前回は7話~10話までまとめ「鏡鏡花」の救出と「敦」と「芥川」のバトルに続き、
突如出てきた「組合(ギルド)」の存在がありました。ここからどうなるのか!?
見所がたくさんありますのでぜひ最後までご欄下さい!
【第11話】其の一「彼女には向かない職業」 其の二 「有頂天探偵社」
鏡鏡花の受け入れ
鏡花を連れて生還した敦は、暗殺者の彼女を探偵社が受け入れるか不安だったが、翌日には社長の一声もあり乱歩はじめすっかり馴染んでいる様子だった。
復讐
一方ポートマフィア側では、敦の攻撃によって倒れた芥川が昏睡状態に陥っていた。
そんな中、任務中に芥川が襲撃したカルマトランジットの残党が、手勢を集めて復讐の機会を狙っているという情報がボスによって樋口にもたらされる。
リーダーとしての素質
芥川や樋口はボス直轄の部下であり「黒蜥蜴」を束ねる上司であるが、「黒蜥蜴」の面々は芥川が倒れた今、樋口に自分たちを従わせるほどの能力があるのかと問いかける。
樋口に対してこの仕事に向いていないと言うようなボスの口ぶり、そして部下たちの侮る目線を感じながらも、ポートマフィアを抜けることを選ばなかったのは芥川の存在が大きかった。
認められた瞬間
カルマトランジットの残党が雇った傭兵に芥川が攫われて、樋口は組織が彼を見限ったと感じ単身救出に乗り込む。
殺されると思った瞬間、樋口を助けたのは「黒蜥蜴」たちだった。
部下たちは組織を巻き込まず芥川を助けに向かった樋口の気概を目の当たりにしたことで、上司として認めて窮地に駆けつけたのだ。
存在意義
「黒蜥蜴」の協力で傭兵を蹴散らした樋口は奥の部屋に寝かされている芥川を見つけ、泣きながらその身体を揺さぶった。
薄く目を開けた芥川に、樋口はまたポートマフィアに居続ける意味を感じるのだった。
宮沢賢治
最近田舎から出てきたばかりだという宮沢賢治と敦は、国木田の指示によって走行中の車が爆発した事件の現場へ向かう。
そこで賢治独特の捜査手法(空腹時のみ発動する怪力で相手をいなす)で事件解決へ導く方法を見て、敦は自分には真似できない(というか他の社員にも真似できない)と感じるのだった。
【第12話】たえまなく過去へ押し戻されながら
異能集団「ギルド」
ポートマフィアとの争いから幾日か経過した朝、味噌汁の匂いがして目を覚ました敦の前で、鏡花が朝食を作って待っていた。
戸惑う敦が探偵社に出勤すると、復帰した太宰から北米を拠点とする異能力者集団「ギルド」の存在を聞く
フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド
警戒を強めようとした矢先に、「ギルド」の団長フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドを始めとして、数名の異能力者がヘリコプターで探偵社の屋上に現れた。
フランシスはポートマフィアと共に行った非礼(敦誘拐)のお詫びとして、社長の福沢に対して高額の札束と引き換えに探偵社の買い取りを打診する。
異能開業許可証
フランシスはポートマフィアと共に行った非礼(敦誘拐)のお詫びとして、社長の福沢に対して高額の札束と引き換えに探偵社の買い取りを打診する。
その目的は内務省が発行する「異能開業許可証」を手に入れ、異能力集団として正式に日本で活動することだった。
交渉決裂
しかし福沢はその取引を断り、交渉決裂としてフランシスらを追い出す。
実質のギルドと探偵社の抗争の始まりだった。
そしてポートマフィアもまた、ギルドの標的として襲撃を受けるのだった。
ルーシー・モード・モンゴメリ
まず手始めに賢治が姿を消し、捜索のために谷崎兄妹と敦は共に行動することに。
街中を歩いている最中にナオミが連れ去られてしまい、追求していく最中に異能力者ルーシー・モード・モンゴメリの力によって異空間に連れて行かれる谷崎と敦。
赤毛のアン
そして元町医者を名乗る中年男性もまた、エリスという女子を探して紛れ込んでいた。
空間の奥の扉には賢治とナオミが捕らわれており、取り戻すためにはルーシーの異能力”深淵の「赤毛のアン(巨大人形)」と追いかけっこをして勝つことが条件だという。
アンに負ければ、奥の部屋でナオミらと共に幽閉されてしまう。
捕獲成功
開始後すぐに谷崎が捕らえられてしまったため、敦は一人で追いかけっこをすることに。
しかしなかなか上手くいかず一時撤退を試みようとするが、近くに居た元町医者によって引き止められ、再び立ち向かうことにした。
敦を飲み込もうとして扉が開く瞬間、谷崎の能力「細雪」によって幻影を作り出して、ルーシーを捕えることに成功する。
開放せざる負えない状況
このまま敦と共に扉の奥に飲み込まれれば助からなくなると考えたルーシーは、空間の異能力を解くことにした。
元医者の正体
開放された敦の元に鏡花が駆けつける。
