ザ・ファブルは週刊ヤングマガジンで連載中の作品で、2019年に第一部が終了し、今夏第二部が連載予定となっています。ファブルという異名を持つ最強の殺し屋だけど、殺しの技術以外は5歳児並で常識のない男が、1年間一般人として目立たず、ごく普通に生活しなければいけなくなってしまうという裏の世界の一般人コメディです。そんなザ・ファブルには裏の世界の怖いシーンもありますが、滑稽で笑えるシーンも数多くあります。今回はザ・ファブルの笑えるシーンを抜粋してみました。
目次
笑えるシーンその① 一般人はチンピラに絡まれたら勝てないのが普通
一般人として生活することになったファブルこと佐藤明(偽名)と佐藤洋子(偽名で妹という設定)は、住居を用意してくれた暴力団の若頭、海老原から快く思われていませんでした。海老原は部下に兄妹を監視させ、その部下は金で雇ったキックボクサーのチンピラを使って、様子を見ようとします。明は6秒でチンピラを制圧できるわけですが、一般人としてそれはNG!一般人なら普通にボコられるのが正解です。
わざと痛がる男
ここで明はいかに一般人ぽくボコられるかを演出する必要がありました。殴られるフリをして額で拳を砕いた後、とてもわざとらしく痛がります。しょうもない回し蹴りを捌いてわざとらしく当たったフリ。キックをやってるやつ相手にはスリッピングアウェーの要領で衝撃を流して吹っ飛ぶフリ。ダメージのあるフリをしてジャブはわざと当たって鼻血を出します。チンピラは満足して帰っていきますが、明はこれぞプロの仕事と自画自賛。完璧だけどちょっとズレてるような気がする。そんな笑えるシーンです。
笑えるシーンその② 鬼ごっこに精を出すファブル
佐藤兄弟2人を町から追い出すため、さらなる嫌がらせとして先ほどのチンピラ2名を再びけしかけます。内心面倒くさい明ですが、ここはプロとして普通の反応を心がけます。チンピラ2人に追われて、わざとらしく驚いて逃走します。当然チンピラ2人は追いかけまわしますが、全然追いつくことが出来ません。その後も見つかってはわざとらしく驚いて逃げ回ります。
疲れたフリをする男
チンピラは明を追いかけまわしますが、疲れてバテてしまいます。それを見ていた明は息一つ切らしていませんでしたが、こちらも疲れたフリをして、さらに驚いたフリをして逃げます。最後は結構高い橋から飛び降りて、当然のように受け身をとって無傷で逃走します。普通は怪我します。こんなのどうみても一般人じゃない感じで鬼ごっこは終わります。普通を演じようとしてわざとらしくなってるのが笑えるシーンでした。
笑えるシーンその③ 何で俺もやねぇーん
海老原の部下、小島の暴走によってミサキがデリヘルに沈められそうになっていることと、海老原から小島を助けたいと頼まれたことから、流れで小島と組の幹部の砂川の会談場所に赴いた明は、パルクールの要領で2階から侵入します。するとミサキは今にも犯されそうになっていました。
渾身のギャグ
怖いお兄さんに『家族に手ェ出されたくなかったらデリヘルやらんかいボケ』と詰め寄られ、今にも犯されそうになってパニックになっていたミサキに対して、無線で明と繋がっていた洋子は、どうにかしてミサキを落ち着かせるように指示を出します。そこで明は大ファンのジャッカル富岡のギャグで安心させようとしますが、何でそこでそんなんやるねぇーん!実写劇場版でも空気が壊れて面白かったです。
笑えるシーンその④ ドランククイーンヨウコ
ファブルの妹こと佐藤洋子は普通に仕事をするわけでもなく、日々酒を飲み退屈な生活を送っていました。そして、洋子には言い寄ってきた男をベロベロに酔わせまくって、倒れるまで飲ませ続け、泥酔してクッソ情けない姿を晒させて大笑いするという非常に悪い癖がありました。
アル中でKO!だって退屈なんだもの
軽薄でチャラい、泣かせた女は数知れずのプレイボーイ、河合ユウキは酒を飲ませて洋子を狙って持ち帰ろうとしますが、仕掛けられていたのはユウキの方でした。洋子はユウキの好きそうな女を演じ、ユウキにどんどん酒を飲ませます。ただし、バーのマスターはそんな洋子の本性を知っているので顔芸を使って牽制したりします。結果、ユウキはアル中で倒れ、カニミソを漏らすというとんでもない醜態を晒して救急車で運ばれていきます。鬼ですね!
笑えるシーンその⑤ クリスマス八百長選手権
明の家で洋子とミサキ、そして田高田社長とクリスマス会を開くことになった明ですが、宇津帆との一件でミサキを助けるために咄嗟に行動して、実は強いことを知られてしまいます。クリスマス会の催しとして、社長と明は腕相撲をすることになりますが、社長は明とミサキをいい感じにさせようとしてわざと負けようとします。対する明も弱い男を演出するためにわざと負けようとします。
八百長対決逆に盛り上がる説
腕相撲対決が始まると、お互いがお互いを勝たせようとしているからものすごく気まずいことに。全てを察していた洋子は凄い楽しそうに見ていましたが、逆側の引っ張り合いになって最後は明が負けます。某水曜日のバラエティ番組で実際にやってた企画で、すごい面白かったやつです。やってる側は多分地獄ですね。
笑えるシーンその⑥ 大晦日にタコにコマ回しをする男
大晦日にはタコあげやコマ回しをするものだと思っていた明は、大晦日にタコあげやコマ回しを満喫します。普通は子供がやるもので、しかもお正月にやるものですが、時間や社会に捕らわれず、幸福に平和を漫喫する時つかの間の彼は自分勝手になり自由になる。そんなタコあげの風景をミサキに写メするなど、5歳児並に楽しく遊んでいました。微笑ましくて笑えるシーンです。前日にはガチの戦闘訓練をしていたのに、妹とクロを一瞬でボコった後だとうのも、ギャップに笑えるシーンです。
【ザ・ファブル】笑えるシーンまとめ
ザ・ファブルは基本的に裏の世界のお話です。そんな裏の世界の殺し屋で一般的な感覚をさっぱりもっていない男が、殺し屋のプロとして一般人に順応しようとするけど、やっぱりどこかズレているというのが面白いです。勿論、ガチで裏の世界の怖いお兄さんたちの躍動が描かれるからこそギャップに笑える作品です。時に笑えて、時にヒエッとなるメリハリが素晴らしい作品なので、是非見てみてください!2作目が決まった劇場版も楽しみですね!