1993年に放送され、「コンピューターとネットワーク」を舞台にした「早すぎる名作」と謳われた特撮作品「電光超人グリッドマン」がTVアニメーションとなって帰ってきました。その中で今回は中心人物とも言える「グリッドマン」をご紹介します。
グリッドマンの概要
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
自身をハイパーエージェントと名乗る、実体のないエネルギー生命体。 宝多六花の母が経営してるジャンクショップ「絢」に陳列されている古びたパソコン「ジャンク」に宿っている。響裕太の腕に装備されるブレスレット「プライマルアクセプター」を介して裕太と合体することで実体・巨大化する。
姿・形
最大70メートルの実体のある巨大な姿となって出現することが出来る。記憶や本来の力を失っており、「迫りくる危機から街を守る」という使命だけを理解している。当初は青や紫を基調とした「イニシャルファイター」と称される姿で登場。裕太にしか認識出来ず、戦闘中もキーボードでメッセージをタイピングすることでしかコンタクトが取れなかった。しかし、サムライ・キャリバーがジャンクを最適化したことで機能が向上。メインカラーは赤・白・青のトリコロールに変化し、誰とでもコンタクトをとれるようになる。
イニシャルファイター時代
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
裕太たちと初めて出会った時のグリッドマン。1、2話に登場。カラーリングはアニメHPに公開されている最適化後のイラストとは異なり、体の色もグレーとブルー主体であり、最適化後のグリッドマンより水色の発光部分が多い。 設定では、イニシャルファイターという名称がつけられている。
一部の視聴者からは「bot」呼ばわり
裕太に対して「ジャンク」越しにしきりに警告を発するが、裕太以外にはその姿は見えず、声も聞こえない。 また、その警告も「危険が迫っている」「急ぐんだ!」など主語を欠いており、言葉足らずで具体性に乏しい発言ばかりで、まともなコミュニケーションが出来ているとは言えない状態であった。
最適化されたグリッドマン
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
サムライ・キャリバーの手で最適化された後のグリッドマン。デバダダンとの戦いの際に初めてその姿を見せる。体の色は初ぐんぐんカットの際にメインイラストのような実写版の形態を彷彿とさせる赤を基調にしたトリコロールカラーへと変化した。動きは最適化前に比べて軽やかな物になっており、幾分か戦いやすくなった模様。裕太自身も変身中に体が軽くなった旨の発言をしていることから、最適化前と比較してかなりのスペック差があるようです。
機能
グリッドマンは自身が実体化した時のサイズを「出力サイズ」と表現しており、彼やボラーの発言から通常出力時でおよそ50m、最大出力時で70mの大きさになることが可能。 なお、巨大になればなるほどエネルギーの消耗が激しくなり、その分裕太との合体状態(アクセスフラッシュ)を維持出来る時間が短くなる。
話せるようになった
コミュニケーションに際しても「ジャンク」越しに裕太以外の者たちにも見聞きが出来るようになった他、スクリーンに映るグリッドマンの映像にも動きが生まれるようになった。更に話す言葉にも脈絡が生まれ、警告以外の言葉も発するようになった。
合体形態
新世紀中学生がアクセスコードを叫ぶことによって変身する。グリッドマンキャリバー以外のアシストウェポンはグリッドマンとの合体機能を備える。変身後も各々の意識は維持され、グリッドマンや裕太と会話をすることができる。一方、ジャンクの処理能力の限界から、全てのアシストウェポンが出撃するとグリッドマンを含めてフリーズを起こす。
マックス
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
顔の下半分を覆う金属製のマスクを付けた黒服の巨漢。一人称は「私」。性格は常に冷静で落ち着き払ったものであり、曲者揃いの新世紀中学生達の中でも(今のところは)一番まとも。判断力や統率力にも優れており、率先して他の3人を束ねるリーダー格と言える人物である。
バトルトラクトマックス
後部に2門の大口径砲「タンカーキャノン」を備えた自走砲。 原典における「ゴッドタンク」に当たると思われるが、車高が低めの履帯式戦車だったゴッドタンクと違ってこちらは装輪式のトレーラー風の装甲車両型をしている。
マックスグリッドマン
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
