きるアズサのステータスを計測してみるとレベルは99のカンストに……これによりアズサの名は知れ渡り、スローライフから賑やかな生活が始まっていきます。
最強の噂を聞きつけてやってきたレッドドラゴンのライカ
アズサがレベル99だという噂はあっという間に広がってしまい、家に冒険者が腕試しに来るなど少しずつスローライフから遠ざかってきてしまうアズサ。そしてついにレッドドラゴンまでがアズサの噂を聞きつけやってくる始末……力比べを挑まれたアズサは渋々その頼みを聞き入れ、圧倒的な力差でレッドドラゴンを一蹴。降参したドラゴンは破壊してしまったアズサの家の修理費を取りに住処へと戻っていきました。
美少女になって戻ってきたレッドドラゴン
家を破壊されたため、その日は村に宿泊する事になったアズサ。村人はアズサを大歓迎し、久々に大勢の人たちと触れ合い賑やで充実した一日を過ごしました。すると翌日、アズサの元に1人の美少女が訪れます。その美少女が前日に戦ったレッドドラゴンだと知らされ、アズサは大声を上げて驚きました。(主にドラゴンが人間の姿をしている事と、性別が女の子だった事について)さらに畳みかけるようにして、ライカはアズサに弁償のお金を払うと「弟子にして欲しい」と言い出します。最初こそ「スローライフが送れなくなるかも……」と渋っていたアズサでしたが、家事をしてくれると聞いて即快諾。こうしてアズサの家に最初の家族ライカがやってきました。
フラタ村の守護神になるアズサとライカ
ライカが一緒に暮らす事になったため、アズサはライカを連れてフラタ村へ挨拶に行きました。最初こそドラゴンという事で騒然とした村人たちでしたが、アズサの紹介であることやライカの真面目な姿を見て無事歓迎される事に。(主にライカが可愛いのが理由っぽいですが)村にきたライカは真っ先に魔法防御面の脆弱さや、地上攻撃の対策がなされていない事を危惧していました。今後はアズサを倒すために悪人が村人にも危害を加えるかもしれないとライカに言われ、アズサはライカの協力で結界を張る事に。1つは魔法攻撃に対する防御結界。そしてもう1つは悪しき心を持つ人間を自動的に捕縛する結界。この2つの結界により500年議論されてきた村の安全対策は解決し、「魔女が作った大いなる結界とドラゴンに守られている村」と言われるようになりました。
思わぬ難敵?スライムの復讐
「スライムに復讐されることなんてないんだから確実に倒していこう!」そんな風に語っていたアズサでしたが、300年間で狩り続けたスライムは数知れず……その行為は復習に燃える一体のスライムを生み出してしまいました。ある日アズサを「ママ」と呼ぶファルファという少女が家を訪れ、妹のシャルシャがアズサを殺そうとしていると告げます。ママと呼ばれる覚えも無ければ命を狙われる覚えもないアズサ。しかしその後、アズサの元には復讐心に燃え禍々しいオーラを纏ったシャルシャが現れます。
ファルファとシャルシャの正体
「殺された恨みを晴らす」と言われ困惑するアズサでしたが、2人の正体が「殺されたスライムたちの魂が集まって生まれた精霊」と聞いて、ある意味納得するものでした。しかしその決意は並々ならぬもので、シャルシャは50年もの間アズサを倒す為だけにマナをため続け、数時間だけアズサの魔法を無効化する「破邪の魔法」を習得していました。アズサを倒す事のみに特化した最終兵器となっており、アズサも一時は遺言を残し死を覚悟します。しかしシャルシャの魔法はあくまで対アズサ専用。それ以外に対してはただのスライムであり、ライカには文字通り指一本で敗北してしまいます。
2人は新たな家族に
ライカにやられてしまったシャルシャは魔力を失い、少なくとも今後数十年は破邪の魔法を使えなくなってしまいます。復讐だけの為に生きてきたシャルシャはこの先どうしたらいいのか落ち込んでしまいますが、姉のファルファはもう復讐なんてやめようと説得。アズサがシャルシャの怪我を治した事もあり、シャルシャも改心して元居た家へ帰る事にしました。しかしそこは誰も寄り付かないような古い小屋。それを聞いたアズサは一緒に暮らさないかと2人に提案し、2人はアズサの娘として生活する事になります。ちなみに300年も生きていると母性も溢れてしまうようで、シャルシャに「母さん」と呼ばれた時は思いっきりハートを貫かれていました。
呼ばれてないけどやって来たトラブルメーカー
冒険者やドラゴン、スライムの妖精と色々な種族がアズサの噂を聞きつけ家を訪ねてくる中、ある日それ以上に厄介な訪問者が家を訪れます。彼女の名前はハルカラ。顔を合わせるなり涙を浮かべて助けを求める「いやらしい体のエルフ」を見て、「エルフ=オークに襲われる」という考えからオークに襲われて助けを求めに来たのかと勘違いされてしまいます。しかし実際はハエの王ベルゼブブに狙われていると聞いて、平和な暮らしを守るため無言でソッと扉を閉めるのでした。
