週刊少年マガジンで大人気連載中の冒険ファンタジー≪七つの大罪≫。この物語の中心になっているのが、主人公メリオダス率いる騎士団≪七つの大罪≫です。実は、この騎士団はリオネス国王であるバルトラの魔力【千里眼(ビジョン)】によって選らばれた、魔神王の直属部隊である<十戒>を討つためのメンバーなのです!しかしなぜこのメンバーが<十戒>と戦うために選ばれたのか?<十戒>と戦う理由は何なのか?メンバー同士の関係や過去も踏まえて考察してみました。
目次
メリオダス、3000年の旅の目的。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
元々メリオダスは<十戒>の統率者でした。しかし、5種族みんなの平和を願い、戦い以外での解決を望んでいた3000年前の女神族エリザベスと出会い、惹かれメリオダスは変わっていきました。メリオダスはエリザベスと共に聖戦を終わらせるために、【光の聖痕(スティグマ)】の一員として行動するようになっていったのです。
3000年前、メリオダスとエリザベスが受けた呪い。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
結果としてメリオダスとエリザベスは、それぞれ自分たちの種族を裏切る形になってしまいました。そして魔神王と最高神に呪いをかけられてしまいます。結ばれてはいけないとされた種族同士の恋や、敵を救ったことが罪というのは納得できませんが…。
メリオダスは、永遠に年をとることがなくたとえ死んでも生き返るという”永遠の生”の呪い。
エリザベスは、人間として短い生を繰り返し、その度前世の記憶はすべて忘れる。そして毎回メリオダスと出会い恋に落ち、メリオダスの目の前で命を落とすというという”永劫の輪廻”の呪い。
二人ともなかなかえげつない呪いをかけられていますね…。
どうすれば呪いが解けるのか?
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
女神族のエリザベスは聖戦の時に魔神王と最高神と戦い命を落としますが、蛮族として転生し再びメリオダスと出会い前世の記憶を取り戻します。その時蛮族のエリザベスは、メリオダスを苦しみから解放するために、呪いの内容と自分が死んでも必ず呪いを解くとメリオダスに約束させます。そこからメリオダスの旅の目的は、その呪いを解くことになりました。そうして3000年もの間旅をし続けているのです。
しかし魔神王と最高神という最強コンビから受けた呪いに対抗する力なんてあるのでしょうか?ここからは推測ですが、魔神王の力を10個に分けて、『戒禁』という力を与えられているのが<十戒>です。メリオダスは<十戒>を倒し、『戒禁』を集めることで魔神王に匹敵する力を手に入れられると考えていたのではないでしょうか。
メリオダスとマーリン。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
実は一番付き合いが長いメリオダスとマーリン。いつからかというと聖戦の前からのようです。笑 エリザベスが前世の記憶を取り戻した時に、「まだベリアルインに一人で住んでるの?今日はメリオダスの所へ遊びに来たの?」と言っていましたし、<十戒>のフラウドリンとグレイロードが<ベリアルインの娘>と聞いた瞬間逃げ出そうとしていました。3000年前に封印された<十戒>が知っているということは、3000年以上の付き合いということになりますよね!
<七つの大罪>結成前から、マーリンは知っていた?
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
バルトラが【千里眼(ビジョン)】で、『七人の大罪人がリオネス王国の守護者になる』いう予兆を見て、メリオダスを呼んで話をしているところへ突然マーリンが現れます。そしてバルトラの予兆がなければ、自分とメリオダス以外の5人を見つけることは不可能に近かったと言います。ということは、マーリンは<十戒>が復活することや、<十戒>を討つためのメンバーを集めるということを知っていたということですよね。
マーリンはどうして<十戒>を討とうとしてるのか?
