真島ヒロ作の『FAIRY TAIL』では、「妖精の尻尾」による熱い戦いが繰り広げられ、名場面として語られるシーンも多くあります。それと同時に多くの名言も生まれており、多くのファンが心を揺さぶられてきました。今回は『FAIRY TAIL』に登場した数多くの名言から、厳選してトップ10をランキング形式で紹介!どのような名言が作中に存在するのか、またどのような意味があるのかなどを、まとめて紹介していきます。
目次
第10位:孤独に耐えられる者は一人もおらん
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」と「幽鬼の支配者」との抗争後、新しい所属先ギルドを探さず一匹狼として過ごしていたガジル。そこにマカロフが現れると、「世の中には孤独を好む者もおる。しかし、孤独に耐えられる者は一人もおらん。」と言い、この言葉がガジルの胸を突きさします。「昨日の敵は今日の友」という言葉の通り、かつて血を流して戦った相手であっても、寛大な心で迎え入れることができる、マカロフの懐の広さを感じさせるセリフです。
「妖精の尻尾」のために戦うガジル
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」でレヴィらのチーム「シャドウ・ギア」とは因縁深いガジルでしたが、加入後は無抵抗で殴られるという行動に出ます。その不器用なりに認めてもらおうという一心で行動していくと、やがて「妖精の尻尾」に認められて歓迎されることに。特に作中ではレヴィのことを気にかけている様子で、S級魔導士昇格試験では率先してパートナーに名乗り出るなど、彼女に対しては積極的な行動が見受けられます。
第9位:愛した友のことを生涯忘れてはならない
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」式壮行会で語られる三つの掟のうち、二つ目まではギルドと個人間での取り決めとなっています。しかし三つ目に関しては「妖精の尻尾」を抜ける者へのエールとなっており、その言葉に涙を流す者は絶えません。「例え道は違えど強く力の限り生きていかなければならない。決して自らの命を小さなものとして見てはならない。愛した友のことを生涯忘れてはならない。」という内容は、「妖精の尻尾」を象徴する文言となっています。
エドラスでの「妖精の尻尾」式壮行会は必見
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」のS級魔導士であるミストガンの正体は、並行世界エドラスからやってきた王国の王子でした。エドラスでの一件が終わるとミストガンは、新しい王になることを拒んでいましたが、ナツの「妖精の尻尾」式壮行会で決意を胸にします。同時にナツたちは元の世界アースランドへと帰還していき、その別れの間際で彼なりの「妖精の尻尾」式壮行会を実施。内容を忘れるというナツらしい一面を見せながら、殴り合ってミストガンの新しい旅立ちにエールを送っています。
第8位:恐るるなかれ若者よ、進めばそこが道となる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
大魔道演武から本格的に登場したメイビスは、霊体でありながら「妖精の尻尾」メンバーたちに干渉していきます。特に最終日におけるサバイバルゲームでは、自ら作戦を立案して勝利に導こうとしており、観客を沸かせるほどの快進撃を披露。その結果、ラクサスが大陸最強の人間と言われる「蛇姫の鱗」のジェラを破るといった大番狂わせも巻き起こすのでした。その中でメイビスが語った言葉は、出場メンバーたちの大躍進を象徴しています。
仲間へのエールであり人生の教訓
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「進め若者よ 野風の如く あなた方の燃えるような血と汗と涙は 日暈のように美しい 恐るるなかれ 若者よ 進めばそこが道となる」というメイビスの言葉は、そのまま人生の教訓としても生きるでしょう。ジュラという実力差ある相手をラクサスが撃破したなど、恐れずに進めば新しい道が開けると、その言葉通りの結果が起きました。現実にも勇気をもって進むことで、乗り越えられない壁は存在しないはずです。
第7位:お前の闇は…私が封じよう
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
故郷をゼレフ書の悪魔デリオラによって滅ぼされたグレイは、その復讐心を胸に抱きながら、氷の造形魔法を操るウルに弟子入りします。ある程度の力を身に付けたグレイでしたが、デリオラの強大な力の前には何もできず、そこに師匠であるウルが助けに現れます。しかし倒すことは叶わず、「絶対氷結」で刺し違える選択をして、デリオラの封印に成功。魔法を使用する前にこの言葉を放っており、以来グレイは身を捧げて守ってくれたことに感謝すると同時に、師として絶対的な尊敬を示します。
