本作「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」では様々なキャラクターが出てきます。異世界に転生した高原の魔女アズサが田舎でスローライフを送っていたのですが300年近く経った頃から急に家族が増え始めます。300年倒し続けてきたスライムの仲間、空を飛ぶドラゴンたち、もうこの世にいない幽霊、ちょっと変わり者のエルフなどなど……沢山の仲間たちがアズサの元へ集まってきます。また、アズサを慕う者は人間や魔物だけでなく魔族にまで……今回はそんなアズサと関係するゆかいな仲間たちを紹介していきます。
アズサ・アイザワ
本作の主人公で異世界転生者。前世の世界では27歳でしたが、転生したこの世界では生まれた時から17歳の見た目をしています。転生時に「不老不死」の能力を貰っているため、永遠に17歳の若さを保つことが可能に。前世では過労死で生涯を終えてしまったので、この世界では自由気ままなスローライフを送ります。ダラダラと過ごし、眠りたいだけ眠り、自給自足のため畑を耕し、収入源としてスライムを1日20匹以上狩る。その繰り返しだけで300年間も悠々自適な生活を送っていました。
300年間スライムを狩り続けた結果、レベルはMAXに……
この世界でもスライムといえばほとんど害の無い雑魚モンスター。経験値はたったの2です。大型ドラゴン討伐の経験値が2500なので、スライムを1日20匹狩ったとして経験値は40。2ヵ月狩り続けてようやくドラゴン1匹分の経験値になります。しかしアズサには経験値+2のスキルがあるため、1ヵ月でドラゴン1匹分の経験値を得る事に……1年で12匹分、100年で1200匹分。300年で大型ドラゴン3600匹分……欲しい物がある時は更に多くスライムを狩っていたらしく、気付けばアズサは経験値を1084万も稼いでおり、レベルはMAXになっていました。
ライカ
アズサの強さを聞きつけてやってきたレッドドラゴンの美少女。最初はアズサに腕試しを挑むのですが、あっさりとやられてしまいアズサの家を破壊。修理費を弁償するのと同時にアズサに弟子入りを願い出ます。アズサはスローライフを第一に考えていたので、最初はこの話を断るつもりだったのですが、料理や掃除は任せてくださいというライカの一言で弟子入りを認めました。ちなみにライカは人間の姿をしている時は少女ですが、年齢は300歳なのでアズサと同い年という事になります。
どんどんアズサを好きになっていくライカ
最初は腕試しの戦いを挑んできたライカでしたが、気が付けば師弟の関係と言うよりも恋愛対象としてアズサを見る事が……アズサに「妹って感じ」と言われた時は、顔を赤くして「アズサ姉さん……」と呟き、アズサに膝枕や抱きしめられたりした際にも顔を真っ赤にしています。また、アズサが魔王に頼まれて頬にキスをしようとしている現場を見た時は、「どどどどどど」と動揺して「ど」しか喋らなくなっていました。
シャルシャ
アズサが長年に渡りスライムを狩り続けた結果、魂が集まって生み出した双子のスライムの妖精の妹。生まれてからずっとアズサに復讐する為だけに生きており、アズサの前に現れるまでマナをため続けていました。シャルシャはアズサを倒す為だけの能力に特化し、「破邪・高原の魔女」を習得。アズサの魔法を全て無効化する、まさに対アズサ特化型の魔法を使います。
アズサの天敵から娘へ
シャルシャは見た目こそ幼い女の子ですが、年齢は50歳。それでも300歳のアズサからすれば子供には違いなく、同居するようになってからアズサはシャルシャとファルファを娘として可愛がっています。最初は「高原の魔女」と呼んでいましたが、その後は「母さん」と呼ぶように……この一言でアズサの母性は爆発寸前。胸を抑えてその場で悶えていました。
ファルファ
スライムの妖精姉妹の双子の姉。アズサを敵視していたシャルシャと違い、ファルファは最初からアズサを「ママ」と呼んで慕っていました。物静かで何を考えているのか分かりずらいシャルシャとは真逆の性格をしており、ファルファは明るくて活発な性格。おとなしくて専門書をはじめとした本を読むのが好きなシャルシャほどではありませんが、数学や理系科目は大学生レベルです。ちなみに一応姉という事になっていますが、2人が生まれた瞬間を見た者はいないため、どちらが姉でどちらが妹かは感覚で決めたようです。
ハルカラ
自分の作った栄養酒が原因でベルゼブブが死にかけてしまったと勘違いし、アズサの家へ助けを求めてやってきたエルフ族の女性。若く見えるのは長命なエルフ族だからであり、実年齢は230歳ほどです。(本人曰く17歳と2500ヵ月)もともとはエルフの国で社長として栄養酒を作っていたのですが、ベルゼブブに命を狙われていると噂になり、魔族と関わりたくないと言って従業員は全員逃げ出してしまいます。従業員がいなくなったことで工場は閉鎖。その後ハルカラは集落からも追い出されてしまい、アズサの家へと助けを求めにきたのでした。性格は明るく元気でバカなトラブルメーカー。アズサの家族となってからも様々なトラブルを起こします。
いやらしい体しやがって!
