色々あって連載休止、アニメ化の白紙という逆境を経て再びアニメ化が実現したハイスコアガール。ハイスコアガールはコアなゲーマーの視点で話が進みますが、当時は今よりも保護者のゲームに対する風当たりは強く、ゲームに否定的な人も数多くいました。大野家の指南業田 萌美もその一人です。こういう人物もいたという点で、時代背景のリアリティを表現する上で重要なキャラクターだと思います。そんな大野家の鬼の指南役、業田 萌美について紹介したいと思います!
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『業田 萌美』はヒロイン大野 晶のあらゆる習い事を一手に引き受けるスパルタ教育係
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
ヒロイン「大野 晶」の家に仕える指南役で勉強のみならず、格闘技、ピアノ、バレエ、茶道、生け花などありとあらゆる習い事を指導しています。その教育方針は超がつくほどのドスパルタでゲーム等の娯楽は当然許さず、自由に使えるお金すら与えません。しかし、その教育方針は大野を立派に育て上げるという信念に基づいたものであり、決して悪い人物ではありません。
度を超したスパルタに度々脱走する大野
いい結果を出しても褒めることはなく、遊ぶ時間すら存在しないほどの苛烈なスパルタ教育によって、大野のフラストレーションは増大し度々脱走してはゲーセンで鬱憤を晴らしていました。それが大野がゲームの魅力に魅せられ、ハルオとの出会いを果たすきっかけとなります。
抜け目が無く容赦もない性格
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
自由時間すらままならない激烈なスパルタ教育を不憫に思ったじいやがせめて車での移動中にだけでもと与えた携帯用ゲーム機すらも目ざとく発見し没収するだけでなく、運転役のじいやを解任する強権を発動します。大野家から人事の裁量権まで与えられているあたり、大野家の両親からは絶対的な信頼を得ているようです。
『業田 萌美』はゲーマーの天敵!?
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
1990年代のゲーム業界は熱狂していましたが、ゲームに対して目が悪くなるだの頭が悪くなるだの否定的な意見は現代の比ではありませんでした。萌美は指南役としての責任から否定派の極地のスタンスをとり、脱走した大野を咎め重い課題を課したり、ハルオの家に乗り込み大野との関係を絶つように迫ります。それに対してハルオは何も言い返すことが出来ず終始プレッシャーに呑まれたりと、ハルオも萌実を苦手としていました。
ハルオがRPGツクールで作ったゲームを処分してしまう『業田 萌美』
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
苛烈さを増すスパルタ教育によりゲーセンに通うことが出来なくなった妹のために、姉の大野 真がハルオに接触し、ハルオが大野のために『RPGツクール』で作ったゲームをハードごと処分してしまいます。そのことで今までにないほどの拒絶を受け、これまでの自分の方針に迷いが生まれます。
こうなったのは大野姉の影響かも?
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
大野家の長女「大野 真」は妹の晶とは真逆の天真爛漫で破天荒な性格です。自分の主張をしっかりと持ち自由を求める性格ゆえに厳格な萌美との相性は最悪で、萌美のスパルタ教育からを速攻で拒否していたことから、その反動を受けた影響で晶に対してのスパルタが過熱した一因となっています。
『業田 萌美』は「おおのけクエスト」では当然のごとくラスボス
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
ハルオがRPGツクールで作った大野家を題材にしたゲーム「おおのけクエスト」では当然のようにラスボス枠として登場し、萌美が再びハルオの前に現れたとき、ハルオは『ラスボスにされたことを怒った』からだと思っていました。
ハルオの人柄を知り、自分の教育方針を考え直すことに
出典: ハイスコアガール ©押切蓮介/SQUARE ENIX・ハイスコアガール製作委員会
大野から本気の拒絶を受けてからは、表情には全く出さないものの自分の方針に疑問を感じるようになり、ゲームを処分してしまったことをハルオに謝罪し弁償しようとした際にハルオの人柄と晶への思いを知ったことで、上から押さえつけるのではなく、相手を尊敬し慈しむことが重要だと感じるようになります。ついでに眼鏡を外すと大分印象が変わります。
ハイスコアガール業田 萌美まとめ
ハイスコアガールのラスボス的存在の業田 萌美ですが、ハルオの人柄に触れて心を動かされるシーンはハイスコアガール屈指の名シーンだと思うので、これは是非ともアニメで見てほしいと思います!!