突然の窮地に巨大怪獣と戦う使命に導かれる主人公・裕太の活躍を描いた「SSSS.GRIDMAN」の第1話。怪獣という絶対的な脅威と、それに立ち向かうために巨人になる能力を手に入れる流れは「ウルトラマン」シリーズを感じさせるものであり、特撮もの好きならば燃える展開となっている。
主人公「響裕太」のプロフィール
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
ツツジ台高校一年生。15歳。出張中の両親を持つ、ごく平凡な生活を送っていた(と思われる)少年。作中で明言されることは無いが、内海を初めとする男子高校生に比べてかなり童顔気味。ある日、クラスメイトの宝多六花宅で目覚め、何故か過去の記憶を失っている事に気付いた。同時に古いパソコン「ジャンク」の中に現れた存在「グリッドマン」からの呼びかけを受け、彼と一体化。街を襲う怪獣と戦うことになる。
「主人公」らしい存在感がない!?
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
友人の内海将からは「普通だが悪い奴ではない」、六花からは「一度二人きりになったときに会話しただけ」、クラスの女子のなみことはっすからは「赤い髪以外印象に残らない」と評されており、記憶を失う以前は特に目立つ人物ではなかったようです。
「主人公」らしい性格!?
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
新条アカネから貰ったスペシャルドックを潰されても全く怒らない、天然で失敗するグリッドマンをフォローしようとするなど、基本的には懐が深く温厚でお人好しな性格だが、怪獣に対しては物怖じすることなく立ち向かっていくなど勇敢な一面もある。
人物像
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
非常に素直な性格の人物であり、良くも悪くも思っていたこと・考えていることを口にしてしまいがち。また、嘘をつくのも下手なため、内海から度々黙っているよう釘を刺されるなど危なっかしいところもある。その割に意外と周囲からの評判も気にかかる様子。その一方、記憶喪失故に周囲に溶け込めていないと感じる瞬間もあるようで、そのことには孤独感を覚えてもいる。また、内海から「怪獣の正体は人間かもしれない」という軽口を受けた際は、心底ショックを受けるなど、極当たり前の少年としてのメンタルの持ち主でもある。
六花との関係
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
裕太側の好意が初めて明かされたのはボイスドラマ第3.3回。同回で裕太は付き合えるなら付き合いたい」と発言している。続く本編第4回では大学生ユーチューバーと合コンすることになった六花を尾行し、彼女を見失ったことであらぬ不安に駆られ、グリッドマンやマックスに心配されるなど、彼女への恋愛感情を自覚する過程が描かれた。現在、記憶喪失中の裕太にとって六花は最初に出会った人であり、いろいろと世話を焼いてくれた美人であるので、恋愛感情かはともかくとして彼女に最初から好意を持つのは別段不思議でもないと思います。
六花側
一方の六花側は、裕太が記憶を失う前に「何かがあった」ことを示唆しているが少なくとも第1回以前までは「球技大会のとき二人きりになって会話をした」こと以外、裕太に対してこれといった印象を抱いていなかった模様。裕太が勇気を出して六花を誘っても空振りに終わっており、彼の想いは前途多難といったところ。
二人の関係
鈍感主人公やハーレムものが主流を成すこの時世に、90年代のスタンダードだった「魅力的な鈍感ヒロインに振り回される主人公」という図式を復刻させた割と珍しいパターンといえます。
響裕太の能力?
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
グリッドマンの姿を視認し、会話ができるのは当初彼だけであり、「何も映っていないパソコンに話しかけてる奴」と内海将と六花から危ない人扱いされてしまいそうになった(その後、裕太がグリッドマンと一体化すると同時に将と六花もグリッドマンを目にすることができるようになり、この疑惑は払しょくされた)。また、怪獣が出現する度にその気配(?)を感じ取ることが出来る(本人曰く「何かヤバイ気がする」らしい)。
第2話からはグリッドマンからプライマルアクセプターを与えられ、それを介して変身するようになった。
響裕太の使命とは!?
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
グリッドマン曰く怪獣と戦うことは記憶を失う以前から持っていた果すべき使命らしいが、どういった経緯でそのような使命を帯びたのか(少なくとも現段階では、「怪獣と戦うための組織」のような集団に属している様子はない)、なぜ(それだけ重要な使命を帯びていたことも含めて)記憶を失ってしまったのかは不明であり、主人公でありながらも大きな謎に包まれた存在でもある。
徐々に明かされる真実
第5回でのアカネとの会話以来、アカネが怪獣の記憶を保持しているらしいと推察し仲間達に相談しようとするも、その機会を悉く逃し悶々としていた。 そんな時に出会ったとある少女との一件で、街の外に何もない事、アカネこそがツツジ台を生み出し怪獣を作った張本人であること、そしてそれを焚きつけたアレクシス・ケリヴの存在を知り、さらにアカネから紹介される形でそのアレクシス本人と出会う事になる。
響裕太の決心
尚、とある少女とその後のアカネとのやり取りやある怪獣との戦闘でツツジ台の隠された事実及びアカネの恐るべき本性を知る事になり(前者はグリッドマン陣営全員、直接目にする事になる)、「戦う事以外にもやらなければいけない事がある」と心に決めている。
響裕太の謎を解くヒント
第5話で電車内で強い眠気に襲われて眠ると『アレクシスに似た何者かの槍に体を貫かれるグリッドマンに似た人物』という意味深な夢を見る。またとある少女が裕太をグリッドマン本人として接しており、記憶喪失の件も含めて「実は人間以外の存在では?」という考察がある。
響裕太の裏話
元々は、構想のみ存在していた特撮版の続編企画『電光超人グリッドマンF』の主人公として設定されていたキャラクターでもある。記憶喪失という設定は、メインライターの長谷川圭一の好きな作品でグリッドマンの前任ともいえる『電脳警察サイバーコップ』の主人公:武田真也のイメージがあるらしい。一部のファンからはどこか愛嬌ある姿や言動から「主人公にしてヒロイン」と称されることもある。
担当声優は「広瀬裕也」
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
日本ナレーション演技研究所から株式会社アーツビジョンに所属し、2013年に放送された帰宅部活動記録の安藤路往人役で初のメインキャラクター役を演じた。SSSS.GRIDMANの響裕太役で初の主演を務めるようです。
まとめ
毎回毎回新たな発見や見所が増えていき、何度見直しても全く飽きない作品です。特撮原作なので興味が持てなかったりしてまだ見ていない方はぜひチェックしてみてください。