『この素晴らしい世界に祝福を!』本編で活躍し、人気を集めたヒロインめぐみんが主役となって活躍をする本作『この素晴らしい世界に爆焔を!』ですが、本作のように元々一作品の登場人物に過ぎなかったキャラクターが、物語の進行を経て人気を獲得していき、ついには自らを主役とするタイトルを持つようになったというケースは数多く存在しますよね。 アニメ作品のみならず、ゲームや絵本であっても、この現象は同じで「いかにキャラクターが人気を集めるのか」という点が作品展開において非常に重要であることがよくわかります。逆に言えば、ストーリーの面白さではなく、キャラクターの人気によって裏打ちされているスピンオフ作品はまず登場キャラクターにハズレがないと判断することができるでしょう。そこで今回は主人公になるべくしてなった数多くの実力派主人公たちが割拠するスピンオフ作品を本作を始めとして数多く紹介していきたいと思います。
目次
スピンオフの魅力!!
まずは本作を始めとする数多くのスピンオフ作品たちの魅力について簡単に紹介をしていきたいと思います。スピンオフ作品には、キャラクター人気の高さ以外にも数多くの魅力的な点が存在するので、ぜひともチェックしてみてくださいね。
インプット期間が必要ない!!
まず魅力として挙げられる点は、インプット期間が必要ないということでしょう。通常の物語であれば、その物語の世界観や設定等を把握するために、数多くの説明パートを乗り越えないといけません。作品によってはその説明を聞いているだけで飽きてしまって、読むのをやめてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、スピンオフ作品では、すでに原作作品において設定や時代背景などを把握していますので、一切インプットを必要とすることなく、面白い本編を楽しむことができるのです。
もう一つの視点から物語をディープに楽しめる!!
また、原作作品で語られた物語をもう一つの視点からディープに楽しむことができるという点も魅力の1つです。複雑に様々な設定を織り交ぜているファンタジー作品などでは、せっかく良い世界観が作れたのに、1つの視点からでしか描くことができないというもったいなさもあります。しかし、スピンオフとしてもう一つの視点から描くことによって、過去に描いた設定を深掘りしたり、別の視点から楽しんだりすることができるので、膨大な世界設定の労力を無駄にすることなく、とことん描く事ができるのです。
紹介作品① この素晴らしい世界に爆焔を!
まず初めに紹介するのは、今回の記事の題材にもなっている『この素晴らしい世界に爆焔を!』です。本作は、冒頭で紹介してるように、本編にて絶大な人気を獲得したヒロインであるめぐみんを主人公にした作品となっており、原作でも登場する数多くの癖つよキャラクターである紅魔族が活躍する作品となっています。
原作を支えるヒロイン
めぐみんは、その圧倒的な人気の高さから彼女を題材とした劇場版作品も制作されているほどであり、原作である『この素晴らしい世界に祝福を!』を彼女が支えてきたかがわかりますね。
スピンオフならではの展開に期待!!
原作では描かれなかった時間軸の物語も多く用意されていますので、本作の世界観やカズマが来る前の物語に興味があるというファンにとっては特にオススメの作品となっています。また、原作を楽しんでいなくても、コメディー描写が非常に多いため気軽に楽しむことができるのもポイントですね。
紹介作品② 一日外出録ハンチョウ
続いて紹介するのはカイジシリーズのスピンオフ作品である『1日外出録ハンチョウ』です。 本作以外にも数多くのスピンオフ作品が存在するカイジシリーズですが、特に本作『1日外出録ハンチョウ』は、カイジシリーズのスピンオフ作品の中でも個性的な作品で、原作並みの人気を獲得している作品でもあります。
まさかの悪役が主人公!!
本作に登場する主人公のハンチョウは、原作を知っているファンなら誰もが知っているカイジの敵役として登場するキャラクターです。ギャンブル系のストーリーが多いカイジですが、本作はギャンブルをする描写は滅多になく、あくまでも彼が貴重な1日外出を活用してグルメを楽しむという、グルメ漫画として描かれています。
本編とは全くテイストの異なる作風
手に汗握る緊迫したシーンの多い本編とは全くテイストの異なる作品であるため、初めは戸惑う方も多い作品ではありますが、読み進めていくうちにハンチョウならではの独特の雰囲気とクセのある作品展開の虜となってしまう作品であるといえるでしょう。
紹介作品③ とある科学の超電磁砲
続いて紹介するスピンオフ作品は『とある科学の超電磁砲』です。本作は元々『とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクターである御坂美琴を主人公にした作品となっています。本作も『この素晴らしい世界に爆焔を!』でお馴染みめぐみんと同じように、本編にて人気の出たヒロインである御坂美琴が主人公になっている作品です。
アニメ界を代表するツンデレヒロインが主人公に!?
