BEASTERSは、肉食動物と草食動物を擬人化させ、同じ社会にてともに暮らす世界を描いた話。社会的には、肉食動物が草食動物を食べることを禁止されていますが、実際には肉食動物は本能に従い草食動物を殺す事件を起こしています。今回は、物語冒頭に起きた、アルパカのテムの事件について紹介させていただきます。
目次
テムが殺された!犯人は肉食動物
物語の冒頭に殺されたテム。目的は食事。この世界では肉食動物が闇に乗じて草食動物を食べるという事件が起きています。それを知っている草食動物たちは、肉食動物のことをかげで恐れているのですが、この学校でも、事件が起きた日は、決まって肉食動物たちは悪者とされ、距離を取られてしまいます。しかし、数日たてば元に戻るようです。
テムを殺したのは?まず疑われたのはレゴシ
テムと友人であった主人公でもあるハイイロオオカミのレゴシ事件の当日、レゴシ様子は変。アンゴラヒツジのエルスに、テムの死は悲しい?と聞いたりしています。夜中、腕時計を取りに稽古場へ戻ったエルス。そこに先回りしたレゴシは彼女を捕まえます。そして、、、彼女の事を好きだったのに渡せなかった、テムからのラブレターをエルスに渡すのでした。
そこからテムの事件は放置
レゴシの紹介、肉食獣としての本能が存在する事をひとしきり序盤で説明した上で、このテムの事件に関しては、だいぶと放置されてしまいます。真相は闇の中。そんな中でも、人知れず演劇部部長のルイは彼のために花束を供えたりと、事件のことを忘れていない様子でした。
ガラガラヘビによりテムの事件の解決へ向かう
シシ組を壊滅させた後に帰ってきたレゴシ。そこから、彼はカタカタという音に悩まされます。そして、自分を見張る気配も感じています。そんな中で、突如としてレゴシの前に現れたガラガラヘビ。6つの目があると言われる彼は、学園唯一の警備員のロクメ。彼のお眼鏡にかなたレゴシ。ロクメはレゴシにテムの食肉事件の解決を依頼するのでした。しかし、自分の持っている中途半端な情報で、あらぬ容疑者を立てて欲しくないという理由から、テムの事件に関する情報を一切もらえませんでした。
テムを殺した肉食獣を見つけ出すレゴシ
襲われたレゴシ
テムを探した犯人を探し始めたレゴシ。そんなある日、鼻の調子の良くない日の夜にレゴシは犯人に襲われてしまいます。力で圧倒されてしまいます。ど暗がりで誰かわからないものの、どうにか噛みついて犯人の匂いを覚えたレゴシ。この匂いを元に犯人探しを続行するのでした。
修行に励むレゴシ
犯人に勝てないと思ったレゴシは裏市へ。以前お世話になったパンダのゴウヒンの元に行き、修行を始めます。レゴシは一切の肉を食べないことを決め、肉の前でその本能に打ち勝つことに成功したのでした。そして、体は、牙を重視した戦いから、特訓の末に爪での攻撃が得意となったのでした。
犯人はリズ
部活中に、肉食獣が力の入れ加減を間違えてしまい、草食獣の腕をもいでしまうという事件が発生しました。そんな中で、速やかに対処したレゴシとリズ。そんな折に犯人はお前だと?というリズ。襲われた際の匂いと唾液からすでにレゴシは犯人がリズであるということを割り出していたのでした。
事件の真相
リズはヒグマ。熊は身長が2mを超えた時点で、筋肉の萎縮を促す薬を飲まなくてはいけません。その薬の副作用に悩んでいたリズ。それを救ったのがテムだったのです。テムはリズと友人として話をすることで、リズの薬の副作用を抑えていたのでした。そんなある日、リズはテメと会う前に薬を飲まないことにします。その日、リズは自分の本能に抗うことができずに、テムを殺して食べてしまったのでした。
テムを殺した犯人 リズとの対峙
昆虫を食べるレゴシ
リズと拳で語り合うと決めたレゴシ。その後、昆虫を食すことを決めます。そして、命への敬意を知り、一皮向けたレゴシはリズとの戦いへと向かっていくのでした。
シャワー室での戦い
ロッカー室で二人きりになった二人。シャワー室に移動して戦いが開始されます。圧倒的な力をもつヒグマに対して真っ向勝負を挑むレゴシ。そこにたまたまやってきた掃除のおばちゃんの介入もあり、勝負はお預けに。そして、二人の戦いは大晦日に行われることが決まったのでした。
大晦日の戦い
いよいよ大晦日、レゴシとリズの最終決戦が開始されます。しかし、やはりヒグマのリズの方が優勢。今回も筋肉を萎縮する薬を抜いてきているリズ。そんな時にシシ組のボスを抜けてきたルイが助けに入ります。そして、自分の足を食べろとレゴシに差し出すのでした。その足を食べたレゴシ。そして見事にリズに打ち勝つことができたのでした。
テム 最後に
肉食獣と草食獣の共存と、食事を描いているこの作品。本能と理性の狭間で揺れ動く様々な動物たちの非常に興味深い物語なんです。