グレイが同じ言葉を引用するシーンも
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「お前の闇は…私が封じよう」はウルの言葉ですが、作中ではグレイが「お前の闇は…オレが封じよう」と、自身に置き換えて引用しているシーンがあります。かつてガルナ島でデリオラの再封印のため、グレイは「絶対氷結」を使おうとしますが、ナツの犠牲になってほしくないという想いで、踏みとどまっている様子がありました。それからグレイは仲間とともに歩むことを大切にしており、作中の各所で絆を大切にしている様子が描かれています。
第6位:仲間を守るためなら、国だろうが世界だろうが敵に回す
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
フィオーレ王国軍に捕らえられてしまったルーシィを助けるため、ナツは王国最強の処刑人「餓狼騎士団」と対峙します。魔導士ギルドが王国に盾突くことは反逆そのものですが、それでもナツは「妖精の尻尾」を敵に回す覚悟があるのかと問い返すのでした。力の差が歴然であっても、そして権力を有している相手であっても怯むことなく立ち向かうナツの姿が無謀とも言えますが、「妖精の尻尾」というギルドがどれだけ家族愛や仲間愛に満ち溢れているのかを窺い知ることができます。
「妖精の尻尾」という家族を象徴するセリフ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「オレたちは家族を守るためなら、国だろうが世界だろうが敵に回す」という言葉は、「妖精の尻尾」というギルドを一言で表しています。作中では様々な強敵と対峙している「妖精の尻尾」ですが、その中で仲間を想う気持ちや絆が強く描かれており、作品全体を通してみても一貫されているテーマです。『FAIRY TAIL』そのものを象徴している名セリフと言っても過言ではなく、何より仲間のために戦う姿には心が揺さぶられるばかりです。
第5位:仲間を売るくらいなら、死んだ方がマシだ!
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」と「幽鬼の支配者」における抗争で、ルーシィは「幽鬼の支配者」から狙われる身でした。「妖精の尻尾」に対して身柄を引き渡すように要求しますが、エルザは満身創痍になりながらも固辞。圧倒的不利な状況であっても、「仲間を売るくらいなら、死んだ方がマシだ!」と叫んでは、再び立ち上がります。仲間のために戦うエルザの気持ちを表しているだけでなく、「妖精の尻尾」を象徴する言葉でもある名言です。
「妖精の尻尾」に対するエルザの強い思い
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
楽園の塔で奴隷時代を送っていたエルザだからこそ、この言葉には重みと気迫が込められています。ジェラールの裏切りによって塔を追放されてしまい、また仲間を失ってしまうのではないかという恐れから、「妖精の尻尾」加入当初は孤独に過ごしていました。しかしグレイが接してくれたこと、何よりマカロフに拾ってもらった恩義もあり、エルザの「妖精の尻尾」に対する忠義が込められてもいます。
第4位:オレは…それでもアンタを殺せねえ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
『FAIRY TAIL』において多くの読者が涙を流したとされる屈指の名シーンであり名セリフ。「冥府の門」との戦いで実の父親と戦うことになるグレイですが、シルバーが操られていることを知ると、本気で倒すことができません。シルバーは既に死んでおり、死人としてあるべき姿に戻りたいと願いますが、それでもグレイは躊躇ってしまうのでした。状況がそうさせているとはいえ、仲間を守るために父親を殺すことができないグレイの葛藤が、ハッキリと表れている屈指の名言となります。
グレイの優しさが表れているセリフ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
家族同然である「妖精の尻尾」の仲間たちを守るためには、実の父親であるシルバーを殺す他ありません。しかし実の父親を殺すことができないというグレイの苦悩が描かれており、ファンの多くが直視できなかったと言われるシーンでもあります。グレイの優しさが邪魔をした場面ですが、その後父親の滅悪魔導士の力を受け継ぐと、ENDを倒すために行動することに。やがてナツと対峙することにもなり、グレイの運命を大きく変えた瞬間とも言えるかもしれません。
第3位:仲間を想う気持ちは罪なんかじゃない!
