『文豪ストレイドッグス』は中島敦や芥川龍之介といった、実在する文豪がキャラクターとして登場する作品です。アニメは第3シーズンまで放送されている人気作で、2023年にはついに、第4シーズンが放送されることで注目されています。そんな大ヒット作品の原作を生み出した作者が、一体誰なのか気になりませんか?この記事では、作者について様々な観点から紹介したいと思います!
作者:朝霧 カフカ
『文豪ストレイドッグス』の作者は、朝霧カフカ氏です。朝霧氏は1984年生まれで愛媛県出身、現在は38歳です。漫画家の他にも、シナリオライターやライトノベルの作家として活動しています。人気作を生み出した朝霧氏とは一体どんな人物なのか、深堀していこうと思います!
サラリーマンからシナリオライターへ
朝霧氏は元々、自動車会社に勤めるサラリーマンでした。朝霧氏の性別は明らかになっていませんが、サラリーマンだったという点から、男性なのではないかと思われます。働き始めてから数年過ぎた頃にシナリオライターになることを意識し始めましたが、会社が忙しかったため仕事をしながら物語作りを行う余裕がありませんでした。そこで、一念発起して2012年の始めに会社を退職します。シナリオ関係の仕事に就職するための準備として、まずは無料で見てもらえるものを作ろうと考えます。そこで始めたのは、昔からやってみたかったという動画の投稿でした]。プロになるにはそこに至るまでの経験や実績が大事と考え、名刺代わりになる作品として動画制作をしたのです。朝霧氏が作った動画はニコニコ動画で発表されました。動画は「ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話」というタイトルで、大きな反響を呼び人気となりました。
「ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話」とは何か?
『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話』とは、登場人物たちがクトゥルフ神話をモチーフにしたTRPGを遊ぶ動画です。TRPGとはテーブルトークロールプレイングゲームの略で、いわゆる会話をしながら進めていくタイプのロールプレイングゲームです。約1年間に渡って動画が投稿されており、全部で32話あるなかなかの長編になっています。投稿者は「朝霧かっちゃん」という名前で、この名前から朝霧カフカ氏を連想することも出来ると思います。このシリーズは投稿者の朝霧氏がゲームを遊ぶのでは無く、動画の中にいる登場人物たちが遊ぶという設定になっています。文豪ストレイドッグスで朝霧氏を知った人は、過去にこのような活動をしていたことを意外に思うかも知れません。ちなみにこの動画シリーズは後に漫画化され『水瀬陽夢と本当はこわいクトゥルフ神話』というタイトルになりました。原作は朝霧氏が担当しています。
『文豪ストレイドッグス』が世に出るまで
動画をアップしてから数カ月が過ぎた頃、『ヤングエース』の編集長に2週間後に企画を3つ持ってくるようにと頼まれ、その後同雑誌の編集部からも声がかかります。そして打ち合わせを経て、ついに『文豪ストレイドッグス』で商業マンガ作家として華々しくデビューを飾ります。ちなみに、同作品の前日譚を描いた『文豪ストレイドッグス 太宰治の入社試験』で小説家としてもデビューしています。
影響を受けた作品
朝霧氏は多くの作品に影響を受けており、特に『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに大きな影響を受けたと語っています。また、ゲームでは『ドラゴンクエスト』シリーズを好んでおり『PRGツクール』で話作りもしていました。その時の経験が、話作りにハマる原点になったのでは無いかと述懐しています。
作者:朝霧カフカ氏についての紹介まとめ
漫画家のルーツを知ると意外な経歴が分かったり「この作品もこの人が描いていたんだ!」といった新しい発見に出会うことが出来ます。作者に注目して漫画を読むことが今まで無かった人は、これからは作者の人となりについて知ってみるのも面白いですよ!