プランダラは月刊少年エースで連載されているバトルファンタジーです。その主人公であるリヒトー=バッハは300年前の戦争を終結させた『撃墜王』と呼ばれた存在でした。ただし、300年前の存在でありながら現在も生存していたりと謎の多い存在でもあります。そこで、主人公たちが何故撃墜王と呼ばれたのか、そもそも撃墜王とは何なのか?さらに7人の撃墜王を紹介していきたいと思います!
目次
そもそも撃墜王って何?生み出されるきっかけとなった廃棄戦争
廃棄戦争の英雄と呼ばれる撃墜王はとある戦争のために特別な手術を受けた人物のことを指します。平和なファンタジー世界が舞台かと思いきや、300年前は資源が枯渇し人口飽和から各国が食糧難に突入した未来であり、舞台は地球でした。つまりそのころにファンタジー要素はなく、各国は核戦争に突入し世界は核の炎に包まれ、人類はもう駄目そうでした。
振ってきたオーパーツ
そんな滅亡寸前の人類の前に宇宙から未知のオーパーツ、絶対たる力で多数決を取る機械通称『議会』が降ってきます。議会の力で世界は核の放棄と期限付きの停戦協定を結びますが、それは問題の先送りでしかなく各国の首脳は議会の多数決で核放棄と停戦協定を破棄、そして人類が現在の食糧事情をクリアできるようになるまで人間を間引くための戦争が廃棄戦争でした。
廃棄戦争で生み出されたのが撃墜王
その戦争のために主人公たちも軍の上層部は、議会の力を引き出せる魔法使いを生み出すべく、適性のある人物にとある人物の遺伝子を移植することで議会の力を発揮することが出来る人間兵器を生み出します。それが戦争を終結に導いた撃墜王の正体で主人公を含め7人存在しています。彼らはとある時期から成長が止まり、300年たった現在でも生存しています。
『「閃撃」の撃墜王』リヒトー=バッハ/坂井離人
本作の主人公でもあり、白髪で普段は仮面を被っています。綺麗な女性を見つけてはセクハラを繰り返す前作の主人公のような男です。しかしその正体は伝説の撃墜王。現在は最底辺の身分でいつもお腹を空かしています。性格はセクハラ大好きでエロいことに全力を燃やす男で、その振る舞いからは伝説の英雄とは程遠い存在です。本名は坂井離人。カウントは女にフラれた数でマイナスを振り切っていますが、撃墜王としてのカウントは「みんなの代わりに敵を殺した数」。
閃撃の能力
目にもとまらぬ速さで移動することが出来、撃墜王の中でも最強の存在と言われています。閃撃の二つ名は、リヒトー=バッハを名乗る前の本名、坂井離人だったころに軍学校の仲間たちが名付け親です。能力を過度に使用すると撃墜王の手術の副作用でカウントが跳ね上がりますが、暴走状態となり手が付けられなくなります。普段のカウントは5700ですが、暴走時には57000と跳ね上がります。その副作用は撃墜王特有の副作用ですが、特に多くの遺伝子を移植されたリヒトーにはとりわけその副作用が大きく表れています。
300年前のリヒトー
撃墜王の手術を受け、戦場に投入された最初の人物でした。離人自身は誰も殺したくはないという考えを持っていましたが、手術の副作用で暴走状態となり味方にすら切りかかるほどであったため、普段は隔離され戦場に投入されるときのみ薬物を投与され戦場に投入されます。戦後には上官たちの決定に逆らい、オリジナルバロットを奪った時風を殺害すべく差し向けられ、実の兄を手にかけることになります。そのことがきっかけで正気を取り戻しますが、義理の兄を殺害したショックから死亡しますが肉体は腐敗せず、20年後に息を吹き返し、残酷な事実を知ることになります。
『「追撃」の撃墜王』園原水花
特務部隊の一員として、アビスの悪魔を目撃したものを皆殺しにしようとします。残忍な性格で子供であっても容赦なく殺害しようとするような性格ですが、本来の性格は心優しく臆病で人を殺せるような性格ではなく、到底軍人に向いているとは言えません。撃墜王の共通の副作用で能力を発動させる際には破壊衝動に支配されてしまいます。出動の際には薬物で別人格を引き出されて、都合よく使われています。