グリッドマンがバトルトラクトマックスと合体して完成する剛力合体超人。 左右に分割したバトルトラクトマックスがガッツポーズをしたグリッドマンの両腕にドッキングし、後部にあるヘッドパーツが頭部に覆い被さる形で合体する。腕部が著しく巨大になる見た目通りに、腕力が大幅に増加している。 また腕部にはブースターが内蔵されており、腕の振りに合わせて使用することでパワーを更に増強することもできる。
一番強い
見た目通りのパワーだけでなく素早い動きのアンチとも互角以上に戦えるなど全体的にスペックは非常に高い。第4話で新世紀中学生全員で出動した際に出動干渉を起こした後、内海に「なら一番強いのは誰っすか?」と聞かれた際には彼が代表して出撃したため、自薦か他薦かは不明だが4人の単体合体形態の中では一番強い扱いのようです。
ボラー
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
オレンジ髪をツインテールにした黒服の小柄な少女…に見えるが実際は他のメンバーと同様男性である。つっけんどんな言動が目立ち、喋り方もかなり荒っぽく横柄で生意気な風だが、小柄な見た目に反してどこか大物染みた気風の良い豪快さもにじませている。一人称は「俺」。なお、実年齢は不明だが、少なくとも裕太達よりは年上のようで、将の事を「ガキ」呼ばわりしている。ボイスドラマ6,6回での本人曰く「就職したことねー」だそうだが・・・?
バスターボラー
原典における「ツインドリラー」に当たる一対の巨大なドリルを備えた無限軌道走行の戦車。 一見するとドリルを主武装とする突撃機に見えるが、本機の本分は全身火薬庫といえる様々な弾頭のミサイルによる高火力を有する点にある。爆撃のみならず、消火剤の散布による大規模火災の鎮火や、粘着弾による敵の足止めなど、見掛け以上にマルチラウンドに対応することが可能。
バスターグリッドマン
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
グリッドマンがバスターボラーと合体して完成する武装合体超人。 バスターボラーの本体部分が胴体の追加装甲となり、頭部にヘッドパーツが装着。キャタピラ部分はガトリング砲とミサイルを発射する重火器として機能する。両肩にあるツインドリルは、パラボラアンテナ状に展開する事でバスターモードにすることができる。
強さ
バスターモードとなったツインドリルから巨大なビームを発射する。なお、元ネタであるサンダーグリッドマンには『ドリルブレイク』というドリルを飛ばす必殺技があるがこの技はそれの強化版と言える。
ヴィット
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
ホストのような風貌をした黒服の男。 曲者揃いが多い新世紀中学生の中では、最もまともな外見をしている。普段はけだるげかつ何事にも他人事な態度。能動的に動くタイプではないが、後述の正体からか常に一歩退いた立ち位置から状況を俯瞰しており、場の空気を読んだ上で行動する。それ故に周りが率先して動いていたり、自身が動くべき状況では無いと判断した場合は静観を決め込むことが多い。
スカイヴィッター
原典における「サンダージェット」に当たる戦闘機だが、それよりも大型でかつカラーリングはブルーになっている。 前面部の両サイドに備えられた機関砲やホーミング性能を持つレーザーなどを主な武装とする。新世紀中学生内では唯一飛行能力を保有しているが、彼の性格故か敵が上空に居るなどしてボラーのミサイルなどが通用しない場合にのみ出動する。
スカイグリッドマン
出典: SSSS.GRIDMAN Ⓒ円谷プロ/TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
グリッドマンがスカイヴィッターと合体して完成する大空合体超人。 主翼とエンジン部分が脚部、前翼部が背部のスラスター、機首部分がヘッドパーツとして頭部に合体し、高い飛行能力を発揮する。
余談
背部スラスターから煙幕を噴射する。なお、大空の読みは「おおぞら」ではなく「だいくう」。 今のところ他の2形態が使用したようなグリッドビームの強化版にあたる技は使用していない。
まとめ
SSSS.GRIDMANは、10月6日(土)よりTOKYO MXほかにて好評放送中です。またこれを記念して、特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』が各種サービスにて配信中! アニメ版の予習をしておきたい方、緑川さんの美声を堪能したい方、もう一度観たいという方は、ぜひこの機会にお楽しみください!