大人気アニメ「兄に付ける薬はない!」、もうすぐ第3期が放送されるということで、楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。原作は中国で大人気のウェブ漫画です。日本でも第1期と第2期が好評のうちに放送終了し、テンポ良いギャグが話題になりました。作品は中国原作ということもあり、ところどころに中国的な要素が散りばめられています。そこで今回こちらの記事では、アニメ「兄に付ける薬はない!」のなかにある中国的な要素について紹介します!これを知れば、より作品が面白くなること間違いありません。
目次
中国ネタその1 サブタイトル「快把我哥帯走」の意味って?
作品の正式名称は「兄に付ける薬はない!−快把我哥帯走−」です。サブタイトルの日本語訳が気になるところですが、これは「早く兄を連れてって」という意味になります。時秒のセリフっぽいですよね。基本的に「兄に付ける薬はない!」はすべてのセリフが日本語訳されていますが、このサブタイトルや、お金の単位「元」、そのほかアニメ内に登場する文字などはそのまま、中国語が用いられています。
中国ネタその2 4話に登場した「食堂カード」ってなに?
4話に登場した「食堂カード」。このカードを巡って、時秒が恋に落ちたり、結局食事を3人分奢ったりと、かなり面白い内容でしたよね。この食堂カードですが、いわゆる電子マネーのような役割であり、作中では食堂ではこのカードを使わなければ食事を買うことができない仕組みになっていました。日本ではあまり、学校の食堂で電子マネーを使うということは聞かないですよね。一体どういうものなのでしょうか。
中国では割と早くに流通している!
実はこのようなチャージ式食堂カードは、中国にて10年以上前から流通しているものなのです!昔は差し込むような磁気式でしたが、現在は作中に登場するようなタッチ式ICカードが主流です。これは便利ですよね!しかし、どうしてそんなに早くから流通しているのでしょう。
衛生面と、偽札から!?
まず、中国のお金が基本衛生的でないという理由から、食堂でのやり取りに向かないという面で流通しました。さらに国内に偽札が多すぎる(!)とのことで、電子マネーのようなものの方が価値が確実であるという理由から、食堂のみならず中国全体にて、早くから電子マネーが流通したとのこと。
中国ネタその3 なぜ普段からジャージなの?
時分も時秒とその仲間たちも、普段学校ではジャージを着ています。「みんな運動部なの?」と思うかもしれませんが、実はこれが制服なのです。中国の学校は、基本的にジャージが制服。学ランやブレザー、セーラー服に慣れている日本人からしたら、不思議な感覚ですよね。
実際の中国の制服はこんな感じ
実際の中国の制服を見てみると、確かにジャージですね!動きやすくて良さそうですが、体育授業の時などはこのままなのかどうか、気になるところです。しかし中国人からは少なからず、日本のような制服を羨ましいと思う声も上がっているんだとか。他国の制服をいろいろ見てみるのも面白いですよね。
ちなみに他の国の制服にはこんなものも!
ちなみにですが、モンゴルの制服はメイド服なんだそうですよ!こうしてみると、とてもかわいいですよね。日本の制服だけしか知らないとなんだかなじみがありませんが、ベトナムの制服もアオザイでとても華やかです。
中国ネタその4 ウィンナー?露店が気になる!
アニメ第1話に登場した、ウィンナーの露店。日本では、焼き鳥屋やクレープ屋などは見かけますが、ウィンナーの露店ってあまりなじみがないですよね。こういう食文化の微妙なところの違いも、面白いところです。
1話に登場したウィンナーの露店
アニメ1期の1話は、兄妹2人がウィンナーの露店に出会うシーンからスタートしました。2人ともおなかがすいていて、かなり食べたい状態でしたが、時分はあいにくお金を持っていませんでした。家にある肉じゃががあるからと我慢しようとしましたが、家の肉じゃががもう原型をともなっておらず、とても食べれる状態ではありません。時秒はお小遣いを持っていたためそのまま買ったのですが、あまりにも時分が欲しがるためひとくちあげました。しかし時分はひとくちですべて食べきってしまったため、あいにく時秒にかなり怒られていました。
中国ネタその4 軍人訓練
アニメ2期に登場した軍人訓練も、日本にはない、中国など外国独特のものといえるのではないでしょうか。点呼や走り込みなどさまざま行っていましたが、時秒は運動部にもかかわらず、点呼も間違え、ランニングもすぐにへこたれてしまうということで、鬼教官からかなり怒られていました。いっぽう時秒はランニングも余裕でこなし、腕立て伏せなども難なくできていたので、教官にもかなりほめられていました。
しかし、布団のたたみ方は……
そのいっぽうで、時分は布団のたたみ方がとてもきれいということで、教官からかなり褒められいました。そこで妹の時秒はもっとたたみ方が上手であろうと予想されましたが、時分はことごとく否定します。妹はゴリラであり、手先を使う作業は苦手であると力説するのですが、この会話を時秒は聞いていました。結局時分は、怒った時秒から布団のようにきれいに折りたたまれて(!)しまいます。2期の1話からけっこうパンチのきいた内容でしたが、軍服姿の時分と時秒も新鮮で良いですね。
中国ネタその5 中国ではドラマ化も!
あまりにも人気だったため、中国ではなんと実写ドラマ化もされているんです!これには驚きですよね。2018年6月28日より、中国テンセントで配信されました。実写版の2人もイメージぴったりで、時分はかっこよく、時秒はかわいいですよね。全30話で構成されていて、日本ではネットフリックスで視聴することができます。
ちなみに映画化も!
なんと2018年8月17日には、中国にて映画化もされました。どれだけ中国で人気であるかということがわかりますよね。ちなみにこの映画版のキャストは、ドラマ版とは異なっています。日本では未公開だったため、見るとしたらDVDなどになりますね。実写の2人のドタバタ劇も楽しそうで、ぜひ見てみたいところです!
このほかにも中国ネタがたくさん!
実はこれだけではなく、原作には様々な中国ネタが散りばめられているのです。しかし日本語に訳す際に省かれてしまうものも多いんだとか...。実際、中国語でしか伝わらないような微妙なネタだったり、中国の流行り物や文化などを理解してないと意味がわからないようなネタも多いようです。そういったものはどうしても省かれてしまうのが残念なところですが、日本のアニメでも面白い要素はたくさんあります。
原作は少年ジャンプ+にて連載中!
原作漫画は「少年ジャンプ+」にて好評連載中です。アニメとはまた違った魅力があっていいですよね。アニメで漫画が気になった人は、ぜひ原作漫画の翻訳バージョンも読んで見ることをおすすめします。ちなみに、作中に登場するキャラクターである「万歳」は、アニメでは「バンザイ」と呼ばれていますが、マンガ連載の方では「ワンスイ」と呼ばれています。
原作はこんな感じ!
ちなみに、原作の少年ジャンプ+の絵柄はこのような感じです。あまりアニメとの変化はありませんね。強いて言うならば、2人がちょっと幼いくらいの印象です。原作漫画もアニメと同じように、さくさく読むことができるのでぜひおすすめです。より「兄に付ける薬はない!」の世界にひたりたいというひとは、ぜひ原作の方もチェックしてみてくださいね。
【兄に付ける薬はない!】中国ネタまとめ!
以上が、アニメ【兄に付ける薬はない!】における、中国ネタまとめでした!さらっとアニメを見ているだけだと見逃してしまうような中国要素もたくさんありますが、気づくと楽しいですよね。アニメ第3期でも、これまでになかった中国要素がたくさん登場するのではないでしょうか。今後もとても楽しみです!ここまで読んでくださり、ありがとうございました。