大人気アニメ『化物語』シリーズとは、西尾維新によるライトノベルシリーズです。その『物語』シリーズに出演しているキャラクター、「忍野忍」のご紹介をしていきます。
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
忍野忍とは?
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ヒロインの1人でもあり、敵でもあります。見た目は8歳くらいの金髪金眼の少女ですが、人間モドキの吸血鬼約600歳。忍野メメとは血縁関係ではなく名前で縛られていて、元々の名前はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードです。阿良々木暦の血を定期的に得ないと消滅してしまい、血を得ることで本来の姿と力を取り戻すことができます。
担当声優
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アニメで忍野忍の声を担当した坂本真綾さんについてご紹介したいと思います。坂本真綾さんは1980年生まれの東京都出身でフォーチュレストに所属しています。"マーヤ"の愛称で呼ばれており、声優の他女優、歌手、ナレーター、ラジオパーソナリティ、エッセイストとしても幅広く活躍しています。
ロリッ娘?
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綺麗な白い肌と、金髪に金色の瞳をしている8歳くらいの見た目をしています。見た目は幼女ですが、実際に生きてきた年月は「まよいキョンシ―」で本人が明かしたところによると"598年と11ヵ月"だそうで老人口調で話します。阿良々木暦の血を吸うことによって戻った力の分だけ見た目も変化します。
人気の理由
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吸血鬼時代はおしゃべりで、態度も高飛車に見えて実は繊細という性格をしていました。しかし『化物語』の一件で"人間もどきの吸血鬼"になってからは周りを恨めしく思っていて無口になりほとんど喋らなくなります。その後「かれんビー」で阿良々木暦と和解してからは再びよく喋るようになりました。ヤキモチ焼きで甘えん坊なところのある忍野忍の姿は、その容姿と相まってとてもかわいいと人気です。
忍野忍の知られざる正体
忍野忍は、もともと「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」という名前の最強の吸血鬼で、怪異の王と呼ばれていました。『傷物語』で阿良々木暦を吸血鬼にした張本人ですが、同じく『傷物語』で大半の力と名前を失い、現在は「人間もどきの吸血鬼」となってしまいました。
知られざる名前の由来
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『猫物語』で怪異によって暴走状態となってしまった羽川翼を止めた忍野忍は、その行動を評価され忍野メメによって現在の名前を付けられました。同じ忍野という姓にしたのは、名前で忍野忍の存在を縛るという意味があったからです。忍の由来についてですが、元の名前「アンダーブレード」を日本語にすると、「刃(ブレード)の下(アンダー)に心(ハート)」となるので忍野忍という名になりました。
知られざる居場所
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最初のころの忍野忍は阿良々木暦のことを恨んでおり、忍野メメと塾の廃墟ビルに同居生活をしていました。しかし『つばさキャット』から思うことがあり忍野メメが街を去ったことで阿良々木暦の影に潜むようになります。自由に出入りは出来ますが、影に潜んでいるため阿良々木暦の感情や感覚を共有させられています。影の中にいる時は能力をある程度使うことが出来、太陽の下も歩くことができますが元は吸血鬼だったので夜に活動します。
大好物のドーナッツ
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忍野忍の好物はミスタードーナツで、ドーナツのためなら何でもするというくらいにドーナツが好きです。特にゴールデンチョコレートを好んでいますが、ポンデリングも好きなようです。忍野メメにドーナツを取られて拗ねるといったかわいい一面を見せることがあります。
忍野忍と阿良々木暦の関係
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忍野忍と阿良々木暦が出会ったのは『化物語』であり、全ての物語はここから始まりました。吸血鬼ハンター3人に両腕、両脚を奪われ、さらに忍野メメに心臓を取られていた忍野忍(出会った時の姿はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード)は瀕死の状態で阿良々木暦に発見されました。
望まぬ展開