敦は元町医者の助言に御礼を言って立ち去るその姿を見送ったが、鏡花は震えながら敦の腕を強く握る。
元町医者の正体はポートマフィア首領の森鴎外で、ギルドや探偵社に徹底抗戦することを構成員に向かって冷たい瞳で宣言した。
【第13話】黒の時代
織田作之助
4年前の霧が深い夜、不発弾の処理を終えた織田作之助がバー「Lupin」へ赴くと、ポートマフィアの幹部太宰治が先に来店して座っていた。
太宰は銃撃戦でいくつかの新しい傷を負ったものの、向かう所敵なしでいつも死所を探していると軽口を叩いている。
最後の日
そこへ密輸品買い付けに手間取ったという坂口安吾も現れ、いつもの仕事の話が繰り広げられていた。
しかし、集った記録を残すために写真を撮影したその夜が、3人で会った最後の日となる。
その後、3人のうちの1人が亡くなったからだ。
捜索開始
森鴎外の元を訪れた織田作之助は、行方不明になった秘密情報員の坂口安吾を探して欲しいと直々の指令を受ける。
坂口の知っているポートマフィアに関する情報は、他の組織が喉から手が出るほど欲しがっているものばかりで、途方もない利用価値があると同時に危険性も孕んでいた。
幹部でも顎で使える令状を貰い受けた織田作は、坂口の捜索に乗り出した。
ミミック
暗証番号で守られた最高保管庫である武器庫が「ミミック」という組織に襲撃され、太宰もまたその行方を追跡し始める。
現場に残されたミミック構成員の遺体に携えられた”旧式拳銃”に注目する太宰。
隠されていた金庫
坂口の家を捜索する織田作之助は通気口の中に隠された金庫を見つけるが、その直後に狙撃手に襲われてしまう。
旧式拳銃
異能力「天衣無縫」で少し先の未来を読み、間一髪逃げることに成功するが、ミミックの狙撃手に阻まれたところで駆けつけた太宰に救われた。
そして太宰の手によって開けられた金庫の中には、ミミックのエンブレムである旧式拳銃が入っていた。
不穏な空気
昨夜、酒場に寄った坂口は取引後だと言っていたが、持ち物や出で立ちからして密会を隠していたのではないかと言う太宰。
織田作は情報員の坂口には言えない密会の一つや二つあるだろうと庇うが、それならそう言えばいいと太宰は冷たく返した。
奇襲
応酬の最中に立ち上がったミミックの狙撃手が引き金を引いた瞬間、後ろに控えていたポートマフィア構成員が銃弾を打ち込む。
安吾を頼む、という太宰の台詞に、 織田作之助の心は大きく揺らいでいた。
【第14話】戻れない場所
海外の異能犯罪組織
織田作之助は洋食店に預けている子どもたち(二年前の抗争で親を失った子たち)を太宰治と共に訪ねていた。調査を進めて分かったのは、ミミックは軍人崩れの海外の異能犯罪組織で、米国の異能機関からも追われて欧州から逃げてきたのだということ。
裏切り
異国のこの地で先立つものがいるため、最高保管庫を狙ったのではないかと太宰は推測する。
そしてその裏で予想されるのは、やはり坂口の裏切りだった。
二重スパイ
三年前、坂口がスカウトを受けて入ったのは、ポートマフィアが資金洗浄するための会計施設だった。
織田作が会計室に残る坂口の記録をたどると、二年前に欧州に出張に行っていることが分かり、その時点から二重スパイを担うことになったのではないかと考えられた。
三人の思い出
織田作は坂口と出会った当初のことを思い出しながら、太宰も合わせて3人で酒を酌み交わした日々を反芻する。
芥川龍之介
太宰が罠にかけたミミック集団の元へ行くと、そこには兵士全員の死体が転がっていた。
思いの外早く睡眠剤が切れて襲い掛かってきた兵士に危害を加えたのは、太宰の部下である芥川龍之介だった。
異能の使い方
貴重な情報源を全て殺害してしまったにも関わらず、反省の色を見せない芥川の顔面を殴り銃で粛清しようとした太宰だったが、芥川は苦し紛れに異能を使って銃弾を防ぐ。
太宰は相手を殺すしか能のないマフィアが多いことに辟易としていた。
逆スパイ
ミミック兵の靴底についていた葉から太宰の予想した隠れ家へ向かった織田作は、崩れ落ちそうな部屋の中で縛られている坂口を見付ける。
坂口はミミックのスパイではなく、ポートマフィアのボスがミミックに仕掛けたスパイだったのだ。
ボス「ジイド」
その後、天衣無縫の異能力を使って時限爆弾で爆発する廃墟から辛くも逃れた織田作は、坂口からミミックのボス「ジイド」という名前と、彼らが旧対戦の敗残兵だということを聞く。
真実
その時、足元に転がってきた毒付きの鞠を触ってしまった織田作がその場に倒れると、坂口は「ミミックの情報は全て真実だ」と告げてその場から去っていく。
その後、姿を霞む意識の中で見送りながら、太宰に向けて「失敗だ」と心の中で呟いた。
まとめ
過去編突入しました!「太宰治」が所属していた頃の「ポートマフィア」の話で
「異能の使い方」に疑問を持ったり、太宰がポートマフィアを抜ける理由など気になる所がたくさん!これからどんどん盛り上がる事間違いなし!