『BEASTARS』(ビースターズ)は週刊少年チャンピオンで連載されている、擬人化された肉食獣と草食獣の生活を描いた物語。種族を超えた友情や恋が描かれ、相容れない対立が発生するなど、どこか人間味を感じます。今回は『BEASTARS』ヒロインのハルをピックアップし、キャラクター像に迫っていきましょう。主人公であるレゴシとはどのように接していくのか、また他のキャラクターとの関わり方も気になるところで、ぜひ最後までチェックしてほしいと思います。
『BEASTARS』ヒロインのハルはどんなキャラクター?
『BEASTARS』のヒロインを務めるのは、ドワーフ種のウサギ・ハルです。10月19日生まれの18歳で、チェリートン学園高等部の園芸部に所属している3年生。演劇部の面々が多く登場する『BEASTARS』において、ハルの存在は特殊と言えるでしょう。またハルの性格や他の動物たちとの関係もいびつな部分があり、読者・ファンも賛否両論となっているキャラクターになっています。
明るくて気丈に振る舞う性格
ハルはいつも明るいだけでなく、気丈に振る舞う性格をしています。さらに正直な性格をしており、チェリートン学園においてカリスマ的な存在であるルイですら、ズバズバと物言いをする様子が描かれていました。主人公であるレゴシとは正反対の性格と言えますが、それゆえにお互いに惹かれあって、意識し合ってしまったのかもしれません。
草食獣=圧倒的弱者と考えている
ハルの大きな特徴として、自分を含めた草食獣は圧倒的な弱者であるという考えを持っている点が挙げられます。また異種族間の壁も感じているところがあり、恋仲にあったルイとは同じ草食獣ではあるものの、結ばれない運命にあると悲観していました。レゴシに対しても相容れない存在として見ていましたが、会話を繰り返していくことによって、惹かれ始めていきます。
他の動物たちから嫌われている?
もう一つハルの特徴を挙げるならば、他の動物たちからは良く思われていないところがあります。その理由には自分が肉食獣から対等に扱われたいという想いから、体を重ねてきたというものがありました。体を重ねている間だけは対等な存在であると感じるため、ハルはこの行為をやめようとはしません。しかし動物間の亀裂を生み出すことがあり、嫌われてしまった末、学内で孤立している様子が見られます。
『BEASTARS』ハルとレゴシの関係とは?
『BEASTARS』の主人公・レゴシとヒロイン・ハルは、出会ってから付き合いを重ねていき、お互いに惹かれあっていきます。作中でも2人の関係の進展は注目どころになっており、離れようとしても近づいてしまうようなところも。そこで、ハルにとってレゴシとはどんな動物に映っているのか、2人の関係についてひも解いていきましょう。
会話を重ねて互いに惹かれていく
2人が初めて出会ったのは、レゴシが見張りをしていた時でした。そのときは暗闇だったため、ハルはレゴシのことを認識できませんでしたが、レゴシは誤って捕食しそうになったことから、距離を置こうとします。しかし逆に出会いの機会が増えていき、レゴシはハルに恋心を抱き始めました。ハルもまた、レゴシの気持ちに心を動かされていき、やがて互いに意識し合う関係へと進んでいきます。
食殺の危機から救ってくれた恩人
2人が出会ってから、付き合いを重ねて仲を深めていきます。そしてしばらくすると、ハルは闇市を根城とするシシ組によって誘拐されてしまい、最高の状態で食肉される危機に瀕するのでした。これに対して、レゴシはゴウヒンと協力してシシ組のアジトへと乗り込みます。かくして無事にハルの救出に成功し、レゴシは命の恩人となって、関係がより親密になっていきました。
一途にレゴシを想い続けている
レゴシはリズとの決闘により、草食獣への接触が制限されてしまいます。そして退学して一人暮らしを始め、しばらくは精神的に苦しい状態になっていました。ハルはレゴシに何も聞かされないまま別れることになり、どうしても会って話したいという気持ちに駆られます。しかし次に再会したのは大学に進学した後で、レゴシへの想いを断ち切ろうとした矢先、彼の誕生日を思い出します。ハルはレゴシを祝福するためにその足で駆けつけて、彼から事の真相を明かされるのでした。
『BEASTARS』ハルとルイの関係とは?