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瀕死のキスショットに阿良々木暦は自らの血液を提供し、結果的にキスショットは阿良々木暦を自分の眷属にします。死を望んでいたキスショットは阿良々木暦に殺されることを期待しましたが、最終的には阿良々木暦は彼女を助けます。キスショットは"人間もどきの吸血鬼"として、阿良々木暦は"吸血鬼もどきの人間"として生きることになります。
お互いの奇妙な関係
こうしたことから忍野忍と阿良々木暦はお互いが従い、尚且つ主人であるという関係性になりました。最後は忍野忍自身の意思で、阿良々木暦と生き続けることを決めました。
悲しき忍の過去
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忍野忍はもともとは人間でした。人間だったころの名前はアセロラで、皇帝から"うつくし姫"の称号を与えられるほど美しい見た目をしていました。見た目だけが周囲から評価され、内面を見てもらえないことに悩んだアセロラに、魔女は「外見が透き通り心が透き通る」魔法をかけますが、内面はさらに美しく、多くの人々が捧げ物として自らの命を差し出すようになります。
キスショットの誕生
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自分のせいで人々が死ぬのを見ていられなくなったアセロラは旅に出て、そこでスーサイドマスターという吸血鬼に出会い眷属となります。これが吸血鬼「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」の誕生です。
キスショットの能力
"人間もどきの吸血鬼"の忍野忍は、怪異の残りカスのような存在となっています。そのため阿良々木暦が定期的に血を吸わせることで消滅するのを免れている状態で、吸血鬼だったころの名残で夜間は少し力が増します。また吸血鬼だったころの能力「エナジードレイン」と「ブレード」は使うことが出来、阿良々木暦の血を吸えば力を戻せます。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
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外見はすらりとしたスタイルに透き通るような白い肌と金髪、金眼。おまけに巨乳。こんなもう完全に女王様なルックスだが、実際は女王なんてものではない。その正体は怪異の王。「鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼」と呼ばれる。
意外と意味のある名前の由来
キスショットの名前の由来にいろいろな説が飛び交っていた訳だが、曰く、口づけするように人を喰らえという意味を込めてキスショットと名付けたようだ。命名は彼女を吸血鬼にした「スーサイドマスター」によるものらしい。
アセロラリオンの意味
真ん中の部分の「アセロラリオン」は、元はローラという名前だったものを、姫自身が「アセロラ」と改めオリオンを加えたという経緯で出来たらしい。ちなみに、アセロラはスペイン語由来の単語で「鋼」を意味する単語があるから、アセロラの「赤」と鋼の材料の「鉄」のダブルミーニングで「鉄血」なのではという説がある。
ハートアンダーブレードの意味
最後は「ハートアンダーブレード」だが、多分これが一番意味が込められている部分だ。「業物語」では刀のように美しい心を持つから、という理由だと語られている。
圧倒的な能力
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その能力は万能というかもうデタラメの域である。一般的な吸血鬼の特性である仲間を増やす能力や不死性に加え、上述の時間移動に加えて瞬間移動、肉体の最適化(常に身体が本人の思う最高の状態に保たれる)。イメージしたものを作り出す物質創造など戦闘能力圧倒的で、本人曰く、10日で世界を滅ぼせるらしい。最終目標は太陽打倒。
人間時代の正体
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彼女は元は貴族の人間であったが、スーサイドマスターに魔法を掛けられたりと紆余曲折合って吸血鬼となった。色々と趣味が派手なのは貴族だったころの名残と言われている。ちなみにメンタル面では色々と弱い部分が多く、性には開放的だが純情である。
まとめ
出典: 化物語 ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
忍野忍の元の姿は最強の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードでした。主人公の阿良々木暦とはお互いが必要な存在であり、紆余曲折ありましたが最後は自分の意思で一緒に生きていくことを決めます。見た目も中身もかわいい忍野忍はたくさんの魅力を持っています。<物語シリーズ>にはかわいい女の子が何人も出てきますが、ぜひ忍野忍にも注目してみてください。