追撃の能力
銃器を用いて広範囲、高密度の射撃、さらには一つ一つの射撃が誘導弾であり逃げられても、逃げ切れず追撃することが出来る能力。さらには自身の機動力も高く、高い戦闘能力を発揮します。しかし、素の彼女は全くと言っていいほど戦いに向いていない性格のためいつも薬をうたれています。カウントは「固執」。
300年前の園原水花
気弱で臆病で軍人には向かない性格でいつも苛められていました。そんな中、ほぼ唯一自分の味方となってくれた離人を追いかけて軍学校へ入学。彼女は軍人としての適性が皆無でしたが、撃墜王の手術の適性はありました。しかし、手術後も結局戦場で誰一人として敵を殺すことが出来ない役立たずとして扱われていました。離人が敵兵を殺害していくにつれ、破壊衝動に支配されるようになってからは暴走状態となった離人に切られ、そのショックからふさぎ込むようになります。
『「瞬撃」の撃墜王』坂井時風
圧倒的な手数を持つリヒトーこと坂井離人の義理の兄。正義感が強く、過去からやってきたジェイルと似た性格。ただジェイルとは同族嫌悪なのか反りが合わない様子。実力もクラスでトップクラスの戦闘能力を誇り、独自の抜刀術は撃墜王になる以前から常人ではとらえることが出来ない速さを誇っていました。
瞬撃の能力
リヒトーと似たような能力ではありますが、圧倒的な剣速と手数で空間すらも切りさく剣術で、とてつもない戦闘能力を持っています。カウント数も50万ととてつもない数字でしたが、そのカウントは「愛する者を斬った数」。地獄のような環境では全員が生き延びることが出来ないため、次の世代に託すためある程度の年齢に達したものは口減らしをする必要に迫られていたため、せめて苦しまないようにと時風が大人になった子供たちを同意の上で手にかけていました。
300年前の坂井時風
Aクラスの中心人物であり、離人の良き兄でもありました。しかし、廃棄戦争の終結の際に撃墜王としては唯一アルシアの設立に反対し、反旗を翻すものの薬物により殺戮兵器と化したリヒトーを差し向けられ死亡したかに思われていました。撃墜王は不死身の性質があるのか死ぬことはなく、その間Aクラスの生き残りと共に地上で腕を磨きながら、地獄のような環境で雌伏し時を待っていました。
『「重撃」の撃墜王』道安竹虎
巨大な体躯、カエルのような容姿から誰ともつるむことなく、粗暴な態度をとり園原水花を対抗処分に追い込もうとするなど、一言でいえば憎まれ役。しかし、それは軍人に向いていない水原を戦場から遠ざけようとしたからであり、軍学校が戦場になった際には矢面に立ち水原を守ろうとするなど、行動原理の根本には水原の存在があります。
重撃の能力
重力を操る能力で超人的な機動力を持つ離人の天敵と言える能力です。その能力で一時は離人を死に追いやりますが、実は殺しきれていませんでした。能力のカウントは誰かを屈服させた数。
300年前の道安竹虎
粗暴な態度や暴力を振りかざすような人物でしたが、戦争が綺麗事で片付けられない者だと感じており『殺さない軍隊』に関しては否定的なリアリストでした。撃墜王の手術を受けた後には戦場に投入され、離人とタッグを組んでいました。撃墜王の手術の副作用でシュメルマンの影響を大きく受けて子供を殺せなくなった離人の変わりに襲撃に来た子供を全員殺害しており、共に地獄を生き抜いた相棒でした。
『「爆撃」の撃墜王』アレクサンドロフ=グリゴローヴィッチ
ジェイル=マードッグの義理の父親であり、アルシア王立軍のトップ。子煩悩でジェイルに対してはとても甘いですが、所々容赦のない顔もあわせ持っています。300年前の廃棄戦争の英雄の一人で、元々はロシア軍の将校でした。実は結構モテるキャラクターであり、部下やアルシア王国のロリ女王からも好意を寄せられています。
