推理物・ミステリー作品にありがちな台詞に「〇〇の祟りじゃ!〇〇の亡霊が復讐したのじゃ!」みたいな台詞がありますが、大抵の作品にそんなものは存在せず全て人間の手によるもので、オカルトなんて実在しません。でも、本作には当然の権利のようにオカルトが存在し、1期のメインとなる事件はオカルトが事件の犯人でした。というわけで今回は作中で登場する怪異をまとめてみました!
目次
怪異その① 岩永琴子
本作の主人公。見た目は可愛らしい子供ですが、現在大学生。11歳のときに怪異的存在に誘拐され怪異たちの知恵の神担ってほしいと頼まれます。琴子はそれを了承したため、片目と片足を失い怪異たちの知恵の神となります。怪異と人間社会の調停者的な役割を果たしており、現代に起きたオカルト絡みの事件を解決することが仕事。一応は探偵役ですが、事件の真相を掴むために何のためらいもなくオカルト絡みの力に頼る、ミステリーの主人公にあるまじき斬新な探偵役です。
怪異その② 桜川九郎
岩永琴子の現在の恋人?で相棒的存在でもあります。元々、婚約までした恋人がいましたが、自分が『人を殺すほど狂暴な怪異が恐怖に慄いて逃げ出すほどの化け物』だと知られたことから破局。その正体は人魚とくだんの肉を食し、不死の身体と未来を決定する能力を手に入れた人間。怪異たちからすれば人間に化け物をまぜこぜにしたとんでもない化け物に見えるようで、琴子を慕う怪異からは軒並み怖がられています。
怪異その③ 桜川六花
桜川九郎の従姉で初恋の人物。九郎と同じように人魚の肉とくだんの肉を食したことで不死の身体と未来を決定する能力を手に入れた人間。自分の身体で実験を繰り返し、未来を決定する能力を駆使した結果、鋼人七瀬という都市伝説の怪物を生み出すことに成功します。その目的は自分の身体を元に戻すことが出来る怪異を生み出すためでした。鋼人七瀬を巡る戦いに敗北したものの、今後も暗躍を続けるようです。
怪異その④ 化け狸
人間に姿を変えることが出来る狸。図書館の結界が破られたことを琴子に知らせにきていました。日本古来より伝わる妖怪の一種で化け狸に関する最古の記述は奈良時代の日本書紀らしい。本作の狸は極めて善良な妖怪。
怪異その⑤ 落ち武者
戦国時代に戦で負けてしまった武者の成れの果て。戦場から逃げた後は、落ち武者狩りとして狩られてしまう運命にあります。近年では政治的な意味合いでも使われることがあり、選挙で落選した候補者を落ち武者と言ったりすることも。本作に出てくる落ち武者は無念のまま死にこの世を呪ってそうなほど怖い風貌をしていますが、至って善良な亡霊。
怪異その⑥ 河童
全身が緑で頭の上に皿を乗せた妖怪。泳ぎが得意できゅうりが好きという言い伝えがあり、悪戯が好きで人間に危害は加えないというイメージもあれば、水辺に人を引きずりこんで溺死させたり尻子玉を抜いて殺害するイメージもある。本作に登場した河童のイメージは後者で実際に人を殺害した描写もありましたが、桜川九郎と遭遇した際には恐怖を口にして逃げ出しました。
怪異その⑦ 大蛇
筑奈沼にて水神としてあがめられていた大蛇。龍のごとく大きく、力は強く知能も高い、人食いの噂もある沼の守り神で、かつては雨を降らせるために生贄を捧げることもあったらしい。とある人物が意味深な言葉を呟きながら死体を沼に捨てた理由がどうしても気になって琴子に頼んできた。かつては人食いの大蛇と呼ばれ、実際に生贄を食べたことはあるらしいがあまりおいしいものでもないらしく、最近は面倒ごとになるので避けているようです。
怪異その⑧ 鋼人七瀬
事故死したアイドル、七瀬かりんが鉄骨に顔を潰されるという事故で亡くなった後、事故の原因となった鉄骨を持ち、潰された顔とアイドルの姿で夜な夜な人を襲っているという都市伝説の怪物。他の怪異とは一線を画すほど凶暴性が高く、知性もないため、本作の怪異としても異質な存在。その実態は桜川六花が自身の能力とまとめサイトを駆使して生み出した想像力の怪物であり、掲示板の書き込みとまとめサイトのトップ絵のイメージが具現化した存在です。その凶暴性は書き込みの内容に準拠しています。
怪異その⑨ がしゃどくろ
戦死者などの骸骨や怨念が集まって作られた巨大な骸骨。がしゃどくろ自体の概念は昭和初期に作られたもので、そのイメージとしては歌川広重の浮世絵に掛かれた絵が連想されやすい。作中では琴子が移動手段として使っています。
怪異その⑩ 幽霊
死者の魂が成仏できずに姿を残したもの。作中でも子供の霊や工事現場で亡くなった男性の霊など、様々な幽霊が登場します。本作における幽霊は琴子にとっての頼れる情報源で、誰にも感知されないスパイとしても優秀で、事件が起きた現場に行けばそこに蔓延る霊たちに事件の真相を直接聞いてしまうという、一応推理ものの作品なのに見も蓋もない手段で真実に到達してしまいます。琴子にとってはとっても便利な頼れる存在となっています。
怪異その⑪ 雪女
2期のエピソード、雪女のジレンマにて登場する妖怪。雪山に住む着物を来た美しい女性の妖怪。友人に裏切られて遭難した室井昌幸をきまぐれで助けたことから始まり、そのおよそ10年後に室井と再会する。ラフカディオ・ハーン作の雪女が有名で作中にも登場する。きまぐれな性格ながら明るく情が深い性格。人間の住む町に遊びに来ることもありますが、ここ最近のハイテクな文化には順応できず苦手な様子。
【虚構推理 Season2】登場する怪異まとめ
虚構推理に登場する怪異の数々をまとめてみました!推理もののミステリーではありますが、怪異の能力やオカルトでもなんでも使って、事件の真相を暴くのではなく事件を丸く解決することを目的としているのはリーガルハイ的な面白さがあってとても面白いです!2期もいろんな怪異が中心に話が展開されていきます!2期も放送は2023年1月からなので、放送が楽しみですね!