2020年にアニメ化された『虚構推理』のSeason2の放送が決定!ミステリーでありながらオカルトが当然の権利のように実在し、事件の犯人もマジモンのオカルトというこんな推理物あっていいのか?という異質なミステリーです!そんな虚構推理の1期の内容を振り返ってまとめてみたいと思います!今回は7話~12話までの内容をまとめてみました!
第7話 鋼人攻略戦準備
鋼人七瀬は紗季の同僚の警察官、寺田を殺害してしまいました。このことから、鋼人七瀬の存在が説得力を持ってしまったこと、さらに高い凶暴性を持つというイメージがさらに強くなったことから虚構によって鋼人七瀬を消滅させるというハードルは大きく上がってしまいます。さらに悪いことに殺害された寺田は屈強な警察官であるにも関わらず、争った形跡すらありませんでした。この事実が鋼人七瀬が凶悪な亡霊であるという方向性に拍車をかけていました。
第7話②
鋼人七瀬を放置すれば確実に犠牲者が増え、取り返しのつかないことになることは明白。琴子は今夜中に鋼人七瀬を倒すつもりでいました。ただし、そのためにでっち上げなければいけない問題はいくつもありました。『鋼人七瀬が起こしたとされる障害未遂事件の目的』、『その事件の犯人』、『寺田刑事が殺害された理由』、『寺田刑事が無抵抗で殺害された理由』、『寺田刑事を殺害したのは誰か』、さらに誰かを犯人にでっち上げなければならないが、その犯人が逮捕されることがあってはならないし、指摘した人物を炎上させてもいけないという制約がありました。
第7話③
非常に厳しい状況の中、九郎の分割して解決するというアイデアを元に、琴子は4つの解決を用意し、九朗の未来を決定する能力もあわせて方針を立てます。ただ、この鋼人七瀬は偶然にまとめサイトが作られて、偶然に発生して偶然に強くなったわけではありませんでした。この事件の裏ではとある人物が糸を引いていました。
第8話 虚構を紡ぐ者
九朗の初恋の人物、従姉の桜川六花は紗季も会ったことがありました。病弱で長期入院をしていたのですが、暗く底知れないものを感じさせる人物でした。六花は自殺未遂を繰り返し入院していましたが、その実態は自分の身体を使って実験を繰り返していたのです。つまり、桜川六花も桜川九郎と同様に人魚の肉とくだんの肉を食し、生き延びたのです。
第8話②
六花は、なんというか浮世離れした女性で、退院したあと九郎の元に身を寄せようとします。しかし、一人暮らしの九郎にとっていろいろ困ることもあったので、不本意ながら琴子に相談し六花は岩永の家に身を寄せることになりました。しかし、つい最近家を後にして失踪します。九郎は今回の件で意図せず真倉坂市で琴子たちと合流しましたが、実際の目的は六花を探すことにありました。
第8話③
実は鋼人七瀬まとめサイトを作り出し、未来決定能力と世論誘導を駆使して鋼人七瀬を生み出した張本人こそ桜川六花でした。彼女の目的は現在時点では不明ですが、人を殺す化け物を生み出すほどの怪物は六花の能力が無ければ作り出すことはできません。この戦いの構図は琴子や九郎、紗季と鋼人七瀬の裏にいる桜川六花との戦いでもありました。そして、鋼人七瀬を倒すための戦いが幕を明けます。
第9話 鋼人七瀬攻略議会
鋼人七瀬まとめサイトの掲示板で、琴子は寺田刑事が鋼人七瀬とおぼしき存在に撲殺されたことについて書き込みます。寺田の死亡状況や不可解な行動に、何物かが寺田刑事を殺害するために、鋼人七瀬の都市伝説を利用したと提唱します。同僚の警察官であれば鋼人七瀬の証拠を見つけたから来て欲しいと言えば、寺田刑事を一人連れ出す事は可能だった。そのために鋼人七瀬のフリをして、警察に目撃証言が届けられるのを待った。
第9話②