ハルカラがアズサの家へやってきたとき、アズサが最初に思ったのが「エルフ……珍しいな」と同時に「なんだその肉感的な体は……!」でした。スタイル抜群でボン・キュッ・ボンのハルカラ。街を歩けば巨乳好き貧乳好き問わず男たちはみんなハルカラの胸に視線が……変装するためにアズサのローブを着た事もあったのですが、その際は色々な部分がはみ出てしまい子供には見せられない状態に。周りからは年に750回ほど「いやらしい体しやがって」などと言われていたようです。ちなみにエルフ族はスレンダーな体をした人がほとんどで、ハルカラのようなスタイルをしたエルフは珍しく、体ばかり見られるのが癪で調薬師として実績を出そうとしたのが栄養酒を作ったきっかけでした。
ロザリー
ハルカラが新たに作った工場の場所に住み着いていた地縛霊の女の子。200年以上前の世界で生きていた少女ですが、15歳の頃に死んでおり、見た目は15歳の時のままの姿に。もともとは商人の娘で貴族に嫁ぐ予定だったのですが、当日にその話が嘘で歓楽街に売られそうになっていると気づき、ロザリーは首を吊って自殺してしまいまいた。生前は町でも評判のおしとやかな娘だった(本人談)らしいのですが、幽霊になってからグレて口が悪くなってしまったロザリー。アズサの家族となった後は敬語を使うのですが、アズサを「姐さん」と呼んだり「~してますぜ!」と言ったり、グレていた期間が長すぎて元の「おしとやかな娘」には戻れませんでした。
フラットルテ
ライカ達レッドドラゴンとよくケンカをしていたブルードラゴンの少女。少女といっても400歳でライカやアズサよりも年上です。性格は「いやがらせ姫」の異名を持つほどレッドドラゴンへの嫌がらせを生きがいとする超迷惑な性格。偶然居合わせたアズサによって撃退されてしまいましたが、初登場時もライカの姉の結婚式を邪魔する為だけにレッドドラゴンの元へやってきました。騒がしい性格でパッと見は男に興味無さそうな見た目をしていますが、本人は独り身だという事を気にしているようで……アズサの姉の結婚式の邪魔をしにきたのも妬んでいたのが理由では?と言われていました。ちなみに邪魔をしにはきましたが、ライカの姉とは腐れ縁で最後はお祝いにくるなど仲が悪いと言うわけではありません。
サンドラ
ベルゼブブの屋敷の庭に生息していたマンドラゴラの少女。見た目はファルファやシャルシャよりも幼く見えますが、これでも300歳以上でアズサより年上。基本的には土の中で生活しており、まったく無害なのですが「300年物のマンドラゴラ」というだけで伝説級のレアアイテム。魔女たちからするとかなり魅力的な植物(材料)であり、命を狙われてしまいます。見た目は人間ですが植物なので食事は光合成で行い、アズサたちと同居し始めても食事を一緒に食べる事は無し。寝る時も部屋は用意されていますが土の中の方が落ち着くという理由で、家では無く菜園の土の中で生活しています。
ベルゼブブ
フラットルテを追ってやってきたハエの王。普段は人型の姿をしていますが、小さなハエに姿を変えて行動する事も可能です。年齢はアズサを大きく上回る約3000歳。魔族と聞くと地獄のような場所を想像してしまいがちですが、本作の魔族達はいたって平和的。特に人間の国へ進出しようとは考えていません。上級魔族で国を管理職をしており、ベルゼブブは農相として主に農地の開拓を行っています。ハルカラは手配書を見て栄養酒が原因でベルゼブブに命を狙われていると勘違いしていましたが、実際のところ探していたのは栄養酒の効き目を気に入り製造再開の要望を出すためであり、もはやベルゼブブにとって栄養酒は無くてはならないものになっていました。
