本作「蜘蛛ですが、なにか?」はとても面白い異世界転生ノベルとして話題を呼んでいます。蜘蛛に転生してしまった女子高生という他にはない設定が面白いですよね。しかし物語はかなり複雑に絡み合っていて、ストーリーを追っているとどうやらそれだけではないということがわかってきます。この作品では主人公の他にも、さまざまな登場人物が日本から転生してきています。そこでこちらの記事では、「蜘蛛ですが、なにか?」に登場する転生者について紹介します。アニメ化の前にチェックしておきましょう!
目次
転生者その1 ユーゴー・バン・レングザンド
前世の名前は「夏目 健吾(なつめ けんご)」であり、主な所持スキルとしては「色欲」「強欲」「呪怨魔法」などがあげられます。わがままで傲慢な性格の彼は、前世でもクラスのボスのような存在でした。転生後は異世界にてレングザント帝国の王太子となっていて、何不自由なく暮らしています。シュンたちと同じように学園に入学し、天才ともてはやされましたが、自分より才能を伸ばしていくシュンを邪魔に感じ殺そうとしたことがあります。その結果フィリメスに阻止されて、大半の力を奪われることになります。
転生者その2 ユーリーン・ウレン
前世の名前は「長谷部 結花(はせべ ゆいか)」であり、現在は人族。通称「ユーリ」と呼ばれています。転生後は金髪碧眼の可憐な美少女であり、聖アレイウス教国の聖女候補となっています。転生してまもなく両親に捨てられますが、神言教の教会に拾われて養育されます。ただでさえ突然異世界に転生してきてショックだというのに転生後も両親に捨てられ、どうしようもないときに救われたということで、神言教を心の底から信仰しています。
転生者その3 シュレイン・ザガン・アナレイト
前世の名前は「山田 俊輔(やまだ しゅんすけ)」であり、現在は人族の勇者。主な所持スキルとしては「千里眼」「天の加護」「慈悲」「禁忌」などがあげられます。通称「シュン」と呼ばれていて、アナレイト王国の第4王子です。王族としての義務をしっかりと理解していて、勇者として弱者を守ることを当然と考えながらも、他者の命は奪いたくないと考えています。先代の勇者であり兄のユリウスが亡くなったことにより勇者の座と称号を受け継ぎます。しかしその後すぐにユーゴーたちから父王を殺されたため、祖国から出ていくことになりました。
転生者その4 カルナティア・セリ・アナバルド
前世の名前は「大島 叶多(おおしま かなた)」であり、前世では男性でしたが、異世界では女性として生まれています。実は性別を変えて転生をしているのは彼女のみであり、事情を知っている前世の友人の前では男口調で話しますが、現地の言葉で会話をするときは女性の、貴族令嬢らしい言葉遣いをしています。種族は人族、通称「カティア」と呼ばれています。アナレイト王国のアナバルド公爵家令嬢であり、見た目は赤毛の美少女です。前世でシュンの親友だったということもあり、現在は行動を共にし、彼の支えになっています。かつてシュンとは同性の親友同士でしたが、あることをきっかけに彼を異性として意識し始め、恋に落ちます。しかし肝心のシュンがまったく想いに気づいていないため、片思いの状態です。
転生者その5 フェイルーン
前世の名前は漆原 美麗(しのはら みれい)であり、現在は地竜に転生しています。通称「フェイ」。シュンのペットであり、シュンが勇者を継承した際に光竜となったため、飛行と人化が可能になりました。実は物語序盤で主人公が拾った卵は、彼女が生まれる前入っていた卵でした。前世の彼女は美人であり、クラスの中心人物でした。明るい性格であり観察力にも優れていて、竜としての感覚と本能も持ち合わせています。転生前は若葉姫色のことを一方的に敵視していて、自分よりも美人でありながら、周りのことなどおかまいなしでクールを貫く彼女のことをよく思っておらず、嫌がらせを繰り返していましたが、現在は自分が魔物に転生したということもあり、深く反省しています。
転生者その6 工藤 沙智(くどう さち)
前世では、高校でクラス委員長をつとめていた少女であり、現在は人族として、エルフの里にて保護されています。前世がクラス委員長だったということもあり、かなりまじめな性格で口うるさいところもあります。また前世ではユーゴーやフェイなどとは性格が合わずもめごとも多かったという過去もあります。転生したあと、幼い時代にほとんど拉致のようなかたちで里につれてこられたということもあり、彼女自身はエルフに対して深い不信感をおぼえています。
転生者その7 荻原 健一(おぎわら けんいち)
通称「オギ」と呼ばれています。前世では工藤と同じようにもとは高校生の同じクラスの人物であり、現在はエルフの里で保護されています。ちなみに調理担当です。前世でサッカー部員であり、シュン、ユーゴー、カティアとも仲良しでした。
転生者その8 田川 邦彦(たがわ くにひこ)
通称「クニヒコ」と呼ばれています。現在は冒険者として過ごしていて、かなり強い存在として知られている1人でもあります。前述したようなエルフの里にいる仲間たちとは頻繁に連絡をとりあっていて、アサカとは前世で幼馴染です。彼女とはいまでも、一緒に行動をとっています。どちらかというと無鉄砲な性格のため、いつもアサカに止められています。
転生者その9 櫛谷 麻香(くしたに あさか)
通称「アサカ」と呼ばれています。彼女もまた冒険者の1人であり、クニヒコとコンビを組んでいます。前世でも現在でも幼馴染だった2人は、異世界でも同じ部族に生まれ、一緒に育ちました。彼女たちの生まれた部族は盗賊の一団であり、人族と魔族の教会をめぐり、エルフや魔族、ときには人族を襲って殺すような行為を繰り返しています。彼女はクニヒコのストッパー的役割をすることが多いのですが、クニヒコのことはなんだかんだで尊重しています。
転生者その10 サジン
前世の名前は「草間 忍(くさま しのぶ)」です。前世ではクラスで1番のお調子者であり、現在もその性格は変わっていません。現在は工作任務につとめていて、生まれは聖アレイウス教国の暗部でした。異世界での父と同じ仕事についています。ユニークスキルとしては「忍者」を所持している彼は、分身と本体の位置を瞬時に入れ替えることにより敵から回避することができます。ラースやソフィアには及ばないけれどかなり強い水準ではあり、シュンなどと同じぐらいの強さには達しています。エルフの里攻防戦では結果的に捕縛されず任務を達成し、撤退していきました。
転生者その11 フィリメス・ハァイフェナス
前世の名前は「岡崎 香奈美(おかざき かなみ)」であり、クラスがまるごと異世界に飛ばされたとき、古典の授業を行っていた担任教師でした。そのときの愛称は「岡ちゃん」であり、生徒から慕われてはいましたが残念な印象ももたれていたようです。現在はエルフの少女に転生しており、父親はエルフの長であるポティマスです。主な所持スキルは「生徒名簿」という、生徒たちの過去、現在、未来を知ることができるというもの。現在も前世での生徒たちを救おうと、幼少期からさまざまな方法で鍛えています。
【蜘蛛ですが、なにか?】転生者についてのまとめ!
以上が「蜘蛛ですが、なにか?」に登場する転生者についてのまとめでした!主人公を含め、数多くのキャラクターが異世界に転生してきています。実は主人公についてはかなり謎が多く、ただ蜘蛛として転生したわけではありません。そういった複雑な設定が絡み合っているのも、この物語の魅力ですね。本作品「蜘蛛ですが、なにか?」では、異世界の魔物サイドと同時進行で、人間(人族)サイドの物語も進んでいきます。このあたりがどのようにアニメで描かれていくのか、いまからとても楽しみですね!