殺害現場のガソリンスタンド跡地にて、寺田刑事を殺害した手段は事前に寺田刑事の頭に当たるように固いブロックを括り付けた振り子の装置を使えば可能である。親しい同僚であれば、「鋼人七瀬の足跡が見えにくい位置にある、ライトで照らすからそこで待っていて欲しい」そう言いくるめてその場に立たせ、遠隔操作で振り子の装置を作動させて寺田刑事を殺害する。現場の交通量も鑑みれば、犯行は十分に可能だった。
第9話③
寺田刑事を殺害した犯人が、真正面から凶器をぶつけるのは不自然ではないか?という意見も出ます。本来は背後から殺害するつもりだったが寺田刑事が直前で振り向いたためと考えれば説明できる。あるいは直前で声をかけるなどで注意を正面を向けた可能性もあり、犯人がどのような選択をしたかは定かではないが結果だけを見れば犯人が望む結果となっている。そして、犯人がこのような面倒な手間をかけた理由は、捜査対象から逃れるため。屈強な警察官を正面から殺害するならそれは男性の可能性が高いと推理するはず。そこから導き出される犯人像は寺田刑事の情報を詳細に知ることが出来て寺田刑事を呼び出せる人間、それは同僚の女性警察官である。
第9話④
九郎が未来を掴みとり、皆が納得できる結論は用意でき、その犯人像が紗季そのものであること以外は完璧な解答であるかに見えました。世論はその結論を肯定する流れになりますが、すぐに否定的な意見が支配的となります。その理由は九郎と同じ能力を持つ六花が画面の向こう側で対抗していたからです。琴子は矢継ぎ早に第2の解決を提示します。
第10話 虚構争奪
第2の解決として提起した推論は『鋼人七瀬は亡霊である』という、本来否定しなければならないものでした。そして、鋼人七瀬が亡霊であるならば寺田刑事が殺害された状況を説明できる。しかし、亡霊の行動原理は何なのかを問題提起します。七瀬かりんは自殺に近い事故で死んだ。であれば、どのような未練があって亡霊になったのか?それは自分の無実を訴えるため。七瀬かりんは自分の父親を自殺に見せかけて殺した嫌疑が掛けられており、それらを示す父親の生前の証言や死後見つかった手記が見つかったことによるものでした。
第10話②
七瀬かりんが事故に見せかけて父親を殺害したとなれば、それを匂わせる証拠は処分するハズ。つまり、父親が七瀬かりんを陥れるために自殺をしたのだ。死後にその事実をあの世で父親から聞かされたと推測すれば、七瀬かりんが鋼人七瀬として出現した理由に全ての説明がつきます。そうして提唱した七瀬かりんが父親に陥れられて死に、身の潔白を証明したかった説は一定の支持を得るも、勝負を決めるまでには至りませんでした。
第10話③
琴子が提唱した第3の解決は鋼人七瀬は生きた人間で誰かが何らかの目的を持って事件を起こしたという仮説です。七瀬かりんの姉、七瀬初美は妹の死に疑問を持っていました。何故、疑問に思っていたか?それは顔が潰されていた死亡状況から、妹が実は生きている、つまり入れ替わりが起こったのではないかと推測した可能性がある。入れ替わりにおいてクリアする必要がある条件は指紋、血液型、身体的特徴など、ただし歯形は顔が潰されているから判別は不可能。これらの条件をクリアできれば入れ替わりは可能である。
第10話④
姉の初美は、アイドルとして成功しつつある妹を疎んでいた。そうでもなければ父親の手記がマスコミに流れることないはず、初美はささやかな報復として手記をマスコミにリークし、想像以上の結果を生み出してしまった。もし、死んだ妹が別人であるならば、妹は復讐者として自分に報復をする。そう考えてしまった初美は強迫観念で日常生活すら困難になってしまった。そこで初美と面識のある第三者が、妹の亡霊を演じた。それに当てはまる犯人像は、やや偏執的な単身者である可能性が高い。しかし、この説は六花によって鋼人七瀬が殺人を犯す恐怖的な存在であることから、初美をより恐怖に追い込んでしまうため成り立たないと否定されてしまいます。
第11話 最後の虚構