アズサや家族を気に入りしょっちゅうやってくる乙女なベルゼブブ
ベルゼブブの誤解も解け一件落着となったハルカラの誤解事件でしたが、その後もベルゼブブはしょっちゅうアズサの元へやってくる事になります。その理由はアズサに会いたいのと、その娘であるファルファとシャルシャをとんでもなく気に入ってしまったから。初対面で既に2人の前ではデレデレの顔になっていました。その後はあまりの可愛さに2人を養女に迎えたいと言い出すほど……自宅に2人を招待した際も嬉しそうにしていました。そしてベルゼブブのもう1つの顔は乙女なところ。結婚について聞かれたり、アズサに抱き着かれたりすると顔を真っ赤にして大慌てするほど純真無垢だったりします。
ファートラ
ベルゼブブの秘書官でリヴァイアサン姉妹の姉。落ち着いた性格で沈着冷静。丁寧な口調で話し、本作におけるキャラの中で一番真面目な常識人です。本体は背中に建物がいくつも建っているほどの巨大なクジラで、客人を背中に乗せて目的地まで飛行するのも仕事。ベルゼブブとの付き合いも長く、ベルゼブブが大臣に任命された時には部下として働いていました。年齢は不明ですがベルゼブブが3000歳という事を考えるとアズサよりははるかに年上だと思われます。
ヴァーニア
リヴァイアサン姉妹の妹でベルゼブブの秘書官補佐。沈着冷静な姉と違い、お調子者で基本的にポンコツなトラブルメーカー。調理師免許を持っており、出した料理が子供の口に合わなかった時はすぐさま子供用のメニューを作るなど、料理という分野においてだけは姉のファートラより優れています。タイプ的にはハルカラと似た感じのキャラクター。初登場時はアズサ一行をもてなす準備をさぼってお風呂に入っているところを発見されるなど、不真面目なところも多々あります。
プロヴァト・ペコラ・アリエース
一見ぽわぽわした天然少女といった雰囲気が漂っていますが、魔族を束ねる魔王。前魔王の娘という事で魔王の座を引き継いでいますが、その実力は文句なしで魔族トップレベル。剣を取り出し軽く一振りするだけで城を真っ二つにしてしまうほどでした。本気だったかどうかは分かりませんが、それでもアズサには負けてしまい、アズサの壁ドンが決め手となってアズサを「お姉様」と呼んで慕うように……ちなみに最初はベルゼブブをお姉様にしたかったらしく、ベルゼブブが一度も叱ってくれなかった事を不満そうに愚痴っていました。
クク
ウサギの獣人で「スキファノイア」というアーティスト名で活動中の吟遊詩人。普段は大人しい性格をしているのですが、スキファノイアとして活動する時はかなり乱暴なパフォーマンスを見せます。音楽に詳しいフラットルテ曰く、「遍歴型吟遊詩人のエモーショナル系のクライム系のデス系の孤独系寄りの巻き込み系」らしいのですが、あまり人気は出ていませんでした。その後アズサの家でしばらく居候し、アドバイスを貰いながらフォークソング系の作風に変化。その後はアズサの家を出て魔族領で活動するようになります。
スライム倒して300年。主要キャラ紹介まとめ
ここまで「スライム倒して300年」に登場する主要キャラを紹介してきましたがいかがだったでしょうか?自由気ままなスローライフを求めて始めた二度目の人生でしたが、いつのまにやらアズサの周りには大勢の家族ができていました。これからもまだまだ増えていきそうなアズサの家族。いったい何人家族まで増えていくのか楽しみです。