真島ヒロ作の『FAIRY TAIL』では、数多くのキャラクターだけでなく、ギルド間の戦いが描かれていて、熱い戦いが繰り広げられています。「妖精の尻尾」たちの固い絆や支え合う仲間たちの様子は必見で、いずれも見逃せない名場面と言えるでしょう。その中から、今回は「妖精の尻尾」に所属する魔導士グレイ・フルバスターをピックアップ!氷の造形魔法を操るグレイにはどんな魅力があるのか、作中のエピソードとともに紹介していきます。
目次
グレイの魅力1:「妖精の尻尾」でも高い実力を持つ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」最強チームの一人であるグレイ・フルバスターは、ギルド内でも上位の実力者として知られています。戦いにおいては実力だけでなく、勘が鋭いところも見せていて、仲間として非常に頼もしい存在です。その一方でゼレフ書の悪魔デリオラに関しては強い執着心を見せており、ウル関係者を含めた問題に関しては周りと対立することもあり、頭に血が上っている様子を見せることも描かれています。
氷の造形魔法を操る魔導士
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
グレイは氷の造形魔法を操る魔導士で、師匠であるウルの教えもあって、他の魔導士とは比較にならない早さで造形を行います。武器や物体の造形である「静のアイスメイク」が得意でありながら、傷口を凍らせて止血をするといった応用も見せていて、魔導士として高い実力を持っていることが窺えるでしょう。「妖精の尻尾」でも高い実力を持っていることは、彼の戦いの様子から分かるため、戦闘シーンは注目してほしいばかりです。
グレイの魅力2:仲間想いで気遣いができる男
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツと対立している様子が多いグレイですが、仲間が落ち込んでいたり悩みを持っていたりすると、誰よりも気に掛けている様子が描かれています。時としてナツに対しても気遣いを瞬間がありますが、ナツもグレイに対抗意識を見せているためか、素直な気持ちを表すことがありません。グレイの心優しい様子は女性メンバーに顕著で、特に幼いころからギルドで一緒のエルザには、何かと心配する様子が強くなっています。
孤立していた幼いエルザに近づく
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
最強チームの中では誰よりも早く「妖精の尻尾」に加わっているグレイは、その次に加入したエルザを特に気にかけています。彼女は加入当初、誰にも心を開かず孤立していましたが、その様子を見ていたグレイはなんとかしたいという気持ちに駆られるのでした。そしてエルザがいつも一人で佇んでいる場所に向かえば、彼女に声をかけてあげるなど、少年時代から心優しい性格を見せています。
グレイの魅力3:師匠の教えを忠実に守っている
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グレイが操っている氷の造形魔法は、ウルという女性魔導士から教わったもので、彼女の教えを忠実に守りながら依頼などをこなしています。修業時代は何かと反発していたグレイでしたが、ウルが命を賭してデリオラを封印したことをきっかけに、心身ともに大きな影響を与えることに。彼女から教わった造形魔法は何よりも自信を持っており、自慢の師匠であることを誇りに思っている様子があります。
故郷を滅ぼしたデリオラを何より憎む
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウルに造形魔法を教わったきっかけは、グレイの生まれ故郷がデリオラによって滅ぼされたことで、デリオラを倒すために氷の造形魔法を修得したいと懇願します。しかし修行の途中でデリオラの目撃情報を聞くと、グレイはとっさに聞いた場所へと向かい、デリオラを倒そうと勝負を挑みます。しかしウルが寸前のところで駆けつけて窮地を救い、さらに禁忌魔法「絶対氷結」を使って、自らの命を引き換えにデリオラを封印するのでした。
兄弟子のリオンと対立して和解する
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウルが命を張ってグレイを守ったことにより、それからグレイはウルの教えを忠実に守って生きていくようになります。しかし一方で兄弟子のリオンと確執を生むこととなり、ガルナ島でリオンはデリオラの復活と、自分が倒すことを目論むのでした。しかし弟子同士の確執に決着が付くと、以降は別のギルドに所属することとなり、互いに和解して協力関係を築き上げては、六魔将軍との戦いで共闘へと至ります。
グレイの魅力4:服を無意識に脱ぐ癖がある
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