爆撃の能力
読んで字のごとく爆発を操る能力で、本気を出せば町一つが壊滅状態になるほどの広範囲の火力を持っているらしい。カウントの内容はまだ謎ですが、カウント数は20万。本気を出して星奪戦を挑んできたジェイルを完膚なきまでに叩き潰すほどの実力で、事実上軍の最高戦力と言える人物でもあります。
300年前のアラン
300年前は軍学校の鬼教官としてAクラスを指導していました。そのころの階級は大尉であり、顔の傷は廃棄戦争の前哨戦となる軍学校への襲撃時に生徒たちを守るために追った傷です。廃棄戦争を終結させ、アルシアを設立したメンバーの一人でしたが、それはAクラスの皆を見捨てるという苦渋の決断でもありました。厳しくも情に溢れた人物でしたが、人類が生き残るためにアルシアを作ることを決めます。
『「識撃」の撃墜王』ナナ
褐色肌でナイスバディのお姉さん。普段は移動酒場の店主として、リヒトーをこき使いながら行動を共にしていました。リヒトーの過去を知る人物であり、実は撃墜王の一人です。その能力を使い、リヒトーの過去を見せるためにジェイルらを過去に送り出します。
ナナの能力
タイムスリップの能力者であり、過去を変えることが出来る能力者でした。その能力でkジェイル達を過去に送ります。ジェイル達はそこで撃墜王たちの過去や、廃棄戦争の謎に触れることになります。普段のカウントは他人に美味しいと言ってもらった数ですが、撃墜王のカウントが何なのかは不明。しかし、能力を使う度に消耗していくため回数制限がある模様。回数が無くなった時にどうなるのかは不明。
300年前のナナ
撃墜王の手術の最初の成功者であり、当時はまだ子供でした。能力の仕様もあってか戦場に立つことはありませんでしたが、未来からやってきたジェイルたちに真実を教えたりもしました。戦争終結後はリヒトーを探し出し、行動を共にすることになりますがある程度の時期から成長が止まります。本人曰く、何かに後悔したとき成長が止まるらしい。撃墜王全員の成長が止まった時期が個人で違うのもその影響のようです。
『「心撃」の撃墜王』ペレ=ポポロ
リィンの部下として、ポケにツッコミに大忙しのキャラクター。階級は軍曹で、味方陣営の説明キャラかと思いきや実は最後の撃墜王でした。特務部隊の祖となる人物で、その本性をずっとひた隠しにしてきました。リィンたちを裏切りますが、実は裏切ったのはブラフであり、とある目的のためにシュメルマンらと敵対し味方陣営に戻ることになります。リィンの部下として片田舎の町にいたのは、ジェイル暗殺が目的でしたが、ジェイルに飛ばされたため目的を達成できなかったらしい。
ペレの能力
潜入、諜報、暗殺に特化したエキスパートであり、その能力は他人の心を読むことが出来る能力。撃墜王らしく戦闘能力も高いですが、リィンのように何も考えず感覚で動くようなタイプは天敵。後付けの設定のようにも見えますが、アルシア人が知らない銃器の扱いや医療の心得があったこと、アルシアには存在しない機器にあっさり順応するなど、実は結構伏線が張られていました。本名はゲシュペンス=ゼレーゲン
300年前のペレ
登場はしなかったものの、潜入、諜報、暗殺と活動しており各軍の司令官を暗殺することで敵軍の弱体に活躍していたらしく、実は戦争を終結させた影の功労者でした。過去のペレは過去編には登場しませんでしたが、当然どこかに存在していたことは確定で300年前に同じ人物が二人いたことになります。
【プランダラ】撃墜王まとめ
物語のキーマンとなる撃墜王を紹介してきました。実はファンタジー世界の戦争の英雄ではなく、核戦争で疲弊しまくった世紀末の英雄でした。アニメでも当然目立つ存在でしょうし、今後の展開にも大きく関わってくることでしょう。まだまだ謎が多いのでこれからの展開も楽しみですね!