Blue Giantはビッグコミックで連載中のジャズを題材にした作品です。実際に音楽が聞こえてくるみたいだ、とか一歩ずつ進んでいく青春の物語が心を躍らせるなど多くの絶賛の声が上がっている最高に面白い作品です。今回はそのBlue Giantの主人公、宮本 大を紹介していきたいと思います。
目次
ジャズに魅せられた主人公!宮本 大のプロフィール紹介
本作の主人公である宮本 大の出身地は宮城県仙台市。明るく前向きな性格で声が大きい。家族構成は父親・兄・妹を含めた4人家族で母親は既に他界しています。中学時代はバスケットボール部に所属していましたが、背が高い方ではなく身体能力にも限界を感じていました。一度決めたらとことんまで突き進むタイプ。
家族紹介①父
食品スーパーの店長として勤務しています。宮城県仙台市出身のことだけあって東北楽天イーグルスのファンのようです。次男の大がどのような進路を進むかを心配していましたが、ジャズプレイヤーになりたいと聞かされると反対せず背中を押します。
家族紹介②宮本 雅之
大の兄貴で高校卒業とともに就職。その背景には本編開始以前に母親が他界したことが影響しているようで、父親とともに弟の大や妹の彩花を支えるために就職を選んだようです。初任給が入ったときには大や彩花にご馳走し、大のサックスも彼が買い与えたもの。しかも、安物ではなく一番高いものをローンを組んで購入したものであり、大にとっては尊敬するべき兄貴。
家族紹介③宮本 彩花
大の妹で、彩花は大をちっちゃいお兄ちゃんと呼んでいます。天真爛漫で気の強い性格であり、行動力もある妹。大のことはぼーっとしていてちょっと頼りない兄だと感じていましたが、大の演奏を聞きを兄が帰ってこない事を悟ると大泣きしました。上京した大が送ったフルートを大切にしており、送ってもらった後は由井の元でレッスンを受けています。
ジャズに魅せられひたすら練習を重ねる!真っ直ぐな男『宮本 大』
友人に連れられて聞いたジャズに魅せられて以来、ジャズの虜になった大は世界一のサックスプレイヤーを目指して日々猛練習を重ねます。当初は一人、外で練習を重ねリード(マウスピースにくっつけて音を出すパーツ)をあっという間に使い潰してしまうほどに猛練習を重ねます。
師匠・由井の指導で技術を叩き込まれる
ジャズバーの店長に紹介され、演奏を聞かせることになった人物は以前に路上で演奏していた人をヘタクソとボロクソに罵ったおっさんでした。しかし、そのおっさんは大の演奏を聞いて拙い技術ながらも聞き手に何かを感じさせる才能を持っていることを見抜きます。
そのおっさんこと、由井は大の師匠として毎日のようにサックスの基礎、そして技術や理論を叩き込んでいきます。
上京してからも休まず練習!
上京して玉田の部屋にお世話になる大でしたが、大都会でサックスの練習場所すらままならない状況でも場所を見つけて練習。ただ練習の鬼というよりかはすぐにでもサックスを吹きたくてたまらないサックスバカ、ジャズバカといった方が正しいかもしれません。
宮本 大の魅力は誰もが止まらずにはいられない圧倒する音楽!
