「物語」シリーズに登場する、スポーティーで活発な少女・「神原駿河」。その爽やかな見た目と相反する、とんでもないエロ発言の数々は主人公もたじろぐほど。そんな神原の魅力に迫っていきます。
神原駿河のプロフィール
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
神原駿河とは、西尾維新原作の小説及びアニメーション作品『化物語』の登場人物の1人。主人公の阿良々木暦と同じ学校に通う高校2年生の少女で、初登場は『化物語』の中の「するがモンキー」です。
戦場ヶ原ひたぎを心酔
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
活発で身体能力が高く運動能力に優れた人物で、所属している弱小バスケ部を全国で通用するほどの強豪部に育てた実力の持ち主。戦場ヶ原ひたぎとは中学時代からの先輩後輩の仲であり、ただの先輩後輩を超え心酔しています。そのため、最初はひたぎのと恋仲にある暦に敵対心を持っていたものの、和解してからは暦によく懐き、頼れる後輩として活躍するようになりました。
ある意味精々する性格
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
ボーイッシュで爽やかな見た目とは裏腹に、ボーイズラブが好きだったり、マゾで露出狂であるなど変態的な属性を多く持っています。しかし本人がそのことを全面的に肯定しているので、卑猥な感じはなく、むしろ清々しい印象さえ与えます。
珍しいカッコイイキャラ
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
「物語」シリーズといえば、数多くの美少女が登場するのが大きな特徴の1つ。個性豊かな美少女たちの中、ボーイッシュでスポーツ万能な神原はどちらかといえば、可愛いよりもカッコイイと言われそうなキャラです。
暦に対しては・・・
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
確かに彼女にはカッコイイところもありますが、彼女の真直ぐで飾らない性格は時に可愛さを醸し出すのです。戦場ヶ原に切なる恋心を抱く姿や、暦に対して自分の可愛さを一生懸命アピールするシーンなどは女の子!という感じが前面に出てきます。
数あるギャップ
また、家では全裸でいるという神原ですが、その姿を祖母に見られて落ち込むというシーンも。好き好んで全裸でいるのに、祖母の悲しい顔に弱いという事実、ギャップがあって可愛いらしいとファンの中では話題に!
戦場ヶ原ひたぎとの関係性
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
戦場ヶ原ひたぎと神原駿河は、中学時代にバスケ部の先輩後輩の間柄でした。当時の2人はヴァルハラコンビと呼ばれ非常に有名なコンビで、その頃の神原はひたぎに対して恋心を抱いていたのです。
複雑な心境
神原は体のことで悩むひたぎをなんとか助けたかったのですが、ひたぎにそれを拒絶されたがため、ずっと距離を置いていました。しかし、高校にはいり、想いを寄せるひたぎに暦という彼氏が登場。しかも、ひたぎの悩みを解決した人物。
エロ奴隷!?
最初は嫉妬心から暦に対して恨みを感じ、自身に宿る怪異の力を借りて暦を亡き者にしようとしていました。しかし、全てが暴かれ解決した神原は、ひたぎとも暦とも和解。それ以来2人とはとても仲良くなりましたが、暦に対しては「先輩のエロ奴隷だ」と言うなど、なかなか厄介な関係になっているようです。
神原駿河と猿の手
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
神原駿河は普段から左手に包帯を巻いています。これは、彼女の手に宿る、雨降りの悪魔「レイニー・デビル」という怪異を隠すためのものでした。
能力の使用
レイニー・デビルとは、人の命と引き換えに3つの願いを叶える悪魔のこと。神原は小学校の時、自分に嫌がらせをした同級生に対しての発動が1度目、憧れの存在だったひたぎと付き合い始めた、という理由で暦を殺害しようとした時に2度目、と2度に渡ってこの能力を利用しています。
猿の手
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
怪異としての能力が発動する際などに毛むくじゃらの獣のような形になることから「猿の手」と呼称されています。しかし、普段は神原の精神状態が落ち着いていれば発動しないのか、包帯の下はほっそりとした普通の腕になっている様です。
悪魔の手を残した母親
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
神原の左手に宿る「レイニー・デビル」こと雨降りの悪魔は、神原の母親である遠江が彼女に遺したものでした。母である神原遠江自身は峻厳な性格をしており、相手の立場がなんであれ一個人として接する姿勢を徹底した人物で、娘である駿河から見ると"異様な"人物だったのだとか。
もう一つ残した手紙