日常パートにおけるグレイは、普段から服を着ていない姿で登場しています。もちろん外出する時は服を着ていますが、気が付けば上半身裸になり、ズボンも脱いでしまっているという様子が描かれています。本人が意識的におこなっているわけではなく、無意識に脱いでしまっていることが反応から窺え、その度にエルザから叱られているグレイの姿があります。
悪癖は修業時代に身に付いたもの
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グレイが無意識に服を脱ぐ習慣がついてしまったのは、ウルとの修業時代が大きな原因となっています。氷の造形魔法を修得させるため、ウルは雪山でグレイに服を脱げと言っては、そのまま鍛錬を行わせていました。この時の癖がそのまま日常生活でも反映されており、幼いころから服を脱いでしまう悪癖となってしまっている様子が分かります。
グレイの魅力5:ナツとは犬猿の仲
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
グレイの好きなものは「面白いこと」となっていて、一方で嫌いなものに「ナツ」を挙げています。2人の関係はギルド本部や依頼を受けてからの道中など、随所で口論していることから、犬猿の仲と呼ぶに相応しいものに。グレイもまた負けず嫌いなところがあり、何かと勝負を要求してくるナツの傍若無人ぶりにうんざりしている様子がありますが、戦闘になればしっかりとやるべきことを果たしています。
戦闘時はしっかりと協力する様子も
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
犬猿の仲と呼べるグレイとナツの間柄ですが、こと戦闘シーンにおいては息の合った連携や意識の共有ができており、最高のパートナーとも言える活躍を見せています。属性も氷と火の相反する関係ですが、互いに異なる持ち味を出しあいながら戦っている様子が、どこか熱いものを感じてしまうばかり。何より、2人とも絶対に譲れない信念を抱えているため、その強い思いを持っている点では、グレイとナツは似た者同士と言えるかもしれません。
グレイの魅力6:ジュビアの気持ちに応えるようになる
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「幽鬼の支配者」のエレメント4として、最初こそ敵対していたジュビアでしたが、グレイとの戦いを経ると、一目惚れをしてついていくようになります。やがてジュビアが「妖精の尻尾」に加入すると、ルーシィなど近づく女性を恋敵として認識しては、グレイのために誠心誠意をもって接するように。彼女の真剣な気持ちに対して、グレイは物語を追っていくにつれて意識していくようになっては、やがて応えていくようになります。
恋愛には鈍感だったグレイ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
そもそもグレイは美青年であるためモテモテだと思われますが、それ以前に恋愛に対して鈍感なところがあるため、特定の女の気配はありません。何よりジュビアから弁当の差し入れを貰うと、グレイのために作ったことがあからさまに分かるものでしたが、その意味や内容を汲み取ることなく普通に食べるのでした。さらには周りにいたナツやエルザにも分けている様子があり、なかなか鈍感なところが目に見えて明らかです。
ストーカー行為にも全く気づかない
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
さらにグレイは、ジュビアのストーカー行為に全く気づいている様子がありません。出先で偶然出会っても、たまたま会ったという認識であり、コソコソとついてきている気配にも全く感じず。さらにはグレイ絡みで悪巧みをするジュビアの気配が気づかないなどの様子があり、ジュビアをはじめとした女性陣に対して、特に意識していないかの様子が堅調になっています。
グレイの魅力7:ジュビアを庇って一度死んでしまう
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
エクリプスから来た竜との戦いにおいて、グレイは小型竜の攻撃からジュビアを庇い、その結果命を落としてしまいます。これによってジュビアは酷く悲しむこととなりますが、そこに現れたのが「魔女の罪(クリムゾンシエール)」のウルティアであり、彼女が使用する時間を操る魔法によって、グレイは命を救われることになるのでした。
ウルティアの魔法で復活する
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ウルティアは失われた魔法である「時のアーク」を使う魔導士で、グレイを救った魔法「ラストエイジス」は、世界中の時間を少しだけ巻き戻すというもの。これによって生きていたグレイがいる時間まで世界が巻き戻ることとなりますが、その対価として自身の命が奪われることに。結果的に死ぬことはありませんでしたが、元の見た目とはかけ離れた老婆の姿となってしまい、グレイの意思に大きな影響を与えていきます。
