EX-ARMは2021年1月からアニメが放送されるSFバトルアクションです。2030年の近未来を舞台に、オーバーテクノロジーの超兵器EX-ARMによって横行した犯罪に対応するために設立された警察内の部隊『EX-ARM対策課』と、目が覚めたら体を失い脳だけになっていた主人公夏目アキラ、そしてEX-ARMによって巻き起こされる様々な犯罪行為と立ち向かうSF作品です。今回はそのEX-ARMのあらすじを二回に分けてネタバレつきで紹介したいと思います。今回はコミックス1巻から5巻までの内容をまとめてみました。
目次
あらすじその① 始まりの2014年
2014年、機械音痴で料理が趣味以外特に取り柄もない高校生の夏目アキラは、努力によって自分を変えた兄にコンプレックスを抱いていました。どうすればそんなに変われるのかを兄に聞くと、「とにかく一歩を踏み出すこと」だと言われます。その後、コンビニの近くで不良に絡まれていた女の子を見て、一度は見捨てようとするのですが、兄の言葉を思い出して一歩を踏み出そうとします。しかし、そんなアキラに大型のトラックが追突し、それがアキラの最後の記憶となります。
あらすじその② 2030年、夏目アキラ体を失い脳だけになる
2030年、東京にて警察官の上園美波と相棒のアンドロイド、アルマはとある犯罪組織のとある兵器の取引現場に潜入していました。無鉄砲な美波は後先考えず取引現場につっこみ、その兵器を押収したのですが、後先考えず突っ走ったせいで追い詰められることになります。美波はその兵器を使って状況を打開しようとしますが、そこで出てきたのは脳を収めるユニット。そして、その脳核ユニットこそがオーバーテクノロジーの超兵器EX-ARMであり、夏目アキラの脳が収容されていました。2014年からアキラが目覚めたのは16年後の事で、体を失い脳だけになっていたのです。
あらすじその③ 超ハッキング能力
そんなとき、美波とアルマにEX-ARMを装備した戦闘員が襲撃。その戦闘員はEX-ARM“No.08”スルーハンドを装備した戦闘員に追い詰められるも、アキラのEX-ARM“No.00”による大規模なハッキング能力とアルマの能力分析により弱点を突いて事件を解決に導きます。しかし、その後アキラは自分がEX-ARMになってしまったこと、そして2020年オリンピックに起こった大災害にEX-ARMが関与していたこと。そして、その事件にアキラ自身も関わっていた可能性が高いことを知ることになります。
あらすじその④ 人間爆弾事件編
都内で連続自爆テロ事件が発生し、その事件には爆弾も何も持たない人間が突然爆発するという特徴を持っていました。テロの被害者は全て東京湾メガフロート建設の利権に関わる人物がターゲットで、爆発する人間は全てが貧困層の住人でした。後に、テロを画策した人物から政府にメガフロート建設中止の要求を出します。対策課は入谷重工から派遣されたエンジニア、アリサ姫神のアドバイスとアキラの能力で都内に張り巡らされたパトロイドの情報を元に爆弾化した人物を特定します。
あらすじその⑤ 人間爆弾事件解決
爆弾化した人物を特定し、事前に保護することでその言動から犯人への糸口をつかんだ対策課は、犯人である神父を特定。対策課の近藤とキムラが神父を追いつめるもキムラが何らかの集団で洗脳状態にかかったことから取り逃がします。しかし、人間爆弾化のEX-ARMがリモート操作で爆発させる仕様で射程は300mという特性を看過したことにより、神父がヘリで移動していることを突き止め、同様にヘリを飛ばすことによって神父を追いつめます。最終的に神父は近藤によって狙撃され死亡するも、その神父ですら誰かに洗脳されており、その背後にいる黒幕へはたどり着けませんでした。
あらすじその⑥ セクサロイド娼館襲撃事件1
アンドロイドが性接待を行うセクサロイド娼館が襲撃される事件が発生。店の従業員と用心棒合わせて4名。アンドロイド7体が損壊し、その実行犯がEX-ARMのホルダーであり桁外れの切れ味を誇るレッグブレードを装着していました。実行犯の正体はムアンジ共和国で医師のボランティアをしていたレアン=ヴァレウスであり、その目的はムアンジ共和国で行われていたEX-ARMを使った大虐殺の実行犯で元ムアンジ共和国大統領のモラウとそのアンドロイドのエルミラへの復讐でした。
首狩りモラウ
モラウ大統領は当時、EX-ARM“No.13”を使い空間消失の能力で反抗する市民たちの首から上を消滅させるという残虐で猟奇的な虐殺を繰り返しており、レアンの恋人とその連れ子をも殺害していました。後にレアンらがクーデターを起こし、モラウの政権を打倒するもモラウは日本との取引により亡命が成立し、日本へ逃亡を図っていました。
あらすじその⑦ セクサロイド娼館襲撃事件2