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
マーリンが<十戒>と戦う理由はなんでしょう?公式ファンブックによると、マーリンの人生で一番恥ずかしい事は、『人生で唯一告白したこと』となっています。また七つの大罪のサマーバケーションが描かれた番外編でも、メリオダスがエリザベスにプレゼントを買おうと思っていたと聞いたマーリンが、「団長殿は、もう十分彼女に与えているだろう?」と言います。メリオダスは「へっ?何を?」と答えると、マーリンは「…私には与えてくれなかったものだ」と言います。
これってマーリンはメリオダスのことが好きだったってことではないでしょうか?もしくは今も好きかもしれません。もちろんマーリンはメリオダスとエリザベスの呪いの事も知っています。このことから、メリオダスのために呪いを解こうとしていると考えるのが自然ではないでしょうか。
情に厚い男バンの運命。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
バンはエレインと出会った妖精の森で、赤き魔神と遭遇します。その時に、赤き魔神に恋人エレインの命を奪われたため、魔神族に強い恨みを持っています。そこからきっとバンは魔神族と戦う運命にあったのではないでしょうか。
しかもそれだけではありません!一度はエレインを復活させるために、親友のメリオダスを殺そうとしたことを激しく後悔しています。またその他にも「好きな女を二度死なせる苦しみがわかるんのかよ!」とメリオダスに言ってしまったこと(メリオダスは106回エリザベスの最期を看取っています)などで、メリオダスを傷つけてしまったから今度は力になりたいと考えています。この二つだけで情に厚いバンを動かすには十分ですよね!大切なモノが少ない分、とことん大切にする!それがバンです。
誰よりも仲間思い!優しいディアンヌ。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
人間よりはるかに大きい体で、人間から恐れられてきたディアンヌ。ディアンヌは巨人族の自分を受け入れてくれて、居場所を与えてくれたメリオダスのことをとても信頼しています。またエリザベスのことも大切な友達と認識しているので、呪いのことを知らなかったとはいえ、エリザベスが前世の記憶を取り戻すキッカケを与えてしまったことにすごく罪悪感を感じています。そのためどうあっても<十戒>を倒し、エリザベスとメリオダスを救いたいと考えています。
巨人族としての素質アリ?!
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
ディアンヌの師と言えば、巨人族の長である<大地の牙>マトローナ。そのマトローナがその気になれば自分はディアンヌの足元にも及ばないほど、素質があると認めています。マトローナがディアンヌに再会した際には、代々巨人族の長に伝わる【ドロールの舞】を伝授していましたね!ということはディアンヌは将来的には巨人族の長になる可能性があるということでしょうか?3000年前に巨人の王ドロールも【光の聖痕(スティグマ)】として、魔神族と戦っていたので、ディアンヌも巨人族の代表として、魔神族と戦う運命だったのかもしれませんね。
もう大切なモノはなくしたくない。妖精王キング。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
昔、親友ヘルブラムを助けるために妖精の森を妹エレインに任せて、故郷を後にしたキング。しかしヘルブラムを助けることもできず、妖精の森も焼失、エレインも命を落としてしまいました。大ケガをして記憶をなくしている間、助けてもらったディアンヌと暮らし、ディアンヌもまたキングにとって大切な存在になりました。しかしそのあとキングは、大罪人として捕まってしまい一緒にいられなくなってしまったので、ディアンヌの元を去るときにディアンヌの記憶を消してしまうのです。
大切なモノはいつもすべて手放すことになってしまうキング。しかし今はディアンヌも<十戒>のメラスキュラの術で蘇ったエレインも、エレインをいつも想ってくれるバンのこともなくしたくないと考えています。そんな大切な人たちが立ち向かっている<十戒>から、大切な人達を守るために戦うことを選んだのでしょう。
魔神はなぜ妖精の森に現れる?