ウル親子に二度助けられて涙を流す
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ウルティアのラストエイジスによって一命をとりとめ、過去にも師匠のウルがデリオラから救ってくれたグレイは、2度も命を助けられたことになります。しかも、ウルとウルティアは実の親子であり、グレイはウル親子によって救われたことに。グレイが全ての真実を知ったのは戦いが終わった後になりますが、知ったとたんに涙を流さずにはいられず、大きな感謝を吐露している様子が描かれています。
グレイの魅力8:造形魔導士から滅悪魔導士へ
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氷の造形魔導士として活躍するグレイですが、物語の中盤において、悪魔祓いの力を持つ滅悪魔法を修得することに。従来の造形魔法に加えた「氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)」となっては、悪魔を感知できる特殊能力や半身を悪魔化させる能力を身に付けます。新しい力を身に付けては、より強力な戦闘力を持つようになったグレイの活躍が注目を集めるばかりですが、こと後半においては仲間との対立が見られるようになります。
父親から滅悪魔法を受け継いだグレイ
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グレイが滅悪魔法を修得するに至ったのは、実の父親であるシルバーがきっかけで、親子で激しい戦いが繰り広げられます。最終的に父親を倒すことに成功すると、シルバーの成仏と共に悪魔祓いの力を身に付け、グレイは「滅悪魔導士」になるのでした。滅悪魔法を使用すると右腕に紋章が浮かび上がるという特徴があり、特殊な力を使ってENDを倒すこと、しいてはナツを殺害する決意をしていくのでした。
グレイの魅力9:ナツの正体を知って殺害を決意
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滅悪魔法を修得してENDを倒すことを誓ったグレイは、ギルト解散となってからエルザと連絡して「黒魔術教団」の情報を集めます。やがてENDの正体がナツであることを知ると、それまで一緒に戦ってきた仲間を討つことを決意するように。互いに譲れない気持ちを露わにしては、壮絶な殺し合いを繰り広げていき、2人の戦いは果てしない展開へと進むのでした。
ジュビアの生存を知ると気を失う
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ナツ=ENDである情報は、アルバレス帝国との戦いで知ることになりますが、同時に一緒に過ごしていたジュビアを殺されてしまうことに。これによって全ての現況がナツにあると思い込んでしまい、グレイはナツを殺害するために全力を尽くします。しかし後にジュビアが存命であることを知らされると、グレイは寸前のところで思いとどまることに。さらには自分の両親やウルの死がENDのせいであるとしたかったことに気づき、何より仲間であるナツを守るため、単身でゼレフに挑む覚悟を決めるのでした。
グレイの魅力10:決死の覚悟でゼレフと立ち向かう
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何より大切な仲間であるナツを守るため、誰よりも先にゼレフを見つけ出して倒そうと決めたグレイ。しかしゼレフは想像を絶するほどの力を有しており、とても何をしても歯が立たないなど、実力差は歴然たるものでした。それでもナツを守りたいグレイは、かつて師匠であるウルがそうしたように、自身の身を犠牲にしてゼレフを封じようと、「消失絶対氷結」を使って決着をつけようとします。
ナツの叫びで「消失絶対氷結」発動を踏みとどまる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「消失絶対氷結」はゼレフやENDを倒すための秘策ですが、その引き換えに自身の命と存在、記憶の全てを魔力に変える必要があります。従来の「絶対氷結」に加えて消失属性を付与した強大な一撃ですが、その代償の大きさから、グレイの死は待逃れません。しかし寸前のところでナツが止めに入って失敗することに。ナツがかけた言葉が大きく響いており、「絶対に使うな」という言葉を思い出しては、自らの過ちを悔いる様子もあります。
まとめ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」に所属するグレイ・フルバスターの魅力をまとめましたが、いかがでしょうか。イケメンで肉体美も備わっているグレイですが、胸には熱い気持ちが宿っていて、誰にも動かすことができない強さとなっています。特にナツとの関係は犬猿の仲ではありますが、それ以上に頼もしい仲間でもあるため、2人のコンビネーションからは目が離せません。その他の活躍も目立っているため、その内容は原作やアニメを見て確認してみてください。