大の魅力は何といっても聴く人物の心を揺さぶるかのような、ダイナミックかつ重厚感と存在感のある演奏です。実際に音が聞こえてくるような作品と言われる所以には、作中の登場人物が大の演奏を聞いてどう感じたが大きな理由であると思います。当初は技術的にも拙かった大ですが、それでも何かあると思わせる才能を持っているキャラクターです。
気まぐれな師匠・由井も才能を認める大
ジャズバーの店長に紹介された辛口で気まぐれで自分の興味を持ったもの意外にはとことこんまで無頓着な男、由井も一度その演奏を聞いただけで『技術ではどうにもならない才能がすでに咲いている』と思わせるほどであり、その結果由井は大に技術や理論を叩き込みます。普段やっている音楽教室ではとんとやる気を見せない由井ではありますが、大の指導のときにだけは人が変わったかのように厳しく熱く指導しているほどでした。
いつでもどこでも人を惹きつける男
その演奏の迫力、心の底から聞き入ってしまうような大の演奏は学校の文化祭で演奏しては、トリを飾るはずだったバンドが演奏して後を濁してはいけないと思わせるほどの熱狂を生み出し、路上で行ったゲリラ的な演奏では一般の人のみならず音楽関係者ですらその音楽に惹かれてしまうほどのインパクトを残しました。
見る者に情熱を与える演奏
Blue Giantにおける宮本 大の演奏はただ一言『熱い』と言ってもいいかもしれせんが、見る者に情熱を与える演奏という解釈も出来るでしょう。その演奏は自信家で横柄な態度をとっていた沢辺雪祈すら心を揺さぶられ涙を流し、今までなあなあでやってきた中年のバンドは大達の演奏とそのがむしゃらな姿勢に情熱を取り戻します。聴くものに大きな影響を与えていく描写こそが作品の楽しさと言っていいと思います。
売れない奏者はいつも金欠、バイト三昧の宮本 大
売れない音楽家は金欠なのは当たり前、しかも日本ではあまり馴染みのないジャズをやろうと言うのであればなおさらです。音楽一本で食べていける人は一握りで、大も例にもれず高校時代からアルバイトに明け暮れて、リードやメンテナンス等の費用に充てています。バイトに明け暮れながらも音楽を続けていくのはリアリティがあって、そこも作品の魅力です。
高校時代はガソリンスタンドでバイト
高校時代はガソリンスタンドでのアルバイトを続けていました。バイト先の店長や店員とも打ち解けており、店長とは釣りに行ったりとプライベートでも親交があり、時代の煽りでセルフスタンドになってしまうという身の上話も聞かされるほどでした。
上京してからもバイトバイト
上京してからはさらに金欠となり、同窓の玉田のアパートに居候させてもらいながらすしざんまいでバイト三昧。それだけではなく、工事現場で土方のアルバイトもしておりそれらの仕事をこなしたうえでサックスの練習。非常にきつい生活ではあるはずですが、それでもこれが世界一になるという事だと信じて、バイトとジャズの二重生活を送っていきます。
宮本 大のJASSとしての活動、そして
大は世界一のプレーヤーとなるべく高みを目指し、上京してきてからは天才的なピアニストである沢辺雪祈、そして居候をさせてもらっていた同窓の初心者、玉田俊二を加えJASSを結成します。大の演奏を聞いた玉田はド素人ながらもドラムに挑戦し、二人に引っ張られるように成長していきます。そして三人はSo Blue(作中で最も有名なジャズバー)での演奏を目指し活動していきます。
So Blueでの演奏
So Blueでの演奏を目標にしていた三人でしたが、とあるバンドのメンバーの代役として沢辺が抜擢され、沢辺は一足早くSo Blueの舞台に立ちます。その舞台で全てを出し切った沢辺の活躍は大きく評価され、JASSがSo Blueの舞台に立つことも決定します。しかし、JASSが三人でライブの舞台に立つことはありませんでした。交通整理をしていた沢辺は暴走してきたトラックにはねられ腕を潰されるという最悪の事故に巻き込まれてしまったのです。
自作の舞台はSUPREMEで
その後、残った二人は沢辺不在でSo Blueの舞台に立ちます。そしてそのライブを成功させた後、沢辺から解散を切り出されます。それは常に高みを目指す大に配慮したものでした。沢辺は腕を切るか切らないかというレベルの重傷でしたが、それでも再起を誓います。その後、大は一度故郷へ戻り師匠である由井の元に顔を出します。そしてドイツの地に留学することを決めます。本編はここで一区切りとなり、ドイツの地で世界一を目指すBlue Gianr SUPREMEへと続くことになります。
宮本大まとめ
Blue Giantの主人公、宮本 大を紹介しましたが、このキャラクターは魅力にあふれたキャラクターであり、Blue Giantはジャズとか全く興味がない状況で読んだのに気が付いたら全巻読破しているというタイプのジャンルに引き込む珍しい作品です。なので、何の知識もない人でも絶対に楽しめる作品です。自信を持って万人におススメできる作品なので是非とも触れてみてください!