原作コミックを読んでいる人なら皆さんお気づきと思いますが、斉木楠雄のΨ難は延々と高校2年生を繰り返しています。どれだけ季節が巡っても楠雄たちはずっと2年3組のまま。とはいえキャラが歳を取らないのはアニメでよくある事なのですが、斉木楠雄のΨ難ではこの高校2年生のループも伏線になっており最終回に向けて重要な意味を持っています。そこで今回はこのループする世界について紹介していきます。
目次
いつまでの2年3組の楠雄たち
着ている制服は夏服に冬服。学校行事も体育祭や文化祭、さらには修学旅行や正月まで様々な季節にあった行事が「斉木楠雄のΨ難」では展開されています。基本的にジャンプで発売時期に合わせたイベントが題材になっているのですが、その割には全く歳をとらない楠雄たち。新学期に転校生がやってくるのが恒例となっていますが、何度新学期が来ても楠雄たちはずっと2年3組のままです。
楠雄たちが歳をとらないのは火山噴火が原因?
楠雄たちが歳をとらない原因……それは忍舞県にある御割山の噴火が大きく関係していました。「おしまい」県の「おわり」山という明らかにただ事ではない場所なのですが、この御割山が4月10日に大噴火を起こし日本は壊滅的な被害を受けてしまいます。それを抑え込むために楠雄は毎年悪戦苦闘しているのですがなかなか上手く行かず、失敗するたび日本の終焉を回避するために復元能力で1年間地球の時を戻しているのです。
大噴火に立ち向かうのは楠雄と相卜の超能力コンビ!
御割山の大噴火を抑える為に立ち向かうのは楠雄と相卜の超能力コンビです。まず楠雄は分身能力(ダブル)で自分の分身を何体も用意します。続いて相卜が予知能力で噴火が起こる位置を予言。楠雄の分身はその箇所へ先回りし噴火を抑え込む。そして噴火を抑えた結果、新たに噴火する場所を相卜が調べ楠雄の分身が同じように噴火を抑えるというものでした。しかし分身能力は分身を繰り返すたびにオリジナルから遠ざかってしまい、結局最後に出した分身が言う事を聞かず失敗してしまいます。
最後の決戦当日に用意された楠雄の分身は10体!
前回の失敗を元に最終回へ向けて楠雄が用意した分身は10体!その中には前回同様アシスタントが描いたアシ雄も混ざっていました(笑)その他にも目のたれたタレ雄、くせっ毛のクセ雄、あごのしゃくれたシャク雄、やたら出っ歯な出歯雄……楠雄と似てはいるもののどこか違う面々が揃いしています。失敗した前回とは違い、相卜の予知能力で「噴火が始まってから次の箇所を予知」するのではなく、楠雄の分身を連れていき噴火を抑えた事を前提にして「事前に噴火する箇所を予知」するように頼みます。(最初の噴火地点に楠雄の分身を連れて行けば、その箇所の噴火を抑えて次はどこから噴火するのか未来を予知できる)
ループからの脱出作戦!抑え込んだマグマはどこへ?
今回楠雄はこの作戦に入る前、空助の元を訪れどうすればいいか助言を貰っていました。空助から言われたことは大きく3つ。1・大きい噴火を小さく分散させる事。2・そのためにテレポートで少しづつ噴火を吸収していく事。3・テレポートで吸収したマグマを宇宙へ排出する事。この3つでした。この作戦を遂行するために楠雄の分身たちは「噴火を抑えつつテレポートでマグマを宇宙に飛ばす」作業をし、ある程度力を使ったら抑える事に専念して次の分身に託していく作戦を開始します。ちなみに噴火を抑えるのに必要な分身が10人というのも空助の助言でした。
ループからの脱出に成功!?動き始める世界!
それぞれの分身が死力を尽くし噴火を抑えながらテレポートし、あと一歩のところまでたどり着いた楠雄たち。しかし10人目の分身が抑える噴火個所の威力が大きくまたも作戦は失敗しそうになります。そこへやってきたのが楠雄本人。万が一楠雄本体がダメージを負ってしまった場合、全てのダメージが分身へ与えられてしまうため楠雄はここまでこの作戦に参加していませんでした。しかしココが最後の噴火場所。楠雄は運がダメージを追う事も厭わず噴火を抑え込み、ボロボロになりながらも噴火を抑える事に成功します。
噴火も止めてハッピーエンド!と思いきや……
今回の噴火を止める作戦の上で重要視されていたのが「偶然忍舞へ一緒に旅行中だった仲間たちに悟られない事」です。クラス替え前にみんなで旅行中だったのですが、楠雄は噴火を抑えるためにいなくなるので鳥束を使い自分の身代わりをさせていました。催眠効果で鳥束が楠雄に見えている仲間たち。これで全て上手く行ったように見えたのですが……噴火を抑えているところを偶然ヘリコプターから発見した才虎は楠雄が2人いる事を疑問に思い、2人いる証拠を見せる為みんなをこの場へ連れてきてしまいます。
楠雄の正体がバレる!?しかしピンチを救ったのはあの意外な人物!
2人の楠雄が同じ場所にいるのを見て混乱する仲間たち。どういうことなのか説明を求められた楠雄は双子という事で押し通そうとします。しかしそこへ現れたのは他の分身たち……実は六つ子だったというさらに苦しい言い訳を始めますがさすがに無理があり過ぎ、隠し事はやめてくれと詰め寄られてしまいます。それでも真実を「今は言えない」という楠雄。そこへ助け舟を出したのは何と燃堂でした。「話したくなるまで待ってやる。それがダチってやつじゃねーか?」燃堂の口から出たこのカッコいい一言にみんなも賛同し、その場は丸く収まります。
戻る世界。時間は再び一日前へ
仲間たちの想いを受け、ついに困ったような笑顔を見せテレパシーではなく本当の声を聞かせる楠雄。その笑顔を見せて楠雄は再び1日前へとタイムリープで戻り、今度は才虎のヘリコプターを故障させた上で同じように噴火を抑え今度こそ誰にも見られずにループする日常を終わらせることに成功しました。その後楠雄は空助が作った「超能力封印装置」で超能力を封印し、普通の一般人として生きていく事を決意します。
ループからの脱出までまとめ
ここまでループの起点となる御割山噴火の物語を中心に紹介してきましたがいかがだったでしょうか?最後は楠雄が一般人になって終わりと思いきや、虫を見て何故か超能力らしき力が発動……というところでとりあえずの物語は最終回を迎えました。その後の物語が後に描かれているのですがループはこの噴火を抑えたところで終わっています。この続きが気になる方は是非「Ψ始動編」でチェックしてみてください!