高原の魔女VS上級魔族
一度はハルカラを追い返そうとしたアズサでしたが、結局泣き落としに負けて保護する事に。外からの攻撃に備えて家の周りに「魔族を弾く結界」を張り、ハルカラはしばらく結界内で過ごすようにしていました。しかし結界を張った時点でベルゼブブはハエに姿を変え内部に侵入済み。姿を現すとアズサに勝負を挑みます。強力な力を持つ2人がその場で戦いを繰り広げれば建物に被害が及ぶのは必至。2人は離れた場所で戦う事にしました。しかし移動の途中でアズサは結界を通り過ぎてしまい、魔族のベルゼブブは結界の餌食に……戦わずしてベルゼブブは戦闘不能となり、家に運ばれていくのでした。
全てはハルカラの勘違い
これまでベルゼブブに命を狙われていると思い必死に逃げていたハルカラたちでしたが、実際はベルゼブブがハルカラの栄養酒を気に入り、製造を再開する様に頼むのが目的でした。それを聞いたハルカラは態度を一変。アズサの住む近くに工場を移転して、アズサの家で暮らしながら工場を再開させることにします。こうして勘違いから迷惑をかけっぱなしだったハルカラですが、無事に?アズサの家族となる事になりました。ちなみにアズサ曰くハルカラの立ち位置は「手のかかる後輩」なのだそうです。
家族みんなでライカの実家へ
「実家に帰らせていただきますね」突然ライカから飛び出したこの言葉に大慌てするアズサ。必死に引き止めようとするのですが、ライカが実家に帰る理由は出ていくのではなく姉の結婚式が理由でした。ドラゴンの結婚式はかなり適当らしく飛び入り参加も可能という事で、アズサたちは家族そろってライカの姉の結婚式に参加する事に。ドラゴンになったライカの背中に乗り、一行はライカの実家であるロッコー火山を目指すのでした。
結婚式に乱入してくる招かれざる客
アズサたちがロッコー火山に到着すると、ドラゴンたちは一次会の真っ最中で大勢のドラゴンが楽しそうに宴会を開いていました。そこへ現れたのがフラットルテを筆頭にしたブルードラゴンの群れ。ライカたちレッドドラゴンとは犬猿の中で、結婚式の話しを聞きつけ邪魔をしにきたのでした。宴会場はあっという間に大乱闘の戦場に。しかしこれは種族間の問題であり、何より家族を巻き込むわけにはいかないと思ったアズサは離れた場所で家族を守っていたのですが、そこへブルードラゴンがやってきてアズサたちを傷つけ結婚式を台無しにすると言い出し、アズサの逆鱗に触れてしまう事に……その後は言うまでも無く、ブルードラゴンはアズサ1人に駆逐されてしまいました。
喫茶「魔女の家」オープン
これまでは村の自主性を尊重して祭りには参加していなかったアズサですが、祭りの話しを聞いてファルファとシャルシャをはじめ家族は乗り気に。アズサも1人だったこれまでと違い、家族もできた事で楽しさを分かち合えるのでは?と思い、家を少し改装して「喫茶魔女の家」をオープンする事にしました。オープン当日は噂を聞きつけた村人たちが2時間前から大行列を作るほどの盛況っぷり。最終的にはベルゼブブまでウェイトレスとして働き始めるほどでした。
新たな家族は幽霊少女?
ベルゼブブの一件でエルフの集落から追い出され、ナスクーテという町で新たな工場を作ったハルカラだったのですが、何やらよからぬ噂が……ハルカラが工場を立てたその場所では、200年ほど前に15歳のロザリーという女の子が自殺した過去があり、その幽霊が今もその場所に地縛霊としてとどまっているというのです。そこで助っ人としてベルゼブブがアズサたちと現場へ赴き、力業で除霊しようとするのですが、まだ消えたくないというロザリー。アズサたちは何とかロザリーをその場所から外へ連れ出す事に成功し、アズサは生前死ぬほど不幸だったロザリーに「死んでから幸せになっても罰当たらないよ」といって家族に迎え入れました。
アズサ御一行、今度は魔族の国へ
以前ドラゴンの争いを鎮めたアズサは、魔族から平和部門の「魔族褒章」が授与される事になりました。授与式は魔族の国。今回もライカの結婚式同様家族みんなで参加する事になります。迎えにきたリヴァイアサンに乗り一行は魔族の国へ。そこでは魔王ペコラが待ち構えておりアズサたちを大歓迎するのですが、ハルカラがいつものドジをやらかしてしまい事態は大変な事に……
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」あらすじまとめ
ここまでコミックス3巻までのあらすじを紹介してきましたが、アニメの公式サイトにペコラが登場しているので、最短でもこの辺りまではアニメ化すると思われます。どこまでアニメ化されるかは分かりませんが、今からアニメ化が楽しみな作品ですね。