第3の解決は否定されるもこれまで積み上げてきたものはすべて、琴子の意図するものでした。そして、最後の4つ目の説を提唱します。最後の説は、真犯人が七瀬かりん本人であるという説でした。仮にAという人物が身を隠していた七瀬かりんと出会ったとする。Aは顔立ちこそ違えど、身体的特徴は七瀬かりんと合致していた。七瀬かりんはAと親しくなり、自分に変装して替え玉をしてほしいと頼み、ホテルにAの指紋を残させる。そして、Aを例の工事現場に呼び出します。
第11話②
七瀬かりんはAを殺害し、鉄骨で頭を潰して身分を特定されないように工作した。そして、七瀬かりんはAに成り替わって新しい人生をスタートした。しかし、Aとなった七瀬かりんに、例えば顔が似ているや性格が変わったなどと疑われるようになった。そこで、七瀬かりんは自分の死を確実なものにするために鋼人七瀬という存在が必要になった。掲示板では第三者たちが議論を活発化させて、七瀬かりんが真犯人ならどう考えられるかという流れに変わっていました。
第11話③
そして、琴子はこの鋼人七瀬まとめサイトを作って、世に鋼人七瀬を広めたのが七瀬かりん本人であると言い出します。勿論、まとめサイトを作ったのは桜川六花であり、七瀬かりんではありません。しかし、六花は先に出した説を否定するような流れを作っている。七瀬かりんの立場であれば、その流れは否定しなければならないことが説得力を持たせていたのです。流れは一気に管理人=七瀬かりん説に動いていきます。
第11話④
そして、寺田刑事が殺害された事件に関しては、鋼人七瀬を出没させる場所を選んでいたある日、運悪く寺田刑事と遭遇してしまう。容姿は若干変わっていても、その大きなサイズの胸は隠せない。寺田刑事は目の前の人物が七瀬かりんだと気づいてしまった。七瀬かりんはリスクを負ってでも寺田刑事を殺害しなければならなかった。七瀬かりんは生きている、その虚構を覆すことは六花にも出来ず、ついに鋼人七瀬を倒すことに成功します。
第12話 秩序を守る者
鋼人七瀬の正体は生きていた七瀬かりん、そして七瀬かりんはまとめサイトを作り出した本人であり、今この瞬間にもサイトに書き込んでいる。大衆はその説を信じ、鋼人七瀬は亡霊ではないという虚構は、亡霊としての鋼人七瀬を消滅させるに至りました。九郎は未来を決定し、六花はその流れを覆すことができなかった。亡霊・鋼人七瀬は虚構によって消滅したのです。
第12話②
鋼人七瀬を作り出した六花から九郎のPCに連絡が入り、敗北宣言とともにまたねとメッセージが入ります。六花はこれで諦めたわけではないようです。その目的について紗季は琴子に尋ねますがはぐらかされてしまいます。鋼人七瀬とまとめサイトは消滅し、世間も鋼人七瀬を話題にすることはなくなっていく。警察は七瀬かりんが別人であったかを確認するだろうが、すぐに七瀬かりん本人であると結論づけるであろう。寺田刑事を殺害した犯人は決して捕まることはないが、事件は一先ずの解決を迎えました。
第12話③
ファミレスで九郎と紗季が会い、紗季は九郎に六花の目的が何であるかを聞きます。紗季の目的は想像力の怪物を生み出し、自分の身体を元に戻すこと。そして、もし六花が次の想像力の怪物を生み出すこととなれば、岩永琴子は再び動くことになるだろうと言います。そして、紗季は改めて九郎が自分と同じ世界に住むものではないと再確認し、二人は別れそれぞれの人生を歩みだします。
【虚構推理 Season2】1期振り返りまとめ後編
虚構推理Season1の内容を振り返ってまとめてみました!ミステリーというにはオカルトとか幽霊とか出てきて反則ですが、真実を追求して事件を解決するのではなく間違った事実で言いくるめて結果的に事件を解決するという発想は斬新で面白かったです。アニメとしても非常に見ごたえのあるアニメだったと思います!2期も非常に楽しみです。今回は7話から12話までまとめましたが、1話から6話までをまとめた記事もあるので、そちらもぜひ見てください!