レアンと対策課に追い詰められたモラウとエルミラは二脚戦車とNo.13を持ちだして暴走を始めます。一般人にも被害が出始めたことで対策課は入谷重工が開発した最新鋭SAクラス戦闘用ボディ『オーガ IGNIS=TYPE02EX』を投入。しかし、その現行の装備では二脚戦車の装甲は抜けず、空間消失のEX-ARMのせいで近寄ることもできない。そんな中、レアンの情報提供により空間消失の能力が実は空間の入れ替えであることが判明し、その仕様を逆手に取ろうとします。しかし、そんなとき国連軍が気化爆弾の投下を決定します。
セクサロイド娼館襲撃事件解決
エルミラの空間の入れ替えの能力を逆手にとるも無力化には至らず、むき出しになった二脚戦車から脳死状態のモラウが脳内に埋め込まれたインプラントによってエルミラと繋がっていたことが判明。エルミラは脳死したモラウの指示を守り続け暴走していたのです。暴走したエルミラはEX-ARMの効果範囲を拡大。GPSの位置情報を利用して大規模な被害を出し始めたことからアキラは最終手段としてGPS衛星をハッキングし位置情報を入れ替えることでエルミラを自滅に追い込みます。ただし、それは国際問題に発展するほどの最終手段で、その体制の是非が問われることになります。
あらすじその⑧ 学園生活編
ある日、アキラが目を覚ますと幼馴染の上園美波にラッキースケベをかましていました。2014年、普通の高校生夏目アキラは幼馴染の美波とともに青春時代を謳歌していました。ある日、転校生の入谷アルマと出会って、物語が始まる……みたいな設定の学園ドラマをフルダイブ型VRによって再現していました。これによってアキラの深層心理に封印された記憶を呼び起こそうとしていたのです。しかし、そのVRにダイブしていた対策課のメンバーがログアウトできないというアクシデントが発生してしまいます。
学園生活編その2
ログアウトできなくなってしまった対策課の一同は、何とかしてアキラにこれが現実ではないと思い出させてログアウトしようとしますが、そこにピンク髪の謎の美少女が乱入してきます。謎の美少女によってアキラは都合のいいギャルゲーを体験し、対策課の一同は謎の美少女の妨害を突破しながらアキラの元を目指します。その途中に美波は謎の声を聞き、アキラが作り出した幻の歪みを突き止めます。
学園生活編その3
アキラの作り出した世界には鏡が無かった。それはアキラ自身が見たくなかったもの、アキラの深層心理には見たくもない自分の姿が映っていました。そしてそれはアキラの失われた過去に繋がる情報でした。とはいえそれが何を意味しているのか、現時点では分かりませんでしたが、美波たち対策課の一同はゲームの世界から解放されます。ゲームの世界に開放していたのはVRを統括していた量子コンピュータ『ユグドラシル』が作り出したアバターでした。ユグドラシルはアキラに興味を持ち、初恋だと言って介入していたのでした。
あらすじその⑨ 擬態のEX-ARM編
都内でのひったくり事件で美波は負傷し病院で治療を受けることになります。その際にひったくりの現場で出会った若い奥様、槇ゆり子と対策課の士牙がばったり出会います。ゆり子の息子は義理の息子でしたが、難病にかかっていて治療には多額の費用が必要でした。しかし、ゆり子の夫は交通事故で亡くなっており、普通の主婦のゆり子には到底用意できる額ではありません。ゆり子は擬態のEX-ARMを使ってひったくりを繰り返していたのです。しかし、あるとき犯罪組織に見つかり、さらに危ない橋を渡ることになってしまっていました。
仮面舞踏会
ゆり子は犯罪組織の運び屋に擬態することで薬物を横取りしていました。しかし、それも長くは続かず、結局は見破られ窮地に立たされてしまいます。そこに乱入したのが対策課課長の士牙でした。士牙は犯罪組織との抗争の仲裁に入り、ゆり子は能力を使って逃走します。しかし、ゆり子が逃げて向かう先は息子の元しかありえませんでした。ただ、ゆり子には何があってもEX-ARMを手放さなかった理由があったのです。
擬態のEX-ARM解決
彼女は槇ゆり子ではありませんでした。本当の彼女は酒や男に溺れ息子を捨てた生みの親だったのです。しかし、夫と再婚相手のゆり子が交通事故で亡くなってから、息子を守り勇気づけるために優しかった再婚相手のゆり子に擬態していたのです。槇ゆり子こと実の母親の野上杏花は逮捕されてしまいますが、士牙の計らいで息子は手術を受けられることになります。
【EX-ARM】EX-ARMあらすじネタバレ前編まとめ
EX-ARMのネタバレあらすじのコミックス1巻~5巻の内容をまとめてみました。SFバトルアクションとしてはかなり王道な感じの作品ですが、キャラクターが可愛かったり、エッチなシーンがあったりしながらもグロテスクで容赦ないシーンもあって、ストーリーも中々壮大なお話です。6巻~14巻までの内容もまとめてあるので是非みてください!