ハルとレゴシの関係がどうなるのか気になりますが、『BEASTARS』ではハルとルイは恋仲にありました。しかしレゴシが現れたことにより、ハルとルイは自然と離れ離れになっていき、ハルとレゴシの関係が築き上げられます。『BEASTARS』に欠かせない動物であるルイですが、ハルとの関係はどのようなものだったのか。その詳細に迫っていきましょう。
角の生え変わりで初対面を果たす
ハルとルイの出会いは、ルイの角が生え変わりのタイミングでした。角が抜けてしまった自分の姿を誰にも見せないために、ルイは園芸部の庭に隠れていたものの、運悪くハルに見られてしまいます。ルイは口止めのために大金を示しますが、ハルは一切受け取ろうとはしません。さらにハルは、ルイの手当てをしてあげるだけでなく、事情を鑑みて園芸部の小屋においてあげるなど、優しく接してあげました。
直接的な発言に惹かれていくルイ
やがてハルとルイが過ごす時間が増えていき、惹かれ合っていくと、隠れて付き合うようになりました。ハルは言いたいことをズバズバと発言する正直な性格でしたが、ルイはそういったところに魅力を覚えていた様子。ところがルイには許嫁がいたため、2人の関係は在学している間のみと決められていました。ハルは短い期間を残念に思っており、お互い寂しさを覚えることになります。
ルイがシシ組に入ると連絡が途絶える
在学中という期間限定の恋仲だった2人ですが、ルイがシシ組のボスになると、互いに連絡が取れなくなってしまいます。シシ組は裏市の中でも圧倒的な存在だったため、ハルに迷惑をかけられないという想いがあったのでしょう。かくして自然的に消滅すること違なったハルとルイの関係でしたが、そこに新しくレゴシとの関係が親密になっていきます。ハルとレゴシもまた、互いに惹かれ合って親交を深めます。
『BEASTARS』ハルと恋のライバルについて
ハルとレゴシとルイの3人は、『BEASTARS』のなかでも注目すべき関係性にあると言えるでしょう。恋の三角関係が形成されているわけではありませんが、ハルとレゴシの両方を気にかけているルイの姿があり、新たな関わり方に期待が集まります。しかしハルに影響や関係のある動物は他にもいました。そこでハルの恋のライバル的な存在である2匹の動物たちを紹介していきます。
レゴシを恋い慕うハイイロオオカミのジュノ
レゴシを意識していた異性はハルだけでなく、ハイイロオオカミのジュノも同様でした。特にジュノの場合、レゴシと同じハイイロオオカミの種族であるため、特に気になっていた様子が描かれています。しかし恋敵として見ていたのはジュノだけで、ハルに対して一方的なライバル視だった様子も。ところがジュノは、レゴシの天然によって振り回されてしまい、結局レゴシとの恋が実りませんでした。
恋の障壁となったヒツジのセブン
レゴシは食肉の禁断症状で苦しんでおり、アパートの隣に暮らしていたセブンとまともに会話ができていませんでした。しかしレゴシはハルにもう一度会うため、まずはセブンとまともに会話できるようリハビリをします。そこに偶然にも、ハルはレゴシとセブンが仲良く帰っていく姿を目撃してしまい、あげく同じアパートに入っていくところも見てしまうことに。レゴシにサプライズで会おうとしていたハルでしたが、2人の様子を見たことで、そのまま去っていくのでした。
まとめ
ハルは明るく気丈に振る舞うなど、ヒロインらしい性格を持ち合わせています。しかし、その裏には「対等に扱われたい」という想いがあり、性に対しても積極的な様子が描かれます。そこでレゴシとの出会いを経て、互いに惹かれあうという純粋な恋愛をしていますが、これからハルとレゴシはどのように発展していくのかが気になるばかり。2019年10月から放送されるアニメでも、特に2人の関係は必見と言えるでしょう。