2010年代に最も人気なメディアミックス作品となった『ソードアート・オンライン』通称SAO。このSAOはVRマシンという機械を装着し、仮想世界で様々な対戦形式のゲームをしていくお話ですね。妖精の国で剣と魔法で戦うファンタジー作品『アルヴヘルム・オンライン』通称ALOをはじめ、様々なゲームの世界に入って戦う本作ですが、その中で最もハードでリアリティのある作品が『ガンゲイル・オンライン』通称GGOでしょう。このGGOは他のバーチャルMMOとは違い、剣や魔法ではなく銃を使って戦い、世界観も殺伐としているファンタジー要素が少ないゲームです。本物の銃撃戦のようなリアリティがあるGGOですが、ここではそのGGOのシステムを解説していきたいと思います。
目次
『ガンゲイル・オンライン』ではキャラは自動生成される
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
まず、『ガンゲイル・オンライン』通称GGOでは、自分が使うキャラクターは選択したり作成することが出来ません。キャラクターは勝手に自動生成されるという厄介な(?)システムですね。この段階で自分が望むような外見のキャラクターを手に入れることは不可能に近いので、これがGGOのプレイヤーがまず最初につまづく難題かもしれません。
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
主人公のキリトは、GGOの初ダイブ時に女性のような外見のプレイヤーを引き当てたため、周囲の男性プレイヤーから好奇な視線にさらされ苦労しました。しかし、外伝の主人公レンは自分が望むような可愛い外見の女の子を引き当て喜んでいましたね。それにしても、キャラ生成がオートで運任せというのはゲームとしてどうなんでしょうか……?(笑)
『ガンゲイル・オンライン』初期費用は1000クレジット
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
GGOに初ダイブしたプレイヤーのクレジット……つまりお金は、たったの1000しかありません。1000で買える武器はほとんど無く、最初は弱いモンスターを狩って資金稼ぎをするのがベターのようです。しかし、外伝の主人公レンは知り合いのMの手招きで1000万クレジットもの大金を受け取り、仲間のフカ次郎の装備を整えてあげました。
『ガンゲイル・オンライン』ゲーム内での資金はリアルのお金に変換できる
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
GGOはそのサバイバルな世界観で多くのファンを獲得しているゲームですが、それと同じくらいプレイヤーを燃えさせている部分は、ゲームで得たお金を現実世界のお金に変換できる所です。それにより、全バーチャルMMO作品の中で唯一プロゲーマーがいるゲームとなり、トップクラスのプレイヤーは月に20万円~30万円稼いでいると言われています。
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
また、リアルのお金をGGO内のクレジットに変換させることもできるので、レンがMから受け取ったクレジットは現実のお金そのものだったということですね。そのため、Mをお金持ちだと確信したフカ次郎は、会ったこともないMと結婚したいとか言いだしてしまいました。GGOの世界では100クレジット1円なので、つまりMは10億円もフカ次郎に投資したということです。ちょっとバカな話ですね(笑)
『ガンゲイル・オンライン』では使用できる銃は二種類
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
GGOで使用できる銃の種類は大別すると二種類に分類されます、一つが実弾銃、もう一つが光学銃です。実弾銃は現実に存在する銃を使用するため説明不要ですが、光学銃は光線を発射する銃で、特にモンスターとの戦闘で役に立つ銃とされています。しかし、作中では光学銃を使用している場面は少なく、対人戦闘では回避されやすかったり防護フィールドでダメージを緩和されてしまうので使いづらいです。
『ガンゲイル・オンライン』ランダムドロップというシステム
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
GGOではランダムドロップというシステムがあり、倒したプレイヤーのアイテムをランダムで一つ入手することができるというシステムがあります。そのため、GGOにはプレイヤーを狙ったPK(プレイヤーキラー)が数多く存在し、モンスターと戦うよりもPKを専門としている連中も多々存在します。
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
これによりかなりレアなアイテムを相手プレイヤーから手に入れることも可能ですが、取られたプレイヤーは当然そのリスクを恐れるため、勝ち目の薄い強敵とは戦おうとしないのがGGOの一般的なプレイヤーの特徴です。
『ガンゲイル・オンライン』の二つの主要システム(重要)
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
GGOには二つのシステムがあり、一つが「バレット・サークル(着弾予測円)」、もう一つが「バレット・ライン(弾道予測線)」です。前者は攻撃的システムアシストとも言い、プレイヤーの心拍数に合わせて照準円の大きさが変化し、ランダムでサークル内に着弾させるというものです。これは現実なら絶対に当たらないような射撃でも、サークルの中に収めてしまえば着弾可能という便利な機能であります。
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
後者は防御的システムアシストと言い、プレイヤーに弾道を見せてくれるため回避能力次第ではどんな銃撃でも避けることが可能です。この弾道予測線は赤い線で表示され、そこから身体を逸らすことさえできれば、まず銃弾が命中することはありません。このシステムにより、キリトやレン程の回避能力があればかなりの回避率が期待できる、アジリティの高いプレイヤーには有利な機能となっています。
『ガンゲイル・オンライン』意外とシンプルなシステム故に燃えるゲーム
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
『ガンゲイル・オンライン』のシステムを紹介してきましたが、こうやってみると意外にシンプルなゲームシステムですね。「バレット・サークル」に関しては、作中でMが語っていたように下手な銃撃でもサークル次第では当ててしまうので、リアルの銃の腕が鈍るマイナスがあると言っていました。しかし、銃を使うことがない一般の日本人には関係ない話ですね。
出典: ガンゲイル・オンライン ©時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/GGO Project
「バレット・ライン」に関しても弾道がある程度予測できてしまうので、リアルの銃撃戦に比べるとリアリティは無いですが、アジリティを生かして銃弾を回避するという、ゲームらしい演出は魅力です。実際に、アジリティの高いキリトやレンが銃弾をかわしまくるアクションは、リアルでは考えにくいですが創作物としてみたら楽しめ圧巻でしたね。