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」のロキは、その正体は黄道十二門で獅子宮を司る星霊。過去に仲間の星霊を守るために、当時の契約者を死に追いやってしまったため、星霊界に変えることができませんでした。そのため現実の世界にとどまる限界がやってきて、消滅の危機に瀕してしまいます。ロキは自らの正体をルーシィに打ち明けると、彼女は仲間のために取った行動がどうして罪になるのかと泣き叫び、無理やり星霊界の扉を開けてロキを帰そうとするのでした。
星霊を愛するルーシィの叫び
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ルーシィはロキが生き続けてほしいために必死になって星霊界を開けようとしますが、ロキは自ら消滅することで罪を償いたいと願います。またルーシィが無理をすることも望んでおらず、彼女の行動を制止するばかり。そこにルーシィの想いが届いて星霊王が姿を見せ、ロキの過去を不問とする判決を宣言。数少ない星霊魔導士の中でも、星霊を愛する気持ちは誰にも負けないものを持っているルーシィの気持ちが伝わった瞬間で、同時に星霊界という別世界をも大きく動かしました。
第2位:弱さを知れば、人は強くも優しくもなれる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」最強魔導士であるギルダーツが放った言葉は、ナツの心に深く刻まれています。ナツはS級魔導士昇格試験でギルダーツと1次試験で対決することになり、そこでは圧倒的な力の差に動かすだけで精一杯。それでも果敢に立ち向かいますが、ギルダーツは威圧だけでナツを屈服させてしまいます。これまで感じたことがないプレッシャーに涙ながら降参すると、ギルダーツは己の弱さを自覚したナツに「合格」を言い渡すのでした。
最強魔導士が試した「弱さを自覚する」試験
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ギルダーツがナツに対して行なった試験は、「弱さを自覚できるか」というもの。世界は広く、ギルダーツ以上の魔導士が存在することを告げ、そういった相手とどう立ち向かっていくのかを試していました。「勇気を持って立ち向かう事をオレは咎めたりはしない。しかし抜いた剣を鞘に納める勇気を持つ者殊の外少ない。恐怖は“悪”では無い。それは己れの弱さを知るという事だ。弱さを知れば人は強くも優しくもなれる。」と語りますが、最強魔導士だからこそ、言葉の重みが増していくばかりです。
第1位:燃えてきたぞ!
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
『FAIRY TAIL』名言ランキングで第1位に選んだのは、ナツが戦闘時に口にする「燃えてきたぞ!」です。作中にはナツ以上に強い魔導士たちが登場しており、彼らとの歴然たる実力差が存在しているものの、果敢に立ち向かっている様子が描かれています。何度倒されても立ち上がる不屈の強さを持ち、何より強敵を打ち倒すという「楽しみ」を感じながら戦うナツの姿には、感慨深いものが感じられるばかりです。
相手が強いほどナツの力が覚醒していく
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツの立ち位置は「妖精の尻尾」の一人であり、滅竜魔導士であることを除けば、ただの魔導士です。しかし内に秘めたる実力はS級魔導士に匹敵するものを持っており、その様子は相手が強大すぎるほど顕著になります。相手が強ければ強くなるほど、ナツの気持ちが高ぶって燃えてくるようになり、やがて相手を上回るほどの力を見せて倒していくのでした。
ナツ以外も使っているセリフ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「燃えてきたぞ!」のセリフは作中で何度も使用されており、さらにはナツ以外のキャラクターも使っている場面があります。大魔道演武ではジュラと対峙したラクサスが使用しており、ルーシィたちも「燃えてきた!」と言って自身を奮わせています。このセリフ事態に言霊が宿っており、発すれば強大な力を発揮できるとも見ることができ、同時に『FAIRY TAIL』では欠かせない名言と言えるのではないでしょうか。
まとめ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
『FAIRY TAIL』の名言ランキングを紹介しましたが、今回入れることができなかった名言が多くあるのも事実。その中には心を揺さぶられるものも多く、『FAIRY TAIL』は人生の教科書と言っても過言ではないでしょう。また言葉だけでなく、キャラクターの表情も合わせてみれば、込められた強いメッセージが伝わってくるはず。アニメや原作を改めて視聴すれば、新しい名言を発見することもありますので、今一度チェックしてみてください。