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
エレインが命を落とした時、突然妖精の森に現れた赤き魔神。エレイン自身もどうして森が知らせてくれなかったの?と言っていました。そして<十戒>の復活と共に妖精の森に、巨人族のアルビオンが突然現れました…。これって何か妖精の森が魔神に狙われる理由があるのではないでしょうか?『生命の泉』に『神樹』などもあり、まだまだ謎多き妖精の森なので、何か狙われる理由がある気がします。もし妖精の森が魔神族に狙われるのであれば、妖精王であるキングは魔神族と戦う運命にあるのでしょう。
エスカノールとマーリン。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
エスカノールはカステリオ王国の王族の生まれだが、兄から疎まれイジメられていました。その結果魔力が発現し、兄に重傷を負わせてしまい、占い師からも「生かしておけば、王国に災いをもたらす」言われてしまいます。そのため唯一の味方だった侍女のローザに亡命させてもらいますが、行き場をなくして放浪することになります。放浪中にマーリンとメリオダスと出会い、≪七つの大罪≫に入ることに。エスカノールは侍女のローザに似ていて、エスカノールの魔力を怖がらず、優しくしてくれたマーリンに次第に惹かれていき、好きになってしまいます。エスカノールにとってマーリンは太陽であり、きっとすべてなのでしょう。そんなマーリンのためにエスカノールは<十戒>と戦うのではないでしょうか。
エスカノールの魔力のヒミツ。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
エスカノールの魔力はとても不思議なもので、日の出とともに魔力が発現し正午にピークに迎えます。正午の闘級は測定不能なレベルなのに、夜には闘級15のヒョロヒョロのおじさんになってしまいます。このエスカノールの魔力を見た<四大天使>リュドシエルは、これは自分の弟である<四大天使>マエルの『恩寵』の『太陽』だと言います。エスカノールはこのことに関して全く身に覚えがないようですが、マエルは<十戒>エスタロッサに殺されているので、マエルの力であればエスカノールは<十戒>と戦うべく生まれたような気がしますね。
元十戒!ゴウセルの人形ゴウセル。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
ゴウセルの本体は魔神王すら一目を置く存在だった魔術師で、≪七つの大罪≫のゴウセルは、偉大な魔術師ゴウセルが作った人形です。ゴウセルの本体は、<十戒>のメンバーで『無欲』の戒言を与えられていましたが、その力を恐れた魔神王に500年もの間、魔界の牢獄に閉じ込められていました。その間ゴウセル(人形)はゴウセル本体の目となり耳となり、外の世界に触れていたのです。
3000年前の聖戦を終わらせたのはゴウセル?
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
ディアンヌとキングが試練で3000年前に行った時、ゴウセルの本体は精神の限界がきて、自由の身となり聖戦を終わらせるために魔界の牢獄から脱走してきていました。そして自分の考えが正ければ、聖戦を確実に終わらせることができるとゴウセルは言います。もしかして魔神族も封印され、女神族も精神体となっていたブリタニアはゴウセルが作ったものなのでしょうか?また現在のゴウセル(人形)はそのことについて、信じてもらえるかわからないしまだ話せないと言っています。
ゴウセルの本体はゴウセル(人形)に自分が叶えられなかった夢を叶えてくれと言っていました。もしかしたらゴウセルの”夢”を叶えるためには、自分を牢獄に閉じ込めていた魔神王やその直属部隊である<十戒>を倒す必要があるのかもしれませんね。
ゴウセルの友人、七つの大罪。
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
ゴウセルの本体は自分の戒禁の呪いで、記憶と感情を失くしていました。そのためゴウセルに知識以外の事を教えることができず、感情は赤ちゃんレベルだそう。さらにゴウセルは大好きだったナージャを亡くしてしまったショックから、自分の記憶を消して感情にフタをしていました。しかしディアンヌの頑張りで、記憶を取り戻し、感情を育て始めた結果、今は七つの大罪メンバーを大切な仲間だと認識しています。なので、そんな友人たちと目標を共有し、<十戒>と戦う道を選んだのでしょう。
七つの大罪メンバーが選ばれた理由まとめ
出典: 七つの大罪 ©鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS
メンバーそれぞれにいろんな過去があり、いろんな想いを抱えながらブリタニアの脅威になるであろう<十戒>と戦うことを選んだのだとと思います。今はメリオダスとエリザベスの呪いのことを知っている≪七つの大罪≫。大切な仲間のためになら、どんなに相手が強くても屈することがないメンバーたちだからでこそ、そういう運命になったのでしょう。これから<十戒>との戦いは本格的になってきていますが、この7人なら大丈夫ですね!