母・遠江はこの猿の手と一緒に手紙も残しており、神原は愚物語の中の「するがボーンヘッド」の物語の中で、過去に向き合い乗り越えることとなります。
終物語での神原駿河
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
『終物語』では、ボーイッシュなショートカット姿を一新。髪を伸ばした可愛らしい姿を披露しました。阿良々木に対して猛烈なアプローチを仕掛ける姿は相変わらずで、阿良々木に対して「召し上がれ」と、自身を差し出すような描写も。
大活躍
しかし、そんなお茶目な遣り取りとは裏腹にメインストーリーで神原は大活躍。初代眷属と顔を合わせることを渋る忍に対して「どんなに感情が揺れても会うべきだ」「どんな結末になろうとも、自分と向き合いケリをつけろ」と、忍と真っ向から向き合いました。
男前な神原
とても情熱的で真直ぐな神原に忍が言い負かされ、ふて寝をするという小さな事件を起こした男前な神原。『終物語』の後半を未チェックの方は是非、男前な神原も見てみてください。
神原駿河の名言集8選
爽やかな見た目とは裏腹に、マゾで露出狂にボーイズラブが好きな腐女子と様々な属性を持ち、なおかつそれを誇りに思っているという興味深いキャラである神原駿河。彼女の暦に対しての台詞はとんでもない発言ばかり。これに対して暦はツッコミを入れながら切り返すため、毎回漫才のようなやりとりが繰り広げられています。この名コンビぶりは物語のお約束となっており、留まるところのない神原の下ネタ発言はもはや名物です。今回はその神原駿河の名言をご紹介します。
「ほう、奇遇だな、私もだ。女性の下着は芸術品だと、私は思っている。なんだ、話が合うではないか、阿良々木先輩」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
女の子なのに特に興味があるのは小学生の下着らしい。なお、阿良々木くんとは、気が合うときと会わないときの二択しかない模様。
「益々話が合うな!さすがは阿良々木先輩!世間の荒波何するものぞ、素晴らしい生き様だ!」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
天才的な変態と、ロリに愛を見出した変態の意見が一致した瞬間である。このやりとり好きって方は多いのではないでしょうか。
「精神面は戦場ヶ原先輩がケアし、肉体面は私がサポートする。見よ、これこそ見事な黄金のトライアングルだ」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
ん??? 一見すると、凄く名案的なことを言っているような気がするけれど、よくよく考えると、それってマズいのでは???
「お金よりも大切なもの(スクール水着やブルマ)が、世の中にはある」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
お金に変えられない価値がある。プライスレス!一般的な意見と神原駿河が言う意見では大幅なずれを感じられる一言ですね。
「こう見えて私は先見の明があるからな。いずれ滅びるであろう文化であることを見越して、事前に百五十着ほど、(ブルマを)保護しておいたのだ」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
確かに、ブルマって最近一切見ないよね。そうなると、たしかに神原の先見の明はあると言う事になる。さすが神原駿河です。
「はあ、走ってきたから少し胸が凝った。誰か揉んでくれる人はいないだろうか」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
神原邸のシーンでも明らかではあるけれど、結構ナイスバディな神原。これは良いセリフ。
「神原駿河!職業はアララギ先輩の肉奴隷だ!」
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
電話口の相手がわからないなにいきなり神原の代名詞となっている台詞を言う神原さん。ヒーローの名乗りだったり、「おはようございます」の挨拶くらい定番化された言葉。なお、奴隷の前の言葉は「肉」だったり、「エロ」だったり、微妙に変わる模様。
小さな頃から好きだった漫画を大きくなって嫌いになったり、逆に、昔は意味のわからなかった小説を、今は味わい深く読んでいたりする。好きな人を嫌いになったり、嫌いな人を好きになったり、価値があったものがどうでもよくなったり、捨ててきたものを惜しんだりするそんなあれこれの繰り返しこそが、人生であり、また生きていくことなんだとすると、それが空しくないと言えば嘘になる。
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
たまに哲学じみたことや、深い言葉をサラッという神原。エロいだけじゃない、変態なだけじゃない、天才的な一面を見せるところが魅力だったりします。
まとめ
物語シリーズでは珍しい女の子の「カッコイイ」キャラクターです。ぜひ作中でも「神原駿河」をチェックしてみて下さい。