御坂美琴といえばなんといっても「アニメ界を代表するツンデレヒロイン」という紹介がぴったりのキャラクターですね。本作の影響もあってかアニメ作品にはしばらくツンデレキャラクターが多く登場することになった感じもします。それぐらいインパクトのある超人気ヒロインだったので、彼女が主人公のアニメ作品が展開される事は必然だったとも言えるでしょう。
他にも数多くの派生が
また、本作以外にも数多くのスピンオフ作品が展開されており、数多くのキャラクターたちが自らの作品を獲得した数少ないシリーズであるとも言えるでしょう。それぐらい「とあるシリーズ」は魅力的なキャラクターが多く登場する作品群であるという事なのですね。
紹介作品④ ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
大人気ラノベ作品『ソードアート・オンライン』シリーズにもスピンオフ作品が存在します。それがこの『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』です。 本作は本編では登場しなかったレンが主人公として活躍をしており、世界観を継承しながらも、キャラクターは独自で用意するという非常に珍しい形のスピンオフ作品となっています。
マルチバース風の作品展開
『ソードアート・オンライン』シリーズは、毎回登場するゲームによって大きく世界観が異なっており、マルチバース風の作品展開がしやすいシリーズとなっています。実際、本作は初期のソードアート・オンラインとは全く異なる世界観の舞台となっており、非常に多彩な二次作品が作りやすい土壌であるといえるでしょう。
紹介作品⑤ まじっく快斗
名探偵コナンシリーズで人気を博している怪盗キットが主人公の「まじっく快斗」も、スピンオフ作品として非常に人気の高いシリーズですよね。実を言うと本作は名探偵コナンシリーズよりも早く原作として描かれていることから、厳密にはスピンオフ作品という事はできないのですが、、、ここではそんな細かい所は無視して、本作の名探偵コナンスピンオフとしての魅力を紹介したいと思います。
不動の女性人気に支えられた名作
本作の人気の秘訣といえば、なんといっても怪盗キッドの不動の女性人気であるといえるでしょう。漫画作品としては、名探偵コナンシリーズに引けを取る『まじっく快斗』ですが、登場キャラクターの人気という観点で言えば、本作に登場する怪盗キッドの方が圧倒的に高いようです。コナン制作サイドもこの怪盗キッドの人気をなんとか取り入れるべく、名探偵コナンシリーズに登場させるようになったというのも納得の采配ですね。
紹介作品⑥ 怪傑ゾロリ
日本を代表する絵本シリーズである『怪傑ゾロリ』も実はスピンオフ作品だったりします。もともとは同じように子供向けの絵本で圧倒あった『ほうれん草マン』シリーズに登場する悪役だったゾロリですが、『ほうれん草マン』シリーズが展開されるにあたって、高い人気を博するようになり、独自の作品を持つようになったのです。
国民的絵本もまさかのスピンオフ作品!?
『怪傑ゾロリ』シリーズと言えば、つい最近ギネス記録にも登録された日本が世界に誇る絵本作品です。このような絵本作品の金字塔的主人公であっても、もともとはスピンオフ作品としての漕ぎ出しだったという衝撃の事実があるのですね。
紹介作品⑦ スーパーマリオブラザーズ
最後に紹介するのは、日本が世界に誇るゲーム作品の主人公マリオが活躍する『スーパーマリオブラザーズ』シリーズです。なんと『スーパーマリオブラザーズ』シリーズに登場するマリオも、元々は任天堂が開発したアーケードゲームである『ドンキーコング』に登場するプレイヤーが操作するキャラクターだったのです。操作するのはマリオですが、ゲームの題名にもなっているように主役自体はドンキーコングですので、開発当初はドンキーコング以下のキャラクターだったのです。
世界のマリオにも下積み期間が!?
今となっては、劇場版作品の主人公になるほどの活動の幅を見せつける大物キャラクターであるマリオですが、実はそんなマリオにも過去には下積み期間が存在したのですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作を始めとした数多くのスピンオフ作品について紹介をしていきました。スピンオフ作品の魅力はなんといっても登場するキャラクターの完成度の高さです。すでに別の作品で認められているキャラクターが自分の作品を持ったら面白くないわけがありません!まさに「主人公になるべくしてなった超エリートキャラクター」のみが成し遂げることができるスピンオフ作品化という偉業を成し遂げた数多くのキャラクターたちを今回は紹介していきました。今回紹介した作品以外にも、実はスピンオフ作品が元だったという人気シリーズは数多く存在しますので、是非ともご自身